いつから歴史になるのかという疑問
最近、十年前の出来事は歴史といえるのか? という疑問を持つようになった。
新選組や坂本龍馬、織田信長が歴史のテーマになるのは分かるが、比較的新しい時代の出来事は歴史とした扱ってよいのか? という疑問。
そもそも、何年前から歴史になるという答えは存在しない。
けれど、ぼくたちが生きる今の時代も、間違いなく100年後200年後はひとつの歴史として語り継がれることは間違いない。
たとえば今日では当たり前としてとらえられている事象や仕組みの変化も、100年後の誰かによってスポットを当てられ、歴史的事件として取り扱われることもあるかもしれない。
社会の仕組みの変化、価値観のゆるやかな変容に対し、直近を生きる人間が疑問をもったり、それが正解か不正解かどうかを決める判断は、なかなかできないものだ。大きな時代の流れを俯瞰してみる視点があってはじめて、「あのときの変化は大きかった」「今思うとあの政治的判断は間違っていた」と言える部分もあるのだろう。よく言われる「歴史がいずれ証明する」というのは、まさにこのことなんだろうな。
10年前20年前の、社会の仕組みを変えるような大きな出来事を、たとえ問題視されていない場合であっても、「歴史」と扱うのはあながち間違いじゃないと思う。
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