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〜令和の最新ヒット曲への冴沢流アプローチ〜【コード譜付きライナーノーツ】Shake My Days「三角公園デ待ツ」

〜令和の最新ヒット曲への冴沢流アプローチ〜
【コード譜公開!ソングライター対象ライナーノーツ】Shake My Days「三角公園デ待ツ」


ただいま好評先行配信中のShake My Daysニューアルバム「ソレノイド」から、わりと細かく1曲ずつ解説していきますシリーズ第8弾。

このタイトルはなんで思いついたのかなあ。

たぶん1st.収録「アーモンド・ピスタチオ」みたいなご当地ソングというか、具体的な場所を使いたかったのよね。まあ、三角公園なんてどこの地域にもありそうだけど。

曲調についてはずっと決め手に欠けてて、ロックでいくかアコースティックがいくかも迷ってたところ、曽我未知子から「ヨルシカみたいな曲って作れない?」って言われまして。

正直、ヨルシカとヨアソビの違いもよくわからないくらい関心はなかったんだけど、そこまでいうならと研究してみることに。

分析の結果、これは手を出してはいけない、というのが正直な感想。

彼らの曲は確かにとても完成度が高いけど、1曲にかけるエネルギーというかコストがとてつもなく必要なので、今の我々ではちょっとコスパが悪すぎるなと。

でもせっかく分析したし、みすみすただ見送るのも僕の主義に反するので、発想をちょっと変えまして。

ヨルシカのようなサウンドからデコラティヴなものをすべてとっぱらい、曲の骨組みみたいなものだけ自分のスタイルに取り込んで、結果できあがったメロディーがこの曲です。

なんだろ、ピアノとかで弾くととても綺麗なメロディーだけど、歌うのはとても難しくて、がんばって歌ってもあんまり上手に聞こえないという、あの手(TKとか)の感じ。

でも、そういう“非・人間的、非・肉体的”なメロディーだからこそ閃めくインスピレーションというのもあって、ちょっと面白い歌詞ができあがりました。

アレンジも、あくまでもShake My Days的バンドサウンドの中にデジタルな要素が加わって、けっこうクールな仕上がりになったと思います。サビのメロディーはお気に入り。

歌は、音符通りに歌うだけでかなり難易度が高いので、あの声で淡々と歌うだけで満足。サビはいい具合にエモく仕上がってて、いい対比になったかなと。

あ、ギターは特に要らないなあと思って、サビにしか入れるつもりはなかったんだけど、なんとなく雰囲気でエンディングにソロを弾いてみたら、最初のテイクがなかなかよかったので、そのまま採用しました。

まあ、なかなかライブではやらないだろうけど、いずれはやるかもね。

あ、そうそう。一見難しそうなコード進行だけど、半音上げれば

FM7 G CM7 Dm7 Em7 Am7 の繰り返し。
サビは、G F G Dm7 CM7 です。

曲はサブスクやYouTubeで聴けますので、歌詞とコード譜を見ながらぜひ聴いてみてください。

https://youtu.be/DUnZJQRkpIY

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「三角公園デ待ツ」
     詞・曲/冴沢鐘己


      EM7  F#   BM7
もしも心くだけそうな
     C#m7  D#m7   G#m7
つらい朝が来たら
      EM7    F#   BM7
きっと僕を思い出して
     C#m7    D#m7   G#m7
いつも待ってるから
   EM7  F#    BM7
汗ばむ夏の夕暮れ
  C#m7  D#m7   G#m7
星が見えるまで
    EM7   F#    BM7
はるかな夢を数えながら
   C#m7  D#m7  G#m7
いつも歩いてた
             F#
 やがて月かげる夢うつつ
             E
 誰もが何か見失う
            F#
 じっと目をこらす星蒼く
             C#m7     BM7
 冷たい夜の向こうへ

もしも誰も信じられず
ひとり震えてたら
きっと僕を思い出して
どんな遠くででも
公園までの道で
人に流されて
それきり今も迷いながら
君を待ってるから
 やがて月かげる夢うつつ
 誰もが何か見失う
 じっと目をこらす星蒼く
 冷たい夜の向こうへ


 やがて月かげる夢うつつ
 誰もが何か見失う
 じっと目をこらす星蒼く
 冷たい夜の向こうへ

もしも心くだけそうな
つらい朝が来たら
きっと僕を思い出して
いつも待ってるから


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