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褒め

あなたすごい!私なんて全然ダメだから……

みたいなこと、僕も気を抜くと言っちゃいそうになるけど、
人から言われると、そう言われても……みたいに思ってしまうのです。

仕事とか、普段の生活で、自分が劇作家をしている話になると、結構言われる。

なんでだろうな……
別に、すごいって思ってなさそうだから笑
自分で自分のことはよく励ましますよ、「よくやってるよ、自分」って。

それに自分も普段、そういうこと言っちゃう時ある。
例えばテレビ見てるときに、
普段の生活では触れられないような職業の人とか、
全く知らない環境に身を置いている人のことを特集されていたら、
自分は「すごいなぁ」とつぶやいちゃってるかもしれない。

多分「すごい」んじゃなくて、自分とその人の環境や性質が離れていて、よく分かんないんだと思う。

その意味で言うと、演劇をそもそもよく知らない人にとって、劇作家とか、よく分かんない役割なんだと思う。
何がどう大変なのか、イメージできないと思う。
そういうよく分からない領域にいる人のことは、すごいって言っておく、みたいなことはあるかもしれない。

でも、言われる立場になってみると、褒められているのに、不思議と疎外感がある。
「私なんてホント……」のところは、
自分が「すごくない」という立場を確保して、モノを言いやすくする感じ。
「よく分かんないけど、とりあえず神棚に飾っておくから、形だけ拝ませて」
みたいな感じ。

拝むだけだったら、簡単だから。
だって、神様とか、見たこともないし。よく分からないし。

でも、言われた方は別に、それをやっているからって人より自分のことを上の立場だと思ってない。

だからまあ、むず痒いんだろうな、と思うし、
あぁ、同じ人間にしてもらえなかったな、って思う。

別に、劇作家やってるからって、全く偉くないし。

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