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テゲバジャーロ宮崎を好きになったきっかけ

Xのフォロワーの皆さんもそうでない方も
こんにちは、こんばんは、おはようございます
しょーと申します

今回は

「テゲバジャーロ宮崎を好きになったきっかけ」

と題しまして文字通りテゲバジャーロ宮崎(以降テゲバ)を好きになったきっかけについて
お話できたらなと思います

もう1つの推しクラブであるサガン鳥栖についても書いてみたので興味がある方は是非そちらも読んでみてください


僕がテゲバを好きになった理由は1番大きいのは

         
           やはり地元のチームだから

これですね

本格的に応援しよう!!と思いスタジアムにお金を払い足を運ぶようになったのは多くの人と同じように
J3に昇格してからですが

しかし、興味を持ったきっかけは多くの人が語るJ3に上がったからという理由ではありません

僕が所属していた高校では
ミネベアミツミFC(旧ホンダロック)と
テゲバジャーロ宮崎のホーム戦を中心に
よく、ボールボーイとして試合の運営に携わらせてもらっていました
(今もユニスタのホーム戦で定期的に運営に携わっているようです)

そのお礼ではないですが、よく練習試合を組んでもらっていました

僕は高校からサッカーを始めたのですが高校に入学してサッカー部に入部して本当にすぐその運営に参加しました

そこから2週間後、テゲバとの練習試合が組まれました(丁度これを投稿している今ぐらいの時期です)

夏に1年生大会が控えているということもあり
その頃から1年単体でのチーム編成をされていました

僕以外のサッカー部は遅くとも中学からは始めてる人ばかり
何としてもスタメンの座を掴み取りたいと思い、
1試合も無駄に出来ないと意気込んでの試合でした

結果として午前中の35分×2では0-6の敗戦
僕は2本目にCBとして出場したのですが
その2本目で4失点
実際にCKから競り合いで負けて失点に関与した部分もあったので
かなり悔しい思いをしたのを覚えています

そして、2本目終了後、あまりにも僕が下手すぎて見るに堪えなくなっていたのか
1人のテゲバの選手が34番(僕の背番号)の君
ちょっとこっち来てと僕に声をかけてきました

DFする時に何を考えてる?とまず問われ
今考えると信じられないんですが当時は何も考えずにDFしてたので
マークしてる選手から目を離さないことですかねと答えると

それも大事だけど割とそういうDFはFWからするとカモにしやすいんよね
そこから、距離感やインターセプトのやり方、
審判から見えないユニフォームの引っ張り方などをレクチャーされていると
テゲバのCBをしていた選手もやってきて、

君さっき、空中戦負けてたよね?身長高いのに勿体ないなあと思って見てたんだよね〜と
何よりこんなやつに空中戦負けちゃだめよ!と冗談も言いながら入ってきて
そこから空中戦のレクチャーが始まりました

今思うと夢のようなめちゃくちゃ贅沢な時間ですし、こんな素人に対して教えてくれるのは本当にありがたい限りです

そしてここで僕のサッカー人生における金言とも言える言葉を授かりました

それは

「上手い選手が試合に出れるんじゃなくて相手が嫌がるプレイを継続的にできる選手が試合に出れる、サッカーの時はとにかく性格悪くいるといいよ」

当時の僕は、それが出来るのは上手い選手なんじゃない?と思っていましたが
一流選手の言っていることは素直に受け取ろうと思ってとりあえず飲み込んだのは今でも鮮明に覚えています

そして午後の35分×2本
他のメンバーには申し訳ないですが
教わったことを忘れないうちに実戦で試してみたいと監督に直談判して両方CBで出してもらえることに

1本目は中々上手くいきませんでしたが
インターセプトを1回、空中戦でも僕の方が身長が10cm程高いというのもありましたが
約7割は勝つことが出来ました

そして2本目に入って相手のシュートをスライディングでブロックした時です

FWの選手が「あーもう!!!」と叫びました

その瞬間、僕はなんとも言えない高揚感に包まれました
僕のプレイを嫌がってる、さらに自由にプレイさせたくない
もっと苦悶の表情を浮かばせたい!

そう思った時に、性格悪くあれてこういうことか!と納得しました

そして2本目の終盤、CKのチャンス
先程、習ったユニフォームの引っ張り方で相手を最高到達点に達する時間を遅らせ
そこから空中戦の際に教わったやり方で飛んだら
見事に得点をとることに成功しました

それが僕のサッカー人生、初の得点でした
結果としては35分×4本でトータル1-10で敗北しましたが
間違いなくこの試合は僕のサッカー人生を明るいものにしてくれました

試合後、レクチャーしてくれた選手から

      「君も中々の性格の悪さやね(笑)」

こう言われて嬉しかったのは後にも先にもこの時だけです

そこから相手の嫌がることを続ければ僕みたいに才能がない選手でも試合に絡むことが出来る!
そう思い、一気にサッカーにのめり込んでいきました

そして、試合の運営をしていく上でもう1つ印象に残っていることがあります

それは選手自身がチーム全体ではなく個人的に

「今日はよろしくお願いします」と挨拶に来るのです
更にはアップの際にボール拾いをして渡すと
その都度、ありがとうとお礼を言ってくるのです
あとはチームでの揃っての礼が物凄く綺麗でした

