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【イベントレポート】事業会社・投資家とスタートアップを繋ぐ「SmartPitch(スマートピッチ)」オンラインピッチイベントVol.23<Foodtech特集>

ショーケースの子会社:Showcase Capitalが主催する23回目のオンラインピッチイベントが、2022年3月31日(木)に開催されました。
今回のテーマは「FoodTech」。コロナ禍により大きく変わった業界のひとつである飲食業界で、社会課題の解決や、様々なニーズに応える企業にご登壇いただきました。

そもそも「SmartPitch(スマートピッチ)」って?

「SmartPitch(スマートピッチ)」は、スタートアップと事業会社や投資家をピッチ動画でつなぐマッチングプラットフォームサービスです。

スタートアップは、自社のサービス・プロダクトや事業計画に込めた“想い”と“熱意”を5-7分程度のピッチ動画にし、「SmartPitch(スマートピッチ)」に投稿しています。

事業会社や投資家は、そのピッチ動画を見ることで効率的に業務提携先や投資先を探すことに繋がります。

<参画機関>
■民間サポーターズ「J-Startup Supporters」
全国から選定された約140社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup HOKKAIDO」:「J-Startup HOKKAIDOサポーターズ」
  北海道で認定された22社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup TOHOKU」:「J-Startup TOHOKUサポーターズ」
  東北で認定された34社のスタートアップを支援中
┗J-Startup KANSAI:「J-Startup KANSAIサポーター」
  近畿経済産業局、京都府、京都市、大阪府、大阪市、堺市、兵庫県、神戸市など

■浜松市:「ベンチャー企業等誘致パートナー」
■東京都:「NEXs Tokyo」
(2022年4月下旬時点)

オンラインピッチイベントVol.23について

今回、登壇したのはこちらの4社。

そして、コメンテーターにはこちらのお2人をお招きし、様々な質問やコメントを頂戴しました。

大浦学
株式会社FUNDINNO 代表取締役COO

2011年明治大学商学部卒業。2013年明治大学大学院グローバルビジネス研究科修了。大学院での研究テーマは「マーケティング」。同研究科で後の株式会社日本クラウドキャピタル代表取締役CEO柴原と出会い、柴原とともに、システム開発・経営コンサルティング会社を起業。2年目には黒字化を達成。その後、ベンチャー企業の育成に貢献したいという強い思いにより、2015年株式会社日本クラウドキャピタルを柴原と設立。代表取締役COOに就任。FUNDINNOの事業責任者としてサービスの拡充や改善などを牽引し、現在まで、業界トップの実績を維持する。2020年情報経営イノベーション専門職大学客員講師就任。

森雅弘
株式会社ショーケース 代表取締役会長

金沢大学卒業。1988年、株式会社リクルートに入社。1996年同社退社。1996年フューチャーワークス設立(1998年に株式会社化)。2005年、企業の映像プロモーションを支援する株式会社スマートイメージと合併し、株式会社ショーケース・ティービーを設立。代表取締役社長に就任する。2019年、取締役会長兼クラウドインテグレーション事業部長に就任。

それでは、登壇した4社のピッチをご紹介します!

【1st Pitch】CRUST JAPAN株式会社

食品ロスのアップサイクルを行うフードテック企業。日本国内の食品ロスをおいしくアップサイクルする活動を行っている。まだ食べられるにも関わらず廃棄される予定の食材をおいしい食品に変換することで、持続可能性を高め、SDGsに貢献。

<スピーカー>
General Manager:吉田紘規さま

2019年にシンガポールで創業した後、2021年2月にCRUST JAPAN株式会社が設立されました。
日本における食品ロスは年間2500万トン。そのうち約600万トンが何らかの理由で消費期限前に廃棄されています。食品ロスはもったいないというだけでなく、可燃ごみとして焼却されるため、二酸化炭素を排出します。生ごみを埋め立てる国もありますが、その場合はメタンが発生してしまいます。このように、食品ロスは地球温暖化の原因といわれている二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスに多大な影響を与えるため、食品ロスの削減は世界的に解決すべき課題となっているのです。
CRUST JAPANは独自開発したレシピや発酵技術を活かして、食品ロスをおいしくアップサイクルし、外食、小売、ホテル業などに提供することで、2030年までに世界の食品ロスを1%削減するというミッションに取り組んでいます。

余ったパンなどを使ったサステナブルなクラフトビールや、野菜・果物の食品ロスを利用した健康志向のノンアルコール飲料などの自社ブランド開発の他、OEMや共同商品開発なども行っています。

・向き合っている社会課題
・社会やパートナー企業にもたらす価値
・自社商品ブランド
・研究開発チームについて
・ビジネスモデル
・OEMの実例
・新商品の開発状況
などについてお話しいただきました。

コメンテーターのお2人からは、
・競合優位性
・仕入れ先(食品ロスの提供先)の確保について
・独自のレシピや技術における特許状況
などについてご質問をいただきました。

【2nd Pitch】株式会社サケアイ

新たな日本酒に出会える口コミアプリ「サケアイ」を運営。AIによるレコメンドと、唎酒師などの質の高い口コミで好みの日本酒に出会える機会を創出。気になった日本酒やオススメされた日本酒をそのままオンラインストアで購入可能。

