見出し画像

世界一残酷な絵本!?エドワード・ゴーリー。

皆さんこんにちは!衝撃noteです。

今回は"世界一残酷な絵本作家"と呼ばれる、
エドワード・ゴーリーについてお伝えしたいと思います。

画像1

・エドワード・ゴーリーって誰?
・気になるその絵本の内容は? 
・オススメの本たち5選。
1.不幸な子供
2.ギャシュリークラムのちびっ子たち
3.うろんな客
4.おぞましい二人
5.ウエスト・ウィング
・さいごに

・エドワード・ゴーリーって誰?

エドワード・ゴーリーは
1925年アメリカ生まれの絵本作家で、

新聞記者の息子として生まれて
高校卒業後に地元の美術大学へ入学するが
一学期で退学、アメリカ陸軍に入隊して3年間を過ごした。
除隊後はハーバード大学へ入学し、
フランス文学を専攻する。

その後はダブルデイ社のアーティストとして、挿絵やブックデザインの仕事を始める。
同社で絵本デビュー作品
「弦のないハープ またはイアプラス氏小説を
書く」を発表する。
その作品の賞賛記事が
ニューヨーク・タイムズで掲載されるなどして
注目を浴びるきっかけとなり、
会社を独立。
自身の出版社Fantod Press立ち上げた。

 そこから彼は大躍進を遂げる。
「Amphigorey」が出版後に、
ニューヨーク・タイムズの「今年最も注目すべきアートブック5冊」へ選出されたり、
「ベスト・デザイン・ブック15」として、
アメリカン・インスティテュート・オブ・グラディアーツを受賞。
その後はブロードウェイの舞台「ドラキュラ」のセットと衣装デザインを担当し、
トニー賞を受賞するなど、数々の栄誉を手にした。

・気になるその絵本の内容は?

従来の絵本の概念とは全く違い、
道徳や倫理観といったものの一切を冷徹なまでに押しやったナンセンスであり、
残酷で不条理な世界観を表現している
"大人の絵本"。

絵本の中身は全てモノクロで描かれているのが特徴的であり、
またペンネームには
アナグラム(単語の文字を入れ替える)を用いて
いるのも有名でして、
それらの絵本をコレクトしようと多くの熱狂的なファンが生まれました。

・オススメの本たち5選

1.不幸な子供

画像2


まさに不運のオンパレードのような作品。
裕福で優しい両親のもとに生まれ、
何不自由ない暮らしをしていた主人公の少女
シャーロット。

画像3

しかしある日、軍人である父親にアフリカ行きの命令が下った。それが彼女の不幸の始まりとなるのだ。
その後父は戦死して、そのショックで母も精神を病んで死去。
残ったただ一人の肉親である叔父も
事故で亡くなってしまう。
彼女は孤児になり、寄宿学校へ入れられるが
激しい虐めや暴力にさらされて脱走。
そのところを男に誘拐されて街へと売り飛ばされてしまう。
少女を買った男は悪人。
生活環境が劣悪の中で内職を強いられる。

ところが、そんな時に死んだ父が生還する。
あろうことか、それがまたさらなる不幸のきっかけになるのであった。

2.ギャシュリークラムのちびっ子たち

画像4

こちらも思わず目を覆いたくなるような作品。
AからZまでが名前の頭文字についた子供たちが
登場するやいなや次々に死んでいくのだ。
しかもマザーグス風の2行ずつの脚韻を踏んだ軽快なテンポのうたに乗って進んでいくなかなかブラックな作品。
こちらはゴードンの代表作ともいえる。

3.うろんな客

画像5

風の強いとある冬の晩に、館へ妙な客がやってきた。
壁に向かって鼻を押しあて、ただ黙って立つばかりのその客。声をかけても応答しない。
翌朝からは、大喰らいで皿までご飯を食べ、
蓄音機のラッパを外し、眠りながら夜中に徘徊
したり、本を破るなどの奇行を繰り返す。
でもどういうわけか、一家はその客を追い出すふうでもない。。

4.おぞましい二人

画像6

1965年に実際にあった史上最悪の事件、
「ムーアズ殺人事件。」
イギリスで2人の男女が4年にわたり5人の子供を残虐に殺して荒野(ムーア)に埋めていたという
事件。
エドワード・ゴーリーがどうしても生涯に
書きたかった一冊でもある。

内容としてはこれまた救いが一切ない。
イギリスの二人の男女、モナとハロルドの夫婦は精神障害者。
二人が共謀して子供を殺す様が、淡々としたら文章で綴られてゆきます。
後味最悪の作品。

5.ウエスト・ウィング

画像7

ここはウエスト・ウイング(西棟)。
いったい場所はどこなのか?
何がそこに描かれているのか?
文字も一切ないので、
作品に描かれている全てが見るものの
"想像力"にゆだねられてしまう。

オススメの一冊。

・さいごに

いかがでしたか?

"怖いものほど見たくなる"この言葉をまさに

体現しているエドワード・ゴーリーの作品たち。

皆さんも見たくなったでしょうか?

それではまた!