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日本人が変わらなければ、時代も変わらない

新しい時代になる。これは、新しい国造りを目指すこととほぼイコールだと思う。

ここ数日、日本国民はお祭りムードに酔いしれた。新しい時代が到来する陶酔感のようなものだろうか。新しい時代が来ると言いながら、どんな時代にしようかと具体的に考えたり、あるいは新しい時代にふさわしい日本の在り方、日本国民の在り方について思いを馳せた人は、一体どれくらいいるだろうか?

「時代が変わる」というより、自分たちの手で変えていく。新しい社会の形成に自らコミットしていく姿勢について、そろそろ日本人も真剣に考えてよいのではないか。今回の改元がそのきっかけになればいい、そんなことも思ったりした。

日本は曲りなりにも先進国といわれる。高度経済成長を成し遂げ、それなりの成熟と豊かさを手に入れた。が、昭和の終わりとともも発展の坂道を登り切り、息切れしてそのまま平成は停滞期で終わってしまった感がある。政治の無策の問題もあるけど、国民もこれからの日本をどうしたいか、どうすべきかほとんど考えてこなかったのも大きい。自分たちの人生については真剣に考えるけれど。

経済的に発展し、豊かさを手に入れても、それだけでは幸せになれないことに、わたしたち日本人は気づいたはず。お金や結婚、成功のほか、幸せを決める指標は何があるのか? そのヒントは、他者貢献や社会コミット、政治参加などにあるんじゃないかと思う。かつての日本人が持っていた公の精神を取り戻すことも、そこにつながってくるのかもしれない。


#令和 #令和元年 #エッセイ #コラム


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