<スピーカー>
代表取締役社長/CEO:新山大地さま

世界的に上昇傾向にあるお酒のEC市場。日本酒の市場においても、輸出金額が11年連続で過去最高を記録し、国内の出荷金額と単価が上昇傾向にあるなど好調な伸びをみせています。
しかし、日本酒は2万種類以上もあるため、ユーザーは最適な日本酒を見つけることができないという悩みを抱えています。サケアイは、ユーザーの記録を解析することでAIがその人に合う日本酒を薦めてくれるレコメンド機能と、他のユーザーの口コミを解析することによるレコメンド機能によって、この問題を解決します。
サケアイは、日本酒において最も情報量の多いデータベースを保有しており、ラベルや販売価格などの基本情報以外に、日本酒度や酸度といった詳細な情報まで保有しています。また、これまでに飲んだ日本酒データと比較し、自分の味覚に合う日本酒かどうかをグラフで判断してくれる機能もあります。

・お酒全体のEC市場動向
・日本酒市場の可能性
・サービスの強み
・ビジネスモデル
・日本酒定期便「サケアイボックス」について
・トラクション
・成長戦略
・事業展開
などについてお話しいただきました。

コメンテーターのお2人からは、
・日本酒データベースが多い理由とその多さを維持する方法
・日本酒を購入できるECサイトは自社サイトと他社サイトのどちらなのか
・アプリダウンロードから日本酒を購入するまでの勝ち筋のストーリー
などの質問がありました。

【3rd Pitch】株式会社いえメシ

フードデリバリーを横断検索して注文できるアプリ「done!」を運営。サービスごとに異なる料金や時間を一括で比較し、ユーザーにとって最適なデリバリーを提案。既存サービス上でクーポンを使って注文するよりも、安く注文できる場合もある。

<スピーカー>
代表取締役:高田真彰さま

フードデリバリーを利用するユーザーの課題は、「配達料金が高いこと」「配達エリアが限られること」「届くまで時間がかかること」。これを解決するのが、done!です。
フードデリバリーサービスは、Uber Eats、出前館、Wolt、menuなど様々あり、それぞれで配達時間や料金が異なります。done!はそれらを全て表示することで、どこのフードデリバリーサービスを使えば一番安くて早く届くかを一目で判断することができます。食べログの点数を見ることもできるため、実店舗のお客様評価をチェックすることもできます。
done!内で商品を決めた後は、各フードデリバリーサービスに遷移することなく、done!内で決済することが可能です。
今後はtoB向けのサービスとして、プラットフォームを横断した配達ルートの最適化やフードデリバリー業界のゴミ問題の解決などにも取り組んでいく予定です。

・サービス概要
・ビジネスモデル
・収益計画
・メンバー
・開発体制とマイルストーン
・中長期目標
・市場の規模と成長性
・競合他社
などについてお話しいただきました。

コメンテーターのお2人からは、
・ユーザー獲得戦略
・リリースから3ヶ月経過後の感触
・各フードデリバリーサービスによって価格差が発生する理由
・各フードデリバリーサービス情報の取得方法
・エンジニアの確保について
などの質問がありました。


【4th Pitch】株式会社Bespo

フードテック領域における飲食店向け集客支援サービスを展開。飲食店予約サービス「TABLE REQUEST」や、あらゆる飲食店のオペレーション効率化を実現する飲食DXサービス「SMART REQUEST」を提供。

<スピーカー>
代表取締役CEO:高岳史典さま

「飲食店をサポートするための革新的なテクノロジーを供給し、飲食業界全体に持続的に貢献する」という存在意義を掲げるBespo。
提供している飲食店予約サービスTABLE REQUESTは、LINEで条件を入れていくだけで簡単に必ず空いているお店を見つけて即時予約できるサービスです。予約管理台帳サービスを運営している主要5社のシステムと直接連携しているため、直前の予約でもWebで行うことができます。

SMART REQUESTは、Webで簡単に発注を行うことができるサービスです。全国にある飲食店50万店舗のうち、8割が中小企業、そのほとんどがいまだにFAXで発注を行っています。アナログな作業であるため、FAXが届いていない、字が読めない、履歴がわからないなど様々なエラーが起こります。大手の受発注サービスはあるものの、チェーン店向けに作られており、高コストで使いづらいという問題点がありました。
SMART REQUESTなら、操作も簡単で発注時間を1/10にできるという結果が得られています。導入費用もかからず、人件費や運用費など、年間で約70%の費用を削減できます。

・TABLE REQUESTの概要と特徴
・SMART REQUEST開発の背景
・SMART REQUESTの概要
・SMART REQUESTを導入することで飲食店側が得られる効果
・提携企業
・目指すDXの世界
などについてお話しいただきました。

コメンテーターのお2人からは、
・カスタマーサクセスの必要性について
・営業方法
・音声入力システムの有無について
・重要視しているのはどちらのサービスか
・競合他社
・目標とする導入店舗数
などの質問がありました。

さいごに

SmartPitchでは、今後もスタートアップ・起業家のみなさんを支援して参ります。
たくさんのスタートアップのみなさんのピッチ動画をご覧いただくことができますので、スタートアップ・起業家の方々を支援したい事業会社や投資家のみなさんは、ぜひお問合せくださいませ!

次回のスマートピッチは、2022年5月23日(月)12:00-13:30に開催です!
ぜひご参加下さい。

■過去のオンラインピッチイベントレポート


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