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プロスペクト理論【例題解説付】

🔵プロスペクト理論とは


⏺️投資に活かす方法、あなたの知らない心理学の世界


⏺️株式投資やFXでなぜ負けるのか


⏺️なぜ自分が買った銘柄だけ下がるのか


その問題の答えは「プロスペクト理論」にあるかもしれない。


ここから心理に基づく理論を詳しく説明します。


⬛️プロスペクト理論とは


行動心理学の1つであり、ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって発見された。


⏹️行動心理学とは


人間は、いかなる場合も合理的に行動する生き物だと思われていた。


実はそうではなく、様々な心理状態によって非合理的な行動を取ることがある。


⏹️行動心理学の第一人者として有名なダニエル・カーネマン


2002年にノーベル経済学賞を受賞。


🌸行動心理学とプロスペクト理論について掘り下げ、多くの投資家が陥る「投資のワナ」から脱出する方法を解説。


⬛️人は損するのが大嫌い


⏹️プロスペクト理論=「人は損するのが大嫌い」となる


これまでいかなる場合も合理的に行動すると思われていた人間


➡️損得が絡むケースでは「非合理的な行動」を取ってしまう。


これがプロスペクト理論の本質。


【コインの問題】


プロスペクト理論の例としてとても有名な「コインの問題」がある。


⏹️コインのゲームに参加


あなたは大金を手に入れられるか、もしくは手持ちの資金を失います。


【ルール】


・表が出る:100万円もらえる


・裏が出る:50万円を失う


コインを投げて表と裏が出る確率はもちろん50%。


➡️確率が50%なので上記のゲームがあなたにとって有利なルールで作られていることは明白。


あなたにはコインのゲームに参加しないという選択肢もある。


【ゲームに参加しない場合】


ノーリスクで20万円を手に入れることができる。


⏹️あなたはゲームに参加するか否か


「100万円GET or 50万円を失う」


「20万円を確実に手に入れる」


➡️どちらを選ぶか。


⏹️問題では、多くの人が「確実な20万円」を選択する


【行動心理学】


人間は合理的な生き物ではなく、ローリスク・ローリターンを好む。


➡️「リスク回避的な生き物」であることが証明されている。


⏹️このコインゲームで合理的な判断をする場合


⭕️確実な20万円をもらうよりも、ゲームに参加して「100万円GET or 50万円を失う」方がお得。


⏹️コインの問題の答え


コインの問題では「期待値」を計算することでどちらが得か計算する。


・100万円GET or 50万円を失う

(100 × 0.5)+(-50 × 0.5) = 期待値は25


・確実に20万円を手に入れる
(20 × 1.0)+(0 × 0) = 期待値は20


➡️このケースでは不確実性のある「コインのゲーム(いわばギャンブル)」に参加した方が期待値は大きい。


❌人間は直感的にリスクが小さく確実な方(でも期待値は小さく実は損な方)を選んでしまう。


⏹️リスクを取るのが好きなギャンブラー


上記の質問では「100万円GET or 50万円を失う」というゲームに参加するという判断をする。


⬛️人は損すると取り返したくなる


プロスペクト理論を一言で言うと「人は損するのが嫌い」


「人は損すると取り返したくなる」と言い換えられる。


⏹️先ほどのゲームに参加し、コインの裏を引き当てて50万円の損失を被った場合

(現時点で50万円のマイナス)


ゲームのディーラーから「敗者復活戦」の提案を受けた。


【ルール】


ルーレットを回して赤を当てることができれば100万円もらえる。


赤が出る:100万円を得られる(出現率30%)


黒が出る:30万円を失う(出現率70%)


【考察】


「赤(当選)」の出現率は30%


70%の確率で30万円の追加損失を被る。


当たり(確率は30%)を引き当てれば100万円がもらえる。


50万円の損失を取り戻して一気に50万円のプラスに持っていくことができる。


【追加ルール】


ギャンブルに参加しないなら10万円は返金しても良いという提案。


・敗者復活戦に参加しない場合


➡️10万円を受け取り、確実な40万円の損で済む。


・100万円GET or 30万円の損失

勝てばトータル50万円の儲け

負ければトータル80万円の損



・確実な10万円の儲け

トータルで確実な40万円の損


⏹️プロスペクト理論


人間はリスク回避的ですので「確実な10万円の儲け」を取る。


(実際、期待値もこちらの方が高い)


