ShotaNakanishiArchitects / 中西昭太

中西昭太建築事務所 Architecture office based in Haku…

ShotaNakanishiArchitects / 中西昭太

中西昭太建築事務所 Architecture office based in Hakusan city Ishikawa prefecture Japan. Geoscape × Architecture

最近の記事

共生系の建築 -Symbioticsystem architecture-

(English Below) 2011年6月ユネスコの世界農業遺産に登録された能登の里山里海。その中でも特に人が集まる観光地である石川県輪島市白米町の「白米の千枚田」を舞台とした地域活性を目的とする複合施設です。(2012年から2013年に設計)  地域に入って町民、棚田保存の会、市役所、土木事務所、観光者、棚田オーナー制度のオーナー、等あらゆる地域関係者の方々にアプローチして具体的な状況を詳細に調査しました。   これらの人々からは当然、敷地の将来に対してポジティブ

    • 建築ジャーナル(2020年12月号)北陸の建築に関する論考

      皆さまこんにちは。 建築ジャーナル(2020年12月号)に Ha+による北陸の建築に関する論考の特集が載りました。 私は1章『 共生による振るまい文化と建ち方 』の文章を担当させて頂きました。主な趣旨としては下記2点です。 ★「公」「私」と並んで「共」(共生)の意識が強く残っていること。 ★ 空間共有の特徴を、ものづくりで使われる「モジュラー型」と「インテグラル型」を用いて表現。 自分の建築における今後のスタンスにも関わる内容だったので北陸の地域性を色濃く持つ自分の住む山

      • 新建築住宅特集掲載文章「新しい地域性を目指して」への加筆

        新建築住宅特集2020年1月号112ページに掲載していただいた、弊事務所設計監理の「金沢の家」の私の文章ですが、自分で見直して、「新しい地域性を目指して」と題したこの文において、「起こった結果に対し施主の強い要望が種として作用している点」と「まとめの一文」が不足していると感じたため加筆文をアップします。(新建築社さま許可済み) (加筆部:太字) 新しい地域性を目指して 敷地は北陸地方、金沢市の住宅地。敷地前面の長手いっぱいに掛けた急勾配の大屋根と、背面の低い屋根との

        • ここだからこその建築

          「ここにしかない建築」という発想は、地域で活動する設計者にとって、世の中全体に目を向けた良質で普遍的な回答を、社会へ提示するためにはとても良い目標なのだと思います。 しかし一方で、この発想には少し難があるようにも思っています。そして、実際的に現実世界ではたどり着く事が非常に困難な場合が多いようにも思います。 そこで私は、それに代わる設計アプローチとして「ここだからこその建築」という発想を持って設計を行うようにしています。 「ここにしかない建築」という発想はとても限定的です。

        共生系の建築 -Symbioticsystem architecture-