これは一見普通のことに思えるかも知れませんが当時の僕からすればかなり衝撃的でした

試合に向けて集中力を高めたいはずなのに運営に来ているだけの
逆の立場ならただの高校生にここまで礼儀正しく出来るかな?
社会人になってまでこんなにチームとして礼を揃えることが出来るか?
一流選手は振る舞いも一流なのかと思い感動したのを覚えています

これがチームの方針だったのか一人一人が礼儀正しかったのかは分かりませんが
どちらにせよ、僕達もこういうチームになりたい!と思ったのは言うまでもありませんし、そこから1年生はチームとしての意識が変わったのは言うまでもありません
それを参考に僕達も礼を揃えることを意識し始めました

僕達の実際の礼の様子

挨拶や掃除は勿論ですが道具や荷物もしっかりと綺麗に並べたりするようになりました

元々部の方針として道具を整えることは自分の心を整えるのと同義というのはあったので
そこまで劇的になにか変化したかというとそうではないですが
一流の選手が当たり前のことを当たり前にしていることを早い段階で目の当たりにしたのは
その教えをしっかりと守ることに繋がったので本当に大きい経験だなと今になって思います

プレイ面に置いても授かった金言である

「上手い選手が試合に出るんじゃなくて相手が嫌がることを継続的に出来る選手が試合に出る」

これは僕の心の支えになっていました

この言葉のおかげで1年生大会では無事スタメンを勝ち取り、なんならキャプテンとしてチームをまとめる立場にもなりました

しかし、現実はそう上手くいくものではなく、
1年生大会の後の上級生も同じステージに立つ公式戦では中々メンバーに入ることも出来ませんでした

また、2年生に上がっても他の同級生で出ているメンバーはいるのに
メンバーには入るけど試合には出れない、この現実を突きつけられる度に甘いかもしれませんが
何回もサッカーを辞めたい、、と思ってしまう自分がいました

それを頭に思い浮かべる度にこの言葉が出てきて
自分に出来ることは何かを考えることが出来ました

上級生にどんな選手がいたら嫌ですか?と聞いて
運動量多い選手居たら嫌だなと言われれば
ひたすら走り込みをしてSBで出てもFWで出てても
とにかく足を止めずに走りましたし
ポストプレーが上手い選手は嫌だと言われれば
とりあえず映像などで研究してやってみました

僕にはテクニックもなければセットプレーを蹴れるようなキックの精度もないです
だからこそ、単純作業であるひたすら走る、
チームメイトに声をかけるということは誰よりもやった記憶があります

上手い選手じゃないけどなんか嫌な選手にさえなれれば試合には出れる
それが実ったのか、僕は公式戦で自分の代の新人戦ではCBとSB
高校総体ではFW、選手権予選ではGKとちょっと自分でもよく分からないぐらい幅広いポジションで試合に出ることが出来ました
(FPからGKになった経緯は後日、記事に出来たらなと思います)

GKでも経験値の差は相手がどんなことをすれば嫌か
それを最優先に考えてコーチングすることで
シュートを止めるGKではなくてシュートを打たせないGKになることでカバー出来ましたし
本当に感謝してもしきれないぐらいあの言葉には救われました

大袈裟ではなく僕のサッカー人生を支える言葉になり続けました

指導者になった時もこの言葉は選手に言い続けました
上手くない集団でも強い集団にはなれるということをしつこく言い続けました

実際は僕よりセンスも才能もある子達ばかりだったのでそれなりの成績を収めることは出来ましたが
そんな彼等が何度転んでもすぐに立ち上がりゴール前では必死に泥臭くプレイをする子供たちに何度も心を動かされた記憶があります

その大切さを教えてくれたテゲバには本当に本当に感謝しかありません

現在テゲバは上位の岐阜に勝ち、相模原に引き分けるなど徐々にチームとしての調子が上向きになりつつあります

テゲバは現在、色んな各クラブから若手を中心に色んな選手がレンタルで来ている状況です
見方によっては自チームで出れない選手が集まっていると捉えられるかもしれません

しかし、そんな時こそ、送られた言葉を送り返したいと思います

 上手い選手が居なくても強いチームにはなれる

今まで通りチームスローガンである「真摯」
体現し続けていけばきっとこのようなチームになれます

泥臭くてもいいんです、不格好でもいいんです
一生懸命にボールを追い続け全力でプレイする姿は必ず見ている人の心を打ちます

僕みたいに直接声をかけられるケースは本当に稀だとは思いますが
あの言葉があったからこそ今でもサッカーを好きで居続けられてる自分がいます

これからは僕がチームを応援する番です
まだまだ苦しい時期が続きますが、まだまだ長いシーズン
皆さんと一緒に応援出来たらなと思います

テゲバのこれからの躍進を祈ってこの記事を終わりにしようと思います

それでは皆さん

          𓂃 𓈒𓏸𝑰 𝒉𝒐𝒑𝒆 𝒕𝒐 𝒔𝒆𝒆 𝒚𝒐𝒖 𝒂𝒈𝒂𝒊𝒏𓂃 𓈒𓏸

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