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青いハーブティー

なんか反射が気になるけど、ドアップに拡大したら良く分からん写真になっちゃうティーポットです。何が映り込んでいるのやら…

え、青い?そう、青いハーブティなのです!
このタイプの青を出せるハーブティで良く知られているのは二種類。マロウブルーとバタフライピーというものがあります。
写真はマロウブルーです。

マロウブルーを入れたティーカップ すごい青い!


ここにレモン果汁を滴下すると…

レモン果汁滴下後 ピンク色に!

そう、色が青からピンクに変化します!


え、聞いたことある?

色が変わるハーブティ、聞いたことある!というそこのあなた、情報源が同じでは…?

これ、「ご注文はうさぎですか」に出てくるハーブティです…(マロウブルーとまでは言ってない) 甘みを感じなくなるというギムネマシルベスタも飲んでみたいけどちょっとお値段高い…
バタフライピーの可能性もありますが、あっちは効能が微妙そうな気がして…コイツ大層な名前してますが、蝶豆、マメ科の植物。カラスノエンドウにも似たようなヤツらしく、その花を集めたものだとか。

でも青というか紫というか、その色は遥かにバタフライピーのほうが出しやすかったです。だいたいどうやってもきれいな青or紫色になります。
ところが、マロウブルーは少しだけ入った花の部分が青い色素を持っているのであって、他の成分には茶色やら緑色を出すものがあるので、ぬるめの温度で青い成分だけを抽出する必要があります。それも長くやるとダメで、ほどほどでカップに注いでしまう方が良いです。熱いお湯だと反応が早すぎて他の色素も一気に出てきてしまうみたいです。水色から一瞬で茶色になる…

ただ、薬効は後から出てくるもののほうがありそうなので、一杯目は低温で青い色を楽しみ、必要なら青くない二杯目を高温で出すのも一つの方法かと。まるで玉露入り緑茶。



突然化学のお勉強タイム (お勉強が嫌いな人は飛ばしてね)

マロウブルーにしろ、バタフライピーにしろ、この色が変わる現象は共通のある物質が関係しています。
中学あたりの理科の資料集に載っていた紫キャベツも同じです。
色は酸性やらアルカリ性やらの液性で変化し、

  • アルカリ性→緑

  • 中性→青

  • 酸性→ピンク

と言った具合です。



その物質の正体、それは「アントシアニン」です。
なんか聞いたことありますね。そう、あのパワーです。

ブルーベリーをホットケーキに混ぜると面白いことになります。
焼き上がった後に、まるでよもぎでも混ぜたかのような緑色に変色します。
そこにレモン果汁をかけるとピンク色になります。酸っぱすぎて食べられないレベルになる(らしい)のでシロップは多めに…

夏休みの自由研究にでもどうぞ。


余談1

小中学校のころに、お弁当でシソのふりかけと卵焼きが入っていることが多々ありましたが、卵焼きに触れていたシソが緑色になっていたことを鮮明に思い出します。
卵白は若干アルカリ性らしいので、シソのアントシアニンが反応して緑色になっていたんですねー。当時は不思議だなーくらいに思っていましたが、長年の謎が解けた!

余談2

バタフライピーを使ったジンが存在します。(他にもワインやら日本酒やら)やっぱりきれいな紫色か青色をしています。やっぱりレモンやら炭酸やらを入れるとピンク色になります。
可愛らしくなる上に口当たりもよくなるのでとっても危険です…
気をつけようね… 悪用はダメだよ…

たまにレモン入れても色の変わらないヤツがありますが、あれはクチナシ色素で全く別物です。

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