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DCPA時代のリーン仕事術

以前こちらの記事で、PDCAからDCPAの時代になっているという話をさせていただきました。

それに伴い、今の時代に合わせた仕事の進め方が求められるようになってきていると思います。今の時代は実行の価値が非常に大きくなっています。それは実行した結果を定量的にみることが簡単にできるようになってきているからです。

数字を見て判断するために、まずはとりあえず決めて実行することが重要です。この前提に立つと、とにかく感覚に任せて判断をすることをやめたほうがよいとなります。また議論するよりも実行して数字を見て判断することの価値が上がります。

実行して、数字を見て、そこからまたアップデートしていく。最初から完璧ではなくて、数字を見ながら徐々に最高のものにアップデートしながら近づけていくという発想で仕事を進めることが求められます。

例をあげてみます。例えば採用活動。どのような求人を作ると良いか?議論するよりもまず求人を作って出してみる。そこから表示数、応募数、そこからの面接決定数、内定を出した数、内定承諾された数を各求人ごとに計測して、見てみる。そこから一番内定承諾までつながっている求人を残すようにする。

といったような仕事の進め方が求められます。やる前から議論していてもしょうがないからです。職種問わず、このような数字を見て、次の打ち手を決めて、どんどん高速に改善を回せる人の価値が今後より高まるでしょう。

こういったアップデート思考が求めれるようになってくると、緻密に事前に計画を立てて仕事を進める人よりもまず実行し、そこから改善できる人のほうが価値が高くなるからです。

計画的な成長が見えていた時代と違い、不確実性が高く、どんどんゲームのルールが変化するような産業(インターネット産業など)においてはこの傾向が顕著に見られます。

ただインターネットにいろんなものが接続されていくIoT時代になってくると、全産業にこの傾向が強まるようになっていきます。例えば金融業界などもその変革を迎えようとしていると言えるでしょう。

そういう人たちが仕事をする上では、今回の記事のタイトルでも書きましたが、学習は任せた上で、自己学習ができる人に仕事を任せる。その上で、どのようなことが学習できたのか?をある一定の期間(多いのは、1,2週間)仕事を進めてもらい、その結果を見て、次のアクションを決めてもらうというリーンな仕事の進め方がよりスタンダードになると思います。

こういったDCPAの時代になっているからこそ、優秀な人材の定義も変わってきていると言えると思います。その時代背景によって、求められる能力は変化します。戦国時代であれば、武力に秀でた人が高く評価されたけれど、現代において、腕っ節が強いということの価値は戦国時代と比べると低下しているのと同じです。




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