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#観察スケッチ を自己採点してみた話

観察眼を磨くデザインの筋トレ「観察スケッチ」。Twitterやnote、Instagramでも結構たくさんの人がやっていますが

「いったい自分の観察力って、どのくらいなんだろう…?」

これ、気になりませんか?
自分の観察スケッチの自己採点ができれば…
点数を付けるとまでは言わずとも、どこまで自分の観察眼が及んでいたのかくらいは検証してみたいですよね。

▪︎言葉を使って観察スケッチしよう!

検証するために、もう一度観察スケッチ描くということはなかなか大変ですし、けっきょく同じ目線になりがちです。やはり検証なので、第三者的に見ていったほうが良いです。

そこで有効なのが「機能系統図」と言うものです。
大きな「基本機能」から、それを細分化させて分解していく考え方です。
「この機能と、この機能は一つの部品で共用できそうだね」や「これに、この機能を持たせればシンプルな構造になるね」みたいに、設計や製造段階でコストダウンや構造の簡略化などを目的に使われる事の多い手法です。言わば、言葉による「観察スケッチ」「分解スケッチ」というところでしょうか。

これは、「ホチキス」の機能系統図です。ザっと書き出してみました。
なかなか観察できない内部の機構や、絵に表現しきれない動作や構造などが明らかになります。実際に観察スケッチしたものと比べてみましょう。

さぁ、機能系統図と比べてみて
どのくらいの観察ポイントを捉えられているでしょうか。

この観察スケッチは、「針を出す」「連続使用を可能にする」ポイントを重点的に描かれていることがわかります。逆に「定置を可能にする」ことについては一切触れられていないこともわかります。「デスクの上にどんなふうに置かれているか?」さっと取り出せて使えるようになっていることは、とても大事なポイントですよね。

そして、観察スケッチと機能系統図の両方を比べてみると、「機能を結合する」と「再動作を可能にする」機能を同時に満たすパーツが随所にあることに気がつきます。板バネや軸はその良い例です。複数機能がシンプルな部品に集約されているのは、まさに機能美ですね。

といった具合に、振り返りだけでなく新しい気づきも生まれます。また、いきなり絵を描くのは少し気がひけるといった方も「言葉の観察スケッチ」をはじめてみてはいかがでしょうか?

肝心の自己採点ですが、この場合…
機能系統図内の触れられていない項目の割合を見ると70点くらいですかね…まだまだです。

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