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ずっと同性の友達が好きだった、話

同性の友達が好きになるということを何度もしてきた。

一番最初は幼稚園の時で、はつらつとした元気な子だったと思う。ある時、家で折り紙の裏にラブレターを書いて、かばんに入れたこと、そしてやっぱり渡すことができなくて家に帰ってゴミ箱に捨ててしまったことを覚えている。
男の子に渡すものなのに、と騒がれるかもしれないとうっすら察知していたと思う。そして私はとてもシャイだった。
こんなことを小学校、中学校、高校、大学、と繰り返し続けている人生だった。
仲の良い友達にたくさん気持ちを伝えたいのに、いつもどこかでブレーキをかけてしまう、そういう人間であり続けた。
ずっと思い悩んでいた。高校の時が酷くて、なんだかずっともやもやして、2年くらい、毎日寝る前、布団の中で泣いたり、SNSに死にたいと呟いていたりした時がある。なんかずっと死にたかった。
ネットの中でコミュニティを探すという発想にも至っていなくて、ただ友達に執着するのに、友達と上手く話せなかった。
本当の気持ちを言えよ。あたって砕けろよ。学習せえよ。と思われるかもしれないけど、当時は全くそれができなかった。
自分が同性を好きになったことがバレるのに異常な恐怖を抱いていた。

では当時異性が好きならアタックできていたか?と言われたらまぁ、できてないと思う。シャイだから。
でも、同性の友達を好きになる時ほど思い詰めはしなかったと思う。

大学の時カウンセリングに通っていたけど、同性愛者というのは無意識に隠し続けていた。小学校の時に受けたいじめ、家の宗教についてのことを話して堂々巡りしていた。

今は自分が異性愛者か同性愛者か両性愛者かすら分からない。

1ヶ月前くらいに、札幌の高等裁判所にて同性婚が違憲とされたニュースを見たときは、過去の自分がいくらか救われた気がした。やっと認めてくれるんだ。と思った。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6051715cc5b6f2f91a2d567e
現状を変えるために、強く主張してくれた人たちのことにとても感謝している。

自分は結局いままで自己主張の乏しい人生になってしまったけど、『ゲイと女の5点ラジオ』を聴いて、受け入れてもらえるかもしれないと思って、今この文章を書いている。
こんな人もいるんだよ、と少しだけでも世界の片隅に思いを馳せてもらえると嬉しいです。

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