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アルバイト最終日の帰り道と、同期の絆について気づいたこと。

最後の出勤を終え、電車に揺られている。
歴代経験したアルバイトの中で最も短い期間在籍したアルバイト先だった。
それでも、大好きだった。

書類を書かなきゃいけなかったりしたので、みんなにさよならをした後1人で電車に乗り込んだ。
寂しい気持ちでいっぱいなのに、なんだかあっさりともしてて、これが大人になったってことかと感じた。


寂しさと、辞める宣言する勇気がなかったのと、突然辞めたらおもしろいかなみたいな下心があったので、辞めることを3日前に初めてみんなに伝えた。(勿論社員さんには伝えていました)
みんなびっくりしてたので、ちょっとしてやったりの気持ちだったりする。

私は色んなものに慣れるのに時間がかかるタイプなので、特別親しい友人が出来たわけでも無かったが、同じ日に入社(?)した同期の子が最後のお別れの時に「寂しいよ」って言って目を潤ませてくれたことが嬉しかった。し、本当に涙が出そうだった。


辞めた理由は、内定先でのアルバイト研修が始まるから。
任意のアルバイト研修であったため初めは不参加の予定だったのだが、自分が色んなものに慣れるまで時間を要することを考えると、少しでも慣れた状態で4月を迎えることが自分の為だと考えて、参加を決意。
高校3年生の頃から続けているアルバイトと、今年就活が終わった時に始めたアルバイトの2つを掛け持ちしていたので、所得税がかからない金額に収入をおさめる為には、どちらかを辞めることが現実的であると判断しました。あと普通に入れる日数が大幅に減って、籍を残していても迷惑がかかる。
結果、後者を退職するという運びに。

先輩も同期も素敵な人ばかりで、働くのが楽しかった。
家から遠いのがネックなだけで。
でも蓋を開けると、自分が来年入社する企業と同じ最寄駅だったので、来年以降も私はそのあたりに通うことになるんだ。なんだそれ。

ここで働いたことでの1番の学びは、同期の偉大さだった。
今も続けているアルバイト先であるゲームセンターは社員さんとフリーターさんの数が圧倒的で、3年目までずっと末っ子だった。
明確な同期はおらず、入社時期が近かった人とはあんまりシフトが被らず仲良くならずじまいでその人は辞めてしまわれた。

2番目に長く勤めていた飲食店もいわゆる入社時期が同じ同期はおらず、年齢が同じ代のことを同期と指していた。
だから、高1から働いているマネージャーも大1から働き出した私と同期の扱いで、なんだか微妙に上下関係があった。
ちなみに飲食店は就職活動が始まるのを機に退職しました。

今日退職したアルバイト先は同期が初め9人いた。そのうちの3人は1、2度出勤したのち音信不通(所謂飛んだ状態)になり、残りの6人で仲良くしていた。
大学生、専門学校生、フリーターの19歳〜22歳の6人だったが、同期はタメ口で行こう!と話していたことから、年齢も背景も違う私たちはみんな友達だった。
同期にたくさん救われた。
同期の誰かがシフトに大抵いたので、先輩と親しくなるまでは同期と一緒に先輩にドキドキしながら話しかけに行ったりしてた。
同期との助け合いがたくさんあった。
わからないことがあった時は既に知ってる同期が教えてくれたり、一緒に作業したりした。
幸せでした。

私は大学4回生なので、入社した時点で3月までには辞めることが確定していたにもかかわらず、みんなとっても仲良くしてくれた。
特別同期で集まって飲み会をしたりしたわけじゃ無いが、お互いにお互いの支えになってることが分かり合ってた。

私はにじさんじというVtuberグループ(事務所?)が好きなのですが、彼らもよく「同期に救われてる」「同期がいなきゃやってられない」なんて言う。
意味としては理解していたが、自分が体感したことがなかった。
それがココで働き始めてから「これのことか…」と働いてる時にすごく思ったし、最終日は「同期辞めちゃうの寂しいな…」とみんなが言ってくれるのを聞いて、さらに身に染みた。

5ヶ月で何かしらのスキルを得たわけでも、誰かしらと強固な絆で結ばれたわけでも無いが、多くの学びはあった。
そのうちの一つは同期愛ってやっだった。
今後また彼らと会うことがあるかはわからない。
でも、駅でばったりあったら間違いなく「久しぶり!」って嬉しくなってしまうだろう。そんな確信がある。


もうずっと新卒入社について恐れ慄いている。
ここで40年…!と思うとズンと重いものが乗ってくる。
でも、この5ヶ月で「同期の絆について」そして「短い期間でも私は職場への愛着が湧くタイプであること」がわかった。
このどちらもが無理だった場合は勿論別の場所に身を置いた方が良いが、少なくとも半年程度は(鬱にならない限り)投げ出さずに絶対に頑張ろう。と言う気持ちになることができた。

いい経験になった。
寂しいな。でも、みんなが門出を応援してくれたんだ。
前向いて行こう。

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