補助金依存の悪循環

補助金依存の悪循環

これは商店街や中心市街地活性化という分野を取り巻く補助金問題をイメージし、麻薬撲滅運動のポスターを改変するジェネレータで整理したものです。

様々な方から「漁業も一緒」「農業も一緒」「アートも一緒」などなどフィードバックを頂きました。

上記の図のように最初はだれとも軽い気持ちから入ります。使えるものは使おう精神。そしてそこに甘い誘惑を持ちかける、善意の人が沢山います。しかし、一度このパターンに陥ると麻薬同様に、依存性があり、さらに耐性もあるため、どんどん規模が大きく、より補助率の高い補助金を欲するようになっていきます。結果として、しばらくはこのパターンでぐるぐる廻るのですが、色々とやりまくった後には、何も変わらないことに疲れきって、何もしなくなるという方が続発するところです。

このパターンによって実際に、補助金をもらってもなぜ地方が再生しないどころか、むしろ衰退が加速していくのか。その点については、私のほうで連載している東洋経済オンラインの記事をご参照ください

東洋経済オンライン「なぜ地方は補助金をもらっても衰退するのか」

ま、このような状況は当然ながら貰う側にも問題がありますが、配る側にも問題があるということでもあると思っています。

麻薬依存症からの脱却同様に、補助金依存症からの脱却は個人だけではなく、組織的問題でもあるので、解決は極めて困難を極めます。

ただ重要であるのはトップの意思決定であることは言うまでもありません。補助金をもらわない、もらわないでもやれるようにする。やらない場合は一度組織を解散する、くらいの気概の意思決定をしないと、なあなあと続いていき、結局活性化なんかないけど、自分たちの組織維持のために事業をやり続けていき、財政などの方針に左右され、予算が減らされて潰れるということになったりします。

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