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第250話 イケメン

高校生活が始まった娘。

夕食を食べながら、色々話してくれる。

今日は、初日からイケメン話。

部活の見学に行ったらしい。

イケメンたちから、マネージャーの勧誘を受けたらしい。

流行りのマッシュな髪型のイケメンたち。

そいつらから、声をかけられて、舞い上がる娘。

帰宅しても。

変な奇声を上げて、喜んでいる。

やれやれ。ホンマに。

奥さんまで、興味津々で、二人で話が盛り上がっている。

奥さん曰く、イケメンは、最高の癒やしらしい。

野球部やサッカー部、ハンドボール部は、イケメン揃いとのこと。

今どきのイケメンから、マネージャー勧誘を受け、表面では可愛く見せておいて。

心の中では、叫んでいたらしい。

そんな娘を見て(泣)

父親としては、複雑。

一応、柔道部出身として、柔道部のイケメンはいなかったのか、聞いてみた。

「思ったよりは、ブサイクではなかった。」

氷のような冷たい表情の真顔で、一言だけ答えた娘。

再びイケメン話になると、ニヤけて叫んでいた。

奥さんか羨ましがっている。

女性は、イケメンというだけで、心の疲れもとれる、と持論を展開する。

まだ、初日でこの盛り上がりよう。

ヤバい気がする。

別にヤキモチ焼いているわけではないけど。

私は話しに、入れてくれない。

奥さんと娘で、盛り上がりまくっている。

今日は、なんか疲れたから、早く寝よう。

楽しく学校に行ってくれるのは親として嬉しい。

イケメンに興奮している、笑顔の娘は少し寂しい。

父親は、悩み多き時期になりました。

やれやれ。

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