⚠️「現時点で50万円の損失を負っている」


➡️この様な状況が前提条件が付いていることで、人間はつい「一発逆転」を狙って期待値の低いギャンブルに参加する。


⏹️この時の心理状態


⚠️人はこのような心理状態に陥りやすい


➡️「50万円損している状態で10万円の返金を受けても、10万円が小さなものに感じられ魅力的に思えない。」


⭕️通常は、「10万円の返金」は「確実な10万円の利益」と同じ。


⏹️すでに50万円を損している状態


➡️金銭感覚が麻痺している


過去の失敗などが現在の意思決定に影響を与える心理は、サンクコスト効果(埋没費用)として知られている。



⬛️期待値から真実を暴く


⏹️すでに50万円の損をしている状態


・100万円GET or 30万円の損失

(勝てばトータル50万円の儲け、負ければトータル80万円の損)


・確実な10万円の儲け

(トータルで確実な40万円の損)


➡️どちらを取るかと問われると、多くの人はギャンブルに参加することを選択してしまう。


⬛️期待値を計算し、合理的な判断がどちらなのか


【ルーレットの問題の答え】


・100万円GET or 30万円を失う
(100 × 0.3)+(-30 × 0.7) = 期待値は9


・確実に10万円を返金してもらえる
(10 × 1.0)+(0 × 0) = 期待値は10


⭕️このケースではゲームに参加せず、確実に10万円を返金してもらう方が期待値は大きい。


このゲーム単体でみた場合。


⚠️50万円の損をしているという前提が付くと、(損を取り返したい欲求から)人間は期待値の低いギャンブルに参加してしまう。


⬛️心理学者のダニエル・カーネマン


900ドル失うことの負の価値


90%の確率で1,000ドル失うことの負の価値よりも大きい。


確実な損失は非常にいやなものなので、あなたはむしろリスクを選ぶ。


悪い選択肢しかないときに人々がリスク追求的になるという事実に気づいたのは、私たちが最初ではない。


そしてまずまちがいなくあなたは、勝つことを好む以上に負けることを嫌う。


⏹️プロスペクト理論


人間のリスク回避度合いは状況によって変化するということを明らかとなった。


マイナスを目の前にすると、人間は損失そのものを回避するために、進んでリスク愛となる。


・一度借金をしたり


・損をしたりする


➡️さらなる損失に対する感応度が鈍くなり、高いリスクをとるようになってしまう。


①最終的な結果ではなく、実現する結果が各個人の有する基準点より勝っているか劣っているかが重要


【最終的な結果が同じ「20万円の利益」だったとした場合】


・もらった10万円を20万円に増やした場合


・もらった30万円を20万円に減らして終了した場合


➡️心理的な意味は異なってくる。


「最終的な結果 = 20万円の利益」


「実現する結果 = 10万円の儲け・10万円の損」


「各個人の有する基準点 = もらった10万円・もらった30万円」


➡️この様な考えとなる。


⚠️結果的に負けていなくても、基準点よりも劣っていれば「負けたと感じる」のが人間。


②利益獲得局面では危険回避的である(確実性を好む)


損失局面では危険追求的となる(賭を好む)


➡️通常ならギャンブルなどせず、確実に儲かる道を選ぶのに、損失を抱えているという前提が付くと、それを取り戻すためにギャンブルを選んでしまう。


③同額であれば、利益獲得による満足より、損失負担による悔しさのほうが大きい


10万円儲かる嬉しさよりも、10万円損する悔しさの方が大きい。


⚠️これがプロスペクト理論の正体。


心理学を知ることにより、株式投資、FX競馬投資で負ける理由が見える。


なぜ投資で負けるのか、その理由についてさらに説明します。


⬛️株式投資とプロスペクト理論


⏹️株式投資を事例に考察


【株式投資の基本】


利益を伸ばして損切りを素早く行う「損小利大」


多くの投資家はすぐに利益確定を行い、一方で損切りができずに放置する「利小損大」の投資行動を取っている。


⏹️多くの投資家が投資で失敗する理由


人は利益がある程度出るとすぐに利益確定をしてしまう。


株式投資には「トレンド」があり、本来は上がる株ほどより上がり続ける。


人には「得ることよりも失うことに対する恐怖がある」こともプロスペクト理論で証明されている。


「上がる株ほどより上がり続ける」


「ここまで上がったからそろそろ下がるのではないか」


➡️この様な恐怖にかられ、手放してしまいまう。


例、


⏹️保有していた株が値上がりして含み益が100万円になった。


➡️やや下がってきて含み益が60万円になると、心理的に利益確定が難しくなる。


【心理的な考察】


一度経験した「100万円の含み益」が失われて60万円の含み益になってしまったことで、再び含み益が100万円になることを期待してしまうという心理。


⭕️株価は既にピークアウトして値下がりしており、一刻も早く手放すのが合理的な行動である。


【多くの人がやる過ち】


100万円の含み益が60万円になってしまったのが悔しい。


再び戻るのを期待して保有し続けた結果、含み益を全部溶かしてしまう。


⬛️損失の場合は最初に急激な「心理的な辛さ」がやってくる


損失の金額が大きくなるほど心理的な痛みが減ってくる。


一定の金額を超えるとそれ以上はどれだけ損失拡大しても「どうでも良い」という状況になる。


➡️「塩漬け」の状態である。


⏹️プロスペクト理論


「感応度逓減性」といい、利益・損失の大小と心理的な嬉しさ・痛みは比例しないことを示している。


➡️この状態を「金銭感覚の麻痺」と名付けます。



⬛️人間は「慣れてしまう」生き物である


⏹️投資やギャンブルだけではない


「小さな幸せがいつの間にかあたり前になってくる」


「毎日やってもらっていることに対して、いつの間にかありがたさを忘れてしまう」


➡️人間の持つ「感応度逓減性」の一つ。


人は「環境に適応する能力」を持っている。


⚠️最初は嬉しい、辛い、状況にあっても、それが続くとその状態に慣れてくるという特性を持っている。

~おすすめ情報サイト~

🌸パンばかり食べる人」がひそかに陥る不調


🔵小麦の食生活は簡単なコツで変えられる

⏺️なんとなく不調の原因がグルテン。


❇️戦略的行動❇️
https://note.mu/shouta1177/n/nf576d3928f2c



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🌸報酬でやる気を釣る方法は、伸びしろを潰してしまいかねない。

⏺️報酬、高い目標設定、競争を通して部下を育てようと考えるマネジャーが多い。

⏺️なぜ報酬、高い目標設定、競争が部下を潰すのか。

❇️プロ投資家の戦略的行動❇️
https://note.mu/shouta1177/n/nf576d3928f2c


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何もしない日を毎月作ると人はどう変わるか


⏺️まったく予定を入れずに「何もしない日」を設けることの重要性


➡️「つねに予定に追われているのに、何かを得ている実感がない」


➡️「ToDoリストをこなすだけの日々になっている」


続きを説明⤵️

https://note.mu/shouta1177/n/nf576d3928f2c


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❇️うつには「野菜と果物をとるといい」は本当か。


🔵幸福感や満足度を向上させる食品とは


⏺️食生活が脳とメンタルヘルスに与える影響について、脳と心によい食べ物とは何か。


⬇️続きを説明⤵️

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❇️教育者、親が一番にに目指すべき事


子ども自身に得意なことや学びたいことを理解させる。


子ども自身で情熱と才能が交わる「スイートスポット」を見つけられるように
する。

⬇️続きを説明⤵️

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❇️部下の「適性ないから辞める」は上司に原因あり


🔵新入社員の早期離職は彼らだけの責任でない


⏹️なぜ入社直後の新人が辞めるのか。

⬇️続きを説明⤵️

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100歳までの生活費は結局いくら必要なのか

🔵老後資金がざっくり分かる計算式


⏺️もし100歳まで生きるのなら、今後の老後資金はいくら必要か。


⬇️続きを説明⤵️

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🔵日本人はまだトランプ大統領をなめている

日本は世界から「絶縁」された状態にある。

日本の政府関係者は、安倍首相らがトランプ大統領に対して大きな影響力を及ぼしていると確信している。


🔻続きを説明🔻


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🔵シニア世代の再就職を成功させるための実践的なノウハウ術


⏺️定年後「再就職」に大苦戦する50代に欠けた視点


⏺️「シニアの再就職」は思った以上に厳しいのが現実。

↘️続きを説明↙️

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しょうぷん会長

✡️プロ投資家の戦略的行動✡️ ☑️https://twitter.com/TOUSHIKEIBAS ☑️http://fanblogs.jp/shouta1177/ ❇️主に競馬投資にて収益を得ています Instagram note Twitter blog 投稿中です!
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