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なぜ裏路地からまちは変化するのか 2016.2.8.

近年、まちが変化する時、メインストリートから変化することは珍しく、基本的に路地裏から変化することが極めて多い。

これには主として3つの理由がある。

(1)家賃などコストが安い。
まずメインストリートの不動産オーナーは一等地だとかなんだとかいうプライドが高く、不当に高い相場家賃に引き上げてしまっている場合が少なくない。いよいよ誰も借りたくなくなったくらいでようやく引き下げるが、それでは手遅れ。しかし、路地裏の不動産オーナーはそこまでの非合理なプライドもなく、はじめから妥当な金額で貸し出そうとする人が相対的に多い。

さらに、路地裏にはメインストリートの商店街にはつきもののアーケードや街路灯、カラー舗装という共用部のコストも存在しない。これらがあると、維持するために高額な組合費・負担金を支払わなくてはならず、さらには組合でのお付き合いなどを要求されるなど、コスト構造が全て高コスト。一方で路地裏はそのような共用部施設ももなく、家賃・管理費だけで済む。

このようにコスト構造の面で路地裏は有利なのである。

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