エアブラシこそ、造形初心者必須アイテム

コスプレ初めてえっと……二桁はいってないけどそれに近い感じです。
初コスで造形に手を染め、ライオンボード、パテから工作用紙まであれこれ使っていろんなものを作って来ました。いわゆる「自作レイヤー」です。
というか私がやりたいキャラって売ってないことが多くて…

塗装は基本的には筆 or スプレー缶
実家ぐらし&田舎なので、外でぶわーっと新聞紙広げて塗装したりしてました。

風で塗料飛んだり、庭が銀色に染まったりして泣くこともしばし。

周囲の造形レイヤーさん達からエアブラシを勧められる事も多くなりました。
「とはいえ私、そんな塗装の知識もないし…」「てゆーか高いし…」と思いながらだらだらと手を付けずにいたけど、えいやっとばかりに買って試しに使ってみた結果。

これ、初心者こそいるわ。

という結論に至りました。

購入したのはタミヤのスプレーワーク HGコンプレッサー レボ II(HGトリガーエアーブラシ付き)
理由は「地元の電気屋さんで安かったから」安易。
ガイアノーツのツールウォッシュと薄め液、塗料は模型店で購入。

これが

こうなる。毛羽立ちとかを雑にやすった以外の下処理はしてません。
その辺にあった木製容器(多分なんか雑貨が入ってた)とセリアの収納ボックスが、雑貨屋さんか無印良品で売ってそうな雰囲気になりました。

エアブラシを使ってみての感想:なんかめっちゃ綺麗に塗れる!!!

この一言に尽きる。
「トリガーを引いときゃなんとかなるだろ」の脳筋塗装なのに。

やろうと思えばグラデにしたりアンティーク調にしたりもできます。
筆でがーっと塗ったり、スプレー缶でぶわーっと塗装するのと同じ感覚でも、これだけ綺麗なのにはびっくりしました。エアブラシ塗装した作品いっぱい見てきたのに…
今までエアブラシって「中級者が上級者にステップアップするためのアイテム」だ思ってたし実際そういう面もありますが、「初心者がいきなり上級者(っぽい何か)になれるアイテムでもあります。

メリット1:とにかく失敗が少ない

塗膜がスプレー缶や筆より遥かに薄く、ミルフィーユかレイヤードスタイルか…というくらい重ねます。うすく、ふわっと塗っていけるので、塗料が垂れたり筆のあとが残ったり…という失敗がなくなります。
使う塗料の総量も、ヘタするとエアブラシのほうが少ないかも…

スプレー缶 → 思いっきり色を塗りつけるレイヤーメイク
エアブラシ → 何回も色を重ねるナチュラルメイク

って例えると、コスプレイヤーは分かるかな…

メリット2:塗装する箇所が小さいので、飛び散りが少ない

ハンドピース(スプレーする道具)がそもそもがプラモ製作や絵を描くのに使う道具なので、塗装する箇所がでっかい平筆やスプレー缶より遥かに小さいです。ベランダに新聞紙一枚引いておけばなんとかなります。
スプレー缶って、結構飛び散るんですよ。思いっきり新聞紙を引いても新聞紙を重ねた隙間から塗料が飛び散ったり、ベランダや窓のふちが塗料に染まったり。意図的にハンドピースをベランダに向けないかぎり、そういう事故は起きないかと(お前何回それやってんだ、て話ですが)

メリット3:なんか上級者に仲間入りした気分になる

ほとんど気分の問題(笑)
でも「なんかめっちゃクオリティ高いんじゃね!?」って気分は大切です。
長年造形やってきて、今回は特にそれを感じました。
「これで今までできなかったグラデーションや変な色ができる…!」と内心ガッツポーズです。「これで木製の模造刀に刃文とか描ける?」とか考えてるので、チャレンジしたいところ。
売ってる模造刀で刃文が入ってるヤツってしっかりした造りなのでとにかく重くて、片手で持てないんです…

野太刀は徒歩で片手で振り回さないし、火縄銃も片手で撃たないし腰に差さないのに、何故か片手で振り回すし火縄銃を腰に差してる変な人、島津豊久@DRIFTERS。
模造刀&模造銃だと総重量を考えたくないしこんなポーズ取れないので自作しました。紙粘土や木の板、紙筒などで作成してスプレー缶で塗装。
エアブラシを手に入れた今、塗装し直そうかな、とか考えたけどどうしよう。

もちろんデメリットもあります。

デメリット1:初期投資が高い。

よく「1万円くらいのやつでもじゅーぶん!」みたいな記事もありますが、それはプラモ製作の場合です。コスプレは1/1なので、とにかくパワーが必要だし塗る面積が尋常じゃない(※エアブラシ基準)。エア缶だとあっという間に「コンプレッサー(空気を送り出す機械)買ったほうが結果的に安い」って事になりそうだし、安価なコンプレッサーだとすぐヘタるみたいです。
最低でも2~3万の初期投資が必要になります。「コスプレ始めたばっか」でそんなお金持ってたら衣装買うし、作り始めたばっかでそんな金額出しづらい。

デメリット2:コンプレッサーの音

静音タイプ+防振シートでも、それなりに音はします。集合住宅で夜に使用するのはちょっと気まずいかもしれません。
ミシンよりはマシかな?という程度。……こう考えるとミシンってほんとうるさいんだな。

デメリット3:準備と後片付けが時間がかかる

これが長年及び腰だった理由。でもやってみたらそんな大変ではなかったです。
筆は洗って終わりだしスプレー缶は使いきったらゴミ箱にぽい(自治体による)ですが、そんな調子には行きません。
「ダスターでホコリを噴いて本体を磨いて防湿庫にしまうまでが一眼レフ」に近いかもしれません。

デメリット4:周りで使ってる人が少ない

つまり「どこのメーカーがいいのか」「どういう風に使えばいいのか」「どのハンドピースが使いやすいか」などの情報共有が!とても!やりづらい!
私も、周りで使ってる人がいなかったらスプレーと筆で塗装を続けていたでしょう…

まぁ色々上げましたが、下手にスプレー缶山程買うくらいなら、エアブラシ買ったほうがいいよ!!
というのが結論です。

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