GTD 最上級の創造的な活動とは

こんにちは、show_ando です。

本サイトでは、GTD 上級を支えるシステムを構築するためのツールの使いこなしの事例を紹介しています。

GTD の記事の多くが、GTD 初級(ワークフロー管理)に終始していると思えたので、上級、最上級に向けた取り組みを共有することに意義があると思いました。

ひとりごと

ただ GTD 初級から先には深い谷があります(対象領域も一気に拡大するし)。
今回は、この谷の先(の一部)を共有します。


人生で既知のタスクの大半が管理できるなら

その一部はこの記事で紹介しました。

「次にやる行動」をたすくまで予測可能にしたとき

GTD を継続的に人生全体に適用するには、「次にやる行動」をある程度の精度で予測、あるいは把握できる状態にして実行することが必要でしょう。
これに、たすくまアプリ(TaskChute for iPhone)を利用しています。

たすくまの説明は省略しますが、ルーチンタスクを一度設定すると、一日のタスクリストに、そのタスクが毎回指定した日時にリストアップされます。
このため毎日このアプリを使い込み、日々のルーチンタスクの粒度や順番などを調整すると、明日以降のタスクリストの精度が向上していくメリットがあります。

毎日、たすくまアプリを利用することで、大きなメリットを得ています。

ひとりごと

「水のような心」は入り口

デビット・アレン氏は「GTD本」で、次のように言っています。
 でもこれは、ほんの入り口でしょう。

武道で言うところの「水のような心」を実現することは可能である。このような心理状態を、トップアスリートたちは「ゾーン」、もしくは「フロー」と呼んでいる。
 これは心が澄み切っていて、創造性を発揮しながらも目の前のやるべきことに没頭している状態のことだ。

「全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」p.36

連続したルーチンタスクの実行中に、マインド ワンダリング

信頼できるシステム(たすくま)のルーチンタスクは、安心して実行できます。

なぜなら、このタスクの出現順やタスク中に実施するチェックリストは、昨日までの自分が、設定を改良・調整し、保証した結果であることを知っているからです。

ひとりごと

このようなルーチンタスクを毎日繰り返していくと、タスクの実行中はタスク以外のことを考える余裕が出てきました(たすくま上のタスクは、安心して実行すればよいので)。

そしてさまざまなことを思索したり、頭を休ませる時間にも変わっていきました。

またルーチンタスクを毎回思い出しながら実行することがなくなると、一日の認知資源も大幅に節約できるので、より有意義なことに認知資源を振り分けるようになりました(いたずらに認知資源を浪費することを避けるようにもなりました)。

この状態のことを今まで「行動ログ瞑想」と名づけてきました。
最近知った「マインド ワンダリング」もこれに近い状態と思っています。

マインドワンダリング(mind-wandering)は,現在行っている課題や外的な環境の出来事から注意が逸れて,自発的な思考を行う現象である(wanderは「さまよう」「さすらう」という意味)。いわゆる「心ここにあらず」という状態のことだ。

創造性とマインドワンダリング「日本社会心理学会」

たとえ朝の忙しい時間帯でも、たすくまのルーチンタスクの実行中は、頭を休ませたり、別のことを考えたりすることが増えました。
頭を休ませるときは、
一時的に内言を止めて、身体や感情に焦点を合わせるか、
内言や感情を抑えて、身体感覚に焦点を合わせています。
こんな時間を、日々のルーチンの実行中に確保できるようになりました。

ひとりごと

ルーチンタスクの実行中に、閃く創造性

GTD 最上級とは、このルーチンタスクの実行中からも生まれると思っています。
ルーチンタスクの裏タスクが、創造的な活動の瞬間になることも増えています。

瞑想やマインドフルネスも、不要になりました。
気になることは、
①ワークフロー管理で処理しタスクに落とし込む
(大半は分類済みだから)、
②それ以外は「行動ログ瞑想」の三業プリズムで、身口意に分解したり、
そのどれかを止めるか、焦点をあてるかしています。

ひとりごと

GTD の定義(再掲)

初級  ワークフロー管理手法の基本を取り入れる
上級  より高いレベルで人生全体を管理するための統括的なシステムを確立する
最上級 GTDのスキルによって生まれたゆとりを活かし、視野を広げて創造的な活動に取り組んでいく

「全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」p.378


終わりに

最後までお読みいただきありがとうございました。

今回も、言語化しづらい部分を今までの記事を併用して文章にしてみました。
これには、管理対象を広げた GTD システムを運用できていることが前提ですが、その前提抜きでも雰囲気が伝わるようにしてみました。

ただし、このシステムの構築には3年以上かかります。
ではその先にどんなメリットが得られるのか、自分の心象も含め簡単に共有しました。

このサイトでたびたび紹介している iOS ショートカットのアイデアも、こうしたルーチンタスクの実行中によく浮かびました。

ひとりごと

わたしは note 以外での発信( Twitter, facebook, LINEなど)はしていないので、今この記事をお読みいただいている方とそのご縁に感謝しています。

ではまた

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