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Apple Watchのハードウェア進化

ケースの材質とかの話は置いておいて、CPUとかセンサ類といったwatchOSアプリ開発者にとって重要なApple Watchのハードウェア面での進化のメモ。

## Apple Watch (初代)

- 2015年4月24日
- S1プロセッサ
- Bluetooth 4.0

## Apple Watch Series 1

- Series 2の発売に併せて登場した初代のリファインモデル
- デュアルコアプロセッサー「S1P」に変更
- watchOS 3を搭載

## Apple Watch Series 2

- 日本では2016年9月16日発売
  - 2017年9月にSeries 3の販売を持って販売が終了
- S2プロセッサ
  - CPUはDual-CoreでApple Watch Series 1と比較して最大50%高速
  - 従来の5倍(60フレーム/秒)のフレームレートを実現
  - GPUは最大2倍の性能
- W1チップ
  - Bluetooth 4.0
- watchOS 3を搭載
- FeliCaを搭載しており、Suicaを登録すると使用可能になる

## Apple Watch Series 3

- 日本では2017年9月22日発売
- GPSモデルとGPS+Cellularモデルがある
- Apple Payは世界共通で使えるようになり、Series 2とは違い、海外モデルでも日本のSuicaを使うことができるようになった
- S3(デュアルコアプロセッサ搭載)
  - S2より70%高速
- W2チップ
- 気圧高度計を搭載
- Bluetooth 4.2
- 加速度センサー 最大16G
- GPS + Cellularモデルを利用するには、iOS 11以降を搭載したiPhone 6以降が必要
- GPSモデルを利用するには、iOS 11以降を搭載したiPhone 5s以降が必要

## Apple Watch Series 4

- 日本では2018年9月21日発売
- GPSモデルとGPS+Cellularモデルがある
- 64ビットデュアルコアS4プロセッサ
  - S3より最大2倍高速
- W3チップ
- 第2世代の光学式心拍センサー
- 電気式心拍センサー追加
- FDA認定機器となった
- 触覚的な反応を返すDigital Crown
- Bluetooth 5.0
- 進化した加速度センサー 最大32G
- 進化したジャイロスコープ
  - 装着している人物が転倒・落下後に1分間動かなくなると自動的に緊急通報を行う機能(転倒検出)
- スピーカー 50パーセント大きい音量
- GPS + Cellularモデルを利用するには、iOS 12以降を搭載したiPhone 6以降が必要
- GPSモデルを利用するには、iOS 12以降を搭載したiPhone 5s以降が必要

## スクリーンサイズ

### Series 4

- 44mm: 368 x 448
- 40mm: 324 x 394

ベゼルが細くなった事で表示部が30%以上拡大


### 〜Series 3

- 42mm: 312 x 390
- 38mm: 272 x 340

## プロセッサ

- SiP(System in Package)
- S1, S1P (Series 1), S2 (Series 2), S3 (Series 3),S4 (Series 4)
- CPUの命令セットはARM
  - iPhone向けに開発されるAシリーズ同様

## Series 4 は初代の◯倍高速

- S2はS1より最大50%高速
- S3はS2より最大70%高速
- S4はS3より最大2倍高速

1.5 * 1.7 * 2 = 5.1

Series 4は初代の5.1倍も高速!

(もちろん高速化にもいろいろあるので、単純に掛け算できるわけではありませんが...)

## Wチップ

- ワイヤレス機能を司るチップ

### W1

- Series 2に搭載
- 初代AirPodsにも搭載されたチップ

### W2

- Series 3に搭載
- ロシアの衛星システム「GLONASS」や日本国内向け準天頂衛星システム「QZSS」に対応することで位置情報の精度を高めている
- 気圧高度計を内蔵することで階段の昇降数や屋外での高度差なども単独でワークアウトに記録できるように
- Wi-Fi接続は85パーセント高速化
- Bluetooