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「余白のある移動」が偶然の出会いを生む

移動のペースは1週間単位がベスト?

アドレスホッピングに最適なペースはどれくらいなのか?というのを最近、自分の中でも検証していて、結論「1週間単位」なのではないかと思うようになった。

厳密には「5~8日間」。前後1日は移動日になるので、4日だと2日しか滞在できずせわしない。9日だと少し飽きがで始めて次に移動したくなってしまう。

これはもちろん個人差はあるが、他のアドレスホッパーに聞いても大体1週間くらいに落ち着くらしい。なにか人間の「慣れ」の構造が影響しているのだろう。

旅行と居住の違いは、余白があること

1週間あると「何もしない日」をつくっても罪悪感がない。何もしない、というよりも、何も計画しない日だ。最初の2-3日はやりたいこともあるし、あれ食べたい、あそこ行きたいという気持ちが勝つが、少し経つとそれも尽きてくる。

カレンダーに何も入っていない日。朝起きてから「さて、今日はどうしようかな」という考える一日。そんな日の存在が、移動を日常に変えてくれる

台湾のタクシー運転手が「日本人はほとんど二泊三日で帰るのに珍しいね」と言っていた。休みが取りにくい日本のビジネスマンを経験したこともあるから、すごくわかる。ただ、それはやはり旅行だ。予定を詰め込んで、それを消化するために移動する。

単なる旅行と、アドレスホッピングの違いは、移動が日常であるという点であり、移動が日常であるとは、何も計画されていない「余白としての一日」が存在するかどうかによるのだと思う。

余白がセレンディピティを生む

昨晩の台北での出会いは刺激的だった。台北であるプロジェクトを始めようとしている鈴木さんをたまたまTwitterでフォローしたら、その夜連絡が来て、「もしよかったら今から飲むんですが来ませんか?」と。

なので、初日の宿でたまたま同室だった大学生を連れて遊びに行った。着いてみたら5人いて、何やら濃い雰囲気。話を聞いていると、台北ルーツで日本の教育を変えたいって人とか、東大卒なんだけどニートにこだわり持ちまくってる人とか、N高一期生の19才の女の子とか、ローカルディグの天才なグラフィックデザイナーだとか、そんな面白い人たちばかりだった。

何も予定を決めていないからこそ、偶然の出会いが生まれる。セレンディピティを強制的に発生させることは難しいけど、それが起こりやすい環境を創ることはできる。あえて計画せず、余白を残すことによって、柔軟性が上がり、偶然の出会いを引き起こしやすくなるんだと思う。

仮に二泊三日だとしても、何も予定を決めずにふらっと旅に出てみるのもいいかもしれない。計画的に無計画。余白のある移動、試してみてはいかがだろう。


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