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2023年のハロウィンは『果ての星通信』の仮装を手作りしたよって話。

2023年10月31日、前々から考えていた計画を実行するときがきた。
そう、大好きな漫画『果ての星通信』の仮装だ。あるかもしれない世界を作り出してやるんだ。

『果ての星通信』の二次創作は、実は以前からひっそりとやっていて、趣味のタティングレースで、登場人物であるマルコとアリョーシャをイメージしたピアスを作ってみたり、羊毛フェルトでマウーを作ったりしていた。

アリョーシャとマルコの髪と目の色で。
マウー

『果ての星通信』の考察みたいな文章も書いていて、これも広い意味での二次創作と言えるだろう。

そして今日、わたしはキアラ星に生まれたキアラ星人、のふりをした地球人の仮装をする。もはや仮装といえるのか微妙だが、わたしにはコスプレをする才能はないようで、キアラ星人になりきることはできない。ただ、キアラ星があり、レゾルちゃんやコズくんがいる世界を信じることはできる。そして、キアラ星に遊びに来たマルコたちとすれ違う人生があったと思い込むことはできるので、そう、わたしは『果ての星通信』のなかの通行人Aになっているのだ。

顔出しNGなので、仮装した姿をお見せすることができずに残念だが、仮装に使ったグッズについて説明していこう。

まず、作中に出てくるように、マルコたちがキアラ星に遊びに行くときに使った、キアラ星人なりきりカチューシャを作った。
百均で羽っぽい枯草を購入し、アクリル絵の具で赤色に塗ってみる。

百均の羽っぽい枯草。ぐいぐい押し込んで片方に寄せる。いけそうなので、上半分はコズくん用にカットする。
二本とも片側にふわふわを寄せることに成功。抜け毛。
イメージはできた。
道具一式。ちょっと暗い赤に見えるので、青を少しまぜた。チチヤスヨーグルトの空きケースは水入れ。
ぬりぬり。

レゾルちゃんの触覚(?)がどんな感触のものなのかわからなかったが、シリコンっぽい、芯は固いけれどもしなりはある感じを勝手にイメージしている。まぁ、そんなものは作れそうになかったので、とりあえず表紙のカラー絵で赤い色であることには従おう、ということで手持ちの絵の具で塗ってみたのだった。触覚は、ふわふわではなさそうなので、固める意味でもアクリル絵の具で良いだろうと思っていたが、実際に塗ってみると、思いのほか束になってしまって、これ、ちゃんと可愛いのだろうか、と不安になる。

ふさふさ感がゼロ。
とりあえず乾かす。生活感。

仕事から帰ってきた妹に相談してみる。妹が言うことには、キアラ星人は石食ってるんだから、触覚も固い、だからこれでいけている、とのことだった。コズくんの触覚はふわふわだと思うし、別に硬いもん食ってるからって身体の部位が柔らかくないとはいえないだろう、と思ったが、他に良い案も浮かばないので、これに関しては妹の言説を採用した。

ひとつ作ってから数日後、ようやくふたつめを作る気が出てきた。それもハロウィンの2日前の夜に。
〜〜〜
10月29日(日)23時前、急激に制作する意欲が湧いてきたわたしは、2階の自室から1階リビングに降りた。机に積んだままだった道具を準備していると、リビングの隣の和室から時報が流れてきた。「もう23時か」、キッチンでうとうとしている母に独り言のように話しかける。和室では父が寝ている。父は毎晩、ラジオをつけっぱなしにしたまま眠る。
まずは、前回同様に絵の具を出して塗り始める。
途中で、空中で塗るよりも新聞紙に置いて塗った方がやりやすいことに気付く。母に一応、今日の新聞を使っても良いか聞く。わたしの母は、基本的になにかをしてはダメだということはない。

塗り終わったら、この前に塗った方の塗り残しを埋めていく。試しにやってみたという意味もあってざっと塗っただけだったのだ。

か、かわいくなるのだろうか…。

絵の具が乾いたら、家にあった母のカチューシャに括り付けて完成だ。
枯草を折って柔らかくしてカチューシャに一巻する。輪ゴムで固定する。

変な形のカチューシャだなと思っていたが、輪ゴム引っ掛ける部分があって便利だった。
二本とも付ける。
いらない部分をカットする。

塗り残しを確認する。元の素材が枯草なので、めくれてきたりするのだ。現段階で白い部分がないようにして、乾かす。

文旦固定法。

完全に乾いたあと、装着してみた。輪ゴムと巻き付けた枯草の部分が色が浮いて目立ったので、油性ペンで塗った。

完成。マウーがうつりこんじゃった。



次に、百均で買った枯草の先の部分で、今度はコズくんのタイプの触覚を作る。
コズくんに至っては、どんな感触かも色もわからないので、雰囲気で作っていく。
まず、ふわふわっぽいので、枯草はいじらずにそのまま使う(断じて手抜きではない)。

これ。

あとは、根元についているポンポンだ。毛糸をぐるぐる巻いて作るポンポンか、羊毛フェルトを丸めるか悩んだが、これも妹に相談し、羊毛フェルトを丸めることになった。
枯草に合わせてグレーにしようと思っていたが、手持ちの羊毛に灰色がなかったので、白色にすることにした。
早速ニードルで丸を作っていたのだが、3分くらいで指に思いっきり刺して、指と爪のあいだから血が出た。そんな予感はしてたんや。急激にやる気を失う。痛い。
羊毛フェルトは丸い玉を作るだけなら、ニードルを使わなくても良い。作り方を変更する。
石鹸水でくるくる丸めたら作れたはず、とネットで調べて、やり方を動画で見る。オッケー、だいたい分かった。
コズくんタイプの触覚は2階の自室で制作いたのだが、お湯と食器用洗剤が必要ということで、再び1階に降りる。
お湯1リットルに対して、食器用洗剤2,3滴、と動画ではいっていた気がするが、適当にお湯を作って洗剤を入れる。たぶん洗剤多すぎるけど、たぶん大丈夫。
羊毛の量も適当で、測ってないが、たぶん大丈夫。8つくらいに分割して、まずは芯となる丸玉を作る。石鹸水に漬けて、手でころころと転がして丸める。丸まったら、分割した羊毛を巻き付けて、また石鹸水に漬ける。引き上げてころころする。これを繰り返す。白玉みたい。楽しい。

もさもさしてる。へたっぴ。

時報が鳴る。もう24時か。あっという間に時間が過ぎていく。
羊毛を全て巻き付け、丸めれたら、表面の水分をタオルでふき取って、乾かす。
あとは、ヘアピンに枯草の先とこのフェルトの玉を付ければ、完成だ。
年季の入った両面テープと瞬間接着剤で固定し、コズくんの触覚は頭に沿っているので、枯草の裏にワイヤーを両面テープでくっつけた。

材料
異様に年季の入った両面テープ
母に園芸用のワイヤーをもらう。
裏こんな感じ。完成。


遅くから制作したせいか変なテンションになり、そのままの勢いで、だーーーっとこの文章を書いた。
もう25時を過ぎた。きっと父の部屋では、時報が鳴っている。

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