【就活・推薦入試】志望理由を考えてみよう!(実践編)
まずは、「【就活・推薦入試】志望理由を考える前に!」を一読してきてください。
ゴールを見失わないために、ざっとでいいので、読んでくださいね!
いよいよ、志望理由の実践編!
①自分の欲を理解する
最初にすることは、「自分を知ること」です!
自分を知ることによって、自分が何によって突き動かされる人間なのかを把握し、自分のモチベーションをコントロールできるようにしていきます。
そして、自分がどんな欲によって、その大学・仕事を選ぶのかを探ります。
試しに医学部に入りたい人の志望理由を考えてみましょう。
医者になりたいから医学部に入る→病気で亡くなった身内がきっかけ→同じ病気で苦しむ人を助けたい…ここで止まる人が多いです。
でもここでさらに、「なぜ身内でない人を助けたいと思うんだろう?」「医学部に入らないと人を助けることはできないんだろうか?」など、様々に自分に問いかけてください。
亡くなった人の代わりを助けて満足したいだけかもしれないし、たまたま勉強ができて偏差値が見合うところに行きたいだけかもしれないし、本当は高収入だからなだけかもしれません。
その理由に善し悪しはありません。
まず純粋に、他人の目を気にせずに、なぜその道を進みたいのか?を問いかけていきます。
そして、自分の本当の欲求、満たしたいものを見つめましょう!
ただし、その欲求をそのまま志望理由に使うわけではないので、安心してください!
あくまでも、自分をコントロールするため、そして次の「自分の強みを理解する」ためです!
自分の欲求に従うためには、意欲が出やすいですからね!
つまり、「自分の欲求を理解する」=「やる気スイッチを見つける」ということです!
②自分の強みを理解する
自分のことを知ると、自分の特徴や強み・弱みが見えてきます。
①で自分のやる気スイッチを見つけられると、自分のモチベーションをコントロールできるようになります。
もともと楽しんでやれることだけでなく、気の進まないことでも、モチベーションを上げる見方ができるようになります!
そして、どんな場面で意欲的になれて力を発揮できるか、そういう具体的な活躍できる場面とその理由を「①自分の欲を理解する」から引き出すのです!
倍率の高い推薦入試や就職活動では、「他者との差別化」がカギになります!
そのために、自分の特徴・強みを自覚しておく必要があります!
ところが、そういう話題になると、自分の強み(長所)が分からないという人がたくさんいます!
それはダメなことでしょうか…??
いいえ、違います!
実はそれは当然の悩みなのです!
なぜなら、長所なんてものは、この世に存在しないからです!!(`・д´・ ;)ナ、ナンダッテー!!
これは別の記事で詳しくまとめたいと思いますが、簡単に言うと、「どんな場面でも絶対的に良い点」というものは存在しません。
「その特徴を活かす場面がたまたま多い」というだけなのです!
ですから、まずは「自分の特徴を探す」→「活かす場面を考える」という手順で、自分の強みを作っていきましょう!
③相手(大学・企業)のことを知る!
最後に、①と②を合わせ、「相手にとってもメリットのある志望理由」に仕上げていきます!
「【就活・推薦入試】志望理由を考える前に!」にも書きましたが、もっとも大事なことは、『「こいつを絶対に逃してはいけない!」と思わせること!』です!!
つまり、相手のその時の需要が何かを探る必要があります。
それが、「相手(大学・企業)のことを知る!」ということなのです!
そして、その需要に最も合う自分の特徴を、活かせる場面を具体的にしながら、相手に伝えましょう!
【まとめ】
最後に1つ例を挙げてみます。
一般的にはネガティブなことでも言い方次第であるという例を下に示してみます!
・受ける先:学校教員の仕事
・特徴:声が小さい
・活かせる場面:繊細な生徒への対応
〈志望理由の例〉
集団生活が苦手な生徒にも対応できる教員になりたいと思い、教員を志望しました。
私自身は声が小さいとよく言われ、よくある教員のイメージのようにハツラツとした感じでもありません。
しかし、こういう雰囲気だからこそ、気軽に話しかけられる生徒もいます。
そのおかげで、繊細で周りの人に言いたいことがうまく言えない生徒と話をする機会も多く作ることができます。
近年では、友人関係や家庭環境など複雑な問題を、人に話せず、一人で抱え込んでしまう生徒も多くいます。
そういった生徒たちが、周りの人と心を通わせるための潤滑剤のような役割になり、一緒に成長していける環境を作りたいです。
〈例おわり〉
志望理由書なのか面接なのかで長さや盛り込む内容は変化していきますが、骨格として例を示してみました。
ちなみに、これは僕自身のことを想像して作ってみました。
文面には明言していない「①自分の欲を理解する」という部分は、「自分が役立てる場所を求めている」、「自分の得意なところを活かして、努力・勉強し続ける生活がしたい」、「自分しかできないことを探したい」などの欲求が背景にあります。
ある意味、自分の醜い感情を見るようで抵抗があるかもしれませんが、僕みたいに人に晒す必要はありません!
自分の本当の気持ちを知ると、迷いも少なくなり、やりたいこと・やるべきことの輪郭がはっきりしてくるように感じます!
結局は、充実した人生を送るためには、自分を知ることからは逃げられないので、受験や就活などの機会をきっかけに、自分について考えることをおすすめします!
以上が大雑把な「志望理由の考え方」です!
ここから、面接に向けて端的にまとめていったり、志望理由書に向けて構成を考えたりしていきます。
それはまた別の機会に……
カーペディエム