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フランス: パリ

この旅行の前にバルト3国に行ったんだけど、一向に書きそうにないので繰り越しでフランス編を。

ポーランドはPączek(ポンチキ)の日

LCCでクラクフからパリへは、深夜の便しかなかった。
午前3時ごろに寮を出発するとなると時間がなくて、一緒に行く友人たちとポンチキパーティを謳った。ちょうど、ポーランドは脂の木曜日で、クリスマスとイースターの間にあたる日。断食の前に、ポーランドのドーナツと呼んでいいはずのポンチキを食べるのだ。留学で楽しみにしていたことだったので少し寂しいけど、背にパリは変えられない。

お店の行列とか、ボックスで買ってみたかった。またいつかやろう。
とりあえず、冷静になると21時前に集まって起きるよりも各自仮眠した方がいいという決断に至り、寮に戻って再会する。当たり前だよね、エネルギー貯めなきゃね。

持ち寄りポンチキパーチー

怒られないがモットー

空港は思っていたよりも人がいた。手荷物検査は何回受けても怖い。
この旅行で自分が一番実感したことなんだけど、私は怒られたくない様に生きている。弱い生き物なので、人の怒りに耐えられない。怒られたら怒られたで、すまん!とか、そんな怒んなくてよくない?、なんで怒られたのか分からないっていう感情に割り振られるんだけど、その前の怒られるかもに左右されて生きている。

ルールを守るのも怒られないため。
だから、悪事だったら怒られる可能性がゼロなら難なくやっちゃう気がする。
ふう、法律があってよかった。

パリはその日、ストライキがある連絡がされていた。結果的に遭遇することはなかったけど、フランス人のお友に聞いたらEvery timeって言ってた。ルーブルのチケットが時間指定からいつ来ても大丈夫だよチケットに変わったので私たちにとっては恩恵で、ラッキーだった。案の定、空港からパリ市内のバスは遅れたし。

はじめてのルーブル

着いて向かったのは、ルーブル美術館。薄々気づいていたけど、宇多田ヒカルのFirst Loveはかなり強気である。ルーブルはなんてことがある。なんてことがないと言えるヒカルの歌詞に込められた"私だけのモナリザ"は相当な人物である。

ルーブルにはサザエさんがいた

そもそも旅は、パリとフランスの広大さに諦めた私がルーブルにめっちゃ時間をかけたい旅行だった。
願ったり叶ったりで5日間のうち2日間は丸々ルーブル美術館にだけ行った。
一緒に行った2人が美術館を私よりもきっと大好きでよかった。

朝ごはんもお昼ごはんもスキップして、午前中から15時ごろまで展示されているものを見るのはかなり体力を使う。空腹の後の逆にお腹空かないなどゆうに通り越して、その後の後のお腹すいた状態である。それでもルーブルは終わらない。2日目には本当に"時空が歪んだ瞬間"があった。ループした。

観れど回れど、見終わらない。〇〇展で、数十の作品をじっくりみるなんてことは叶わない。しかもどれも歴史的で、著名で、じっくり見たい作品だからこそ悔しかった。もはや部活である。ルーブル部に入部したい。閉鎖中の場所に歓喜した。

そんな時間が贅沢で、振り返るほどに戻りたい時間になっている。そういうものって、瞬間には気づかなくて後から一層くるものだからズルイと思う。

くたくたになって、爆速でカフェを見つけてパニーニを食べる。おいしい。
2日目は、ベーカリーへ。歩いている途中で、テイクアウトしたコーヒーを持っている人をみて人気なのかもと悟る。本当に人気で、行列だった。本当はいろんなものをたらふく食べたかったものの、とりあえずクロワッサンとアメリカーノ。フランス行ったらやるリストの1番上にいたもんね。

絵の見方も人それぞれ

自炊エブリタイム

フランスではAirbnbで、夜は毎日自炊した。食費も抑えられるし、何よりそれが楽しかったから。フランスのリサーチをしていたときに見つけた推しご夫婦が、網目強めなキャベツを食べていてそれをどうしても料理したかった。毎日、頭の働いていない中で献立を考えるのが楽しかった。部屋に帰る前にスーパーに寄って、食材やワインを買った。私は自分の胃袋を過大評価しているのでよくヘマをする。今回の旅行では一緒に行った2人が止めてくれつつも、パンパンになって、野菜のごろごろ入ったスープやパスタを食べた。

なんと言っても、Airbnbの主役はNetflixでオーナーなのか以前に宿泊していた人のアカウントを乱用した。しかも、家族でシェアしているアカウントの中から気づかない立場であろうGrandadのそんなに使っていなさそうなアカウントをターゲットに。もはや弱者に対する権利の濫用だ。毎日Grandadに気づかないでとお願いしては、感謝を伝えた。ジブリ3本立てとEmily in Parisをありがとう。

こんもりパスタとスープ

今旅行の特徴と

みんながその様に、私は身内ネタが大好きである。今回の旅でいったら、赤い外観のお店は全部ガブ(Emily in ParisのGabriel)のお店だった。それと、地主は最強。他にもいっぱいあったはずなのに会話中でないと思い出せない。それほどくだらないことを話して歩くのが大好きだ。

他にもオルセー美術館、ヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔、凱旋門に行った。
オルセーはより近代的な絵画が多く、違った見え方だった。生意気ながら印象派、ふーん面白いじゃんとなった。絵を描く過程とか、その背景が気になるともなった。

ルイビトンを水玉模様にする草間氏

ヴェルサイユは広すぎて、豪華絢爛だった。エッフェル塔は本当にあった。
凱旋門は初見が横からで、知ってる形じゃなくて戸惑った。

そうそう、学生ビザでEU圏に居住が認められているのでルーブルもオルセーもヴェルサイユも無料で入れた。大変ありがたいシステムなので、各地でやってほしい。億万長者でフランス語を話せる様になったら老後はパリの一角で住むのもいいな。

事前にチケットの購入とか確認は必要だけど。あと、建物に入場する前に荷物検査が必要な場所ばかりだった。テロとかの対策なんだろうね。

もうひとつ驚いたことは、地下鉄の最寄りラインが日曜日に工事で封鎖していたこと。ええ、不便じゃんと思いつつもみんな対応していたから、このくらいの精神でいた方がいい気がした。

ヨーロッパで思うことは足りるで満ちること。足りないときには声をあげること。

いい側面とその反対がある。戸惑う根本な気もする。けど、多少は慣れている方が便利な気がした。

ネットで書いていて、またまた大袈裟なって思っていたことの1つに、「フランスのトイレには便座がないです。」というものがあった。
実際に、ど田舎空港だったからか便座がなくて到着した瞬間からフランスを感じた。フランスのための弁明として、それ以外の場所には便座あった。
だけどまあ、そんな感じ

フランスって、パリってすごい

楽しかったのと比較的記憶に残っているからか、長々と書いてしまった。
もうひとつだけ。
すごく不思議なことなんだけど、私の中のお洒落だなとか粋だなが詰まっていた。誰かに教えられたわけではないはずの"完成体"って感じだった。憧れの場所だったからか、多くの物事がフランスやパリを真似ているのか、遺伝子的なものなのかは分からないけど。街角にも、ポケットにも詰まっていたお洒落。

ポテンシャルが凄すぎて、また行きたいって思う。行けなかった場所もある。
地下鉄は怖かったし、臭いし、青信号に変わる前にみんな目で確認して渡るけど。
ちゃんと受け答えしてもらえるし、思っていたよりも英語で嫌な顔をされるとかないものの話すのは少々恐縮だったけど。

バッチリ虜になりましたとさ。お2人にありがとう。


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