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【レポート】なるほど!こうすればミステリが書けるのか!!〜(8/17)我孫子武丸 顧問「fm GIG ミステリ研究会〜ミステリを書いてみよう!犯人当て問題ワークショップ」

 無事に灼熱のお盆も明けまして、僕自身も実家の大阪で2日間ほど、それはそれはのんびりとした休みを過ごすことができました。思いがけず「古畑任三郎」の1st.シーズンを12本連続で見たぞ。

 でもって京都に戻ってきた17(土)は「我孫子武丸顧問 fm GIGミステリ研究会」開催日。

 今回は初企画「犯人当てワークショップ」でした。

 先月の「ショートショートバトル」が大盛況で終わった後、常連のお客さんから「一般参加型の企画もまたあったら嬉しい」とのご意見があって、それならばワークショップみたいなのはどうでしょうと我孫子先生に提案したところ「考えてみます」とのお返事。

 僕のイメージでは、子どもの頃によく読んだ「名探偵クイズ」みたい感じで、ミステリトリックの基本を学んで、それが「犯人当て問題」を書いてみるところまでつながればと、ボンヤリと考えていたのですが、そこはそれ、さすがは我孫子先生。とてつもなく素晴らしいものを用意してくださいました。

 先生曰く「自分が新作を書く際、何もアイディアが浮かばない状況でもとりあえず書き始めるためのメソッド」ということで、非常にわかりやすく汎用性が高いテキストでもって、イベントスタート。

その1:容疑者の数を決める
その2:容疑者を犯人ではないと除外する手がかり(アリバイがある、身体的な理由で犯行不可能など)を作る。

・・・etc. まずは順番に設問に答えていくだけでオッケー。

 先生や我々主催者側の予想をいい意味で裏切る多数の参加者(プロ作家も含む)も、先生の講義に深くうなづきつつ、いよいよ実践タイム。おー、なんかみなさん、順調に書き始めてるぞ。

 とにかく今回は「プロット」を作るところまでが主題なので、なんというか、漠然としたアイディアをどう形にしていくのかが、実体験できるのですね。

 いよいよ発表の時間。まずは一般参加者から。

 初めて「ミステリ研究会」(ひいてはパームトーン)に足を踏み入れた中には若い大学生が数人いて、さらには我孫子先生の後輩である京大ミステリ研究会の現役生も!どのアイディアも面白そうで、我孫子先生からもお褒めの言葉が。

 そしていよいよプロ作家の皆さん(遠野九重、延野正行、円城寺正市、稲羽白菟)のプロットも発表!

 ・・・と、ここで残念ながら僕は、急な案件が発生して本局に行くことになり、直接は聞けなかったのです。後で聞いた話では、さすがにプロの皆さんはアイディアにひとひねりもふたひねりもあり、大ウケだったとか。とりわけ本職のミステリ作家である稲羽白菟先生は、相当の大技を繰り出し、どうやらそのアイディアを新作に仕上げてしまうらしいですぜ。

 ここまで盛り上がれば、次回(9/21)開催の「ミステリ研究会」はもちろん「犯人当て朗読会」ですよ。

 そしてなんと!今回のワークショップに参加した遠野九重先生が出題担当に!これは楽しみ!

 ぜひ、今回参加された皆さんも、書きかけたプロットをちゃんと「犯人あて問題」にまで仕上げて、当日ご持参くださいませ(来れない方はメールや郵送などもオッケー)。いいのができたら短編くらいにはしあげて、賞とかに応募しちゃおう!

 今回のイベント終了後も、我孫子先生と学生たちの交流が見られたり、作家同士の交流から情報交換も活発になっていろんな企画が生まれたり、何よりも、皆さんの新作情報を楽しみにできるのが、ほんとに僕らのやりがいにつながってるんですよね。

 こうなったら関西近郊の「本好き」は、いちどは木屋町「パームトーン」に足を運ばないと、モグリと呼ばれるぜ!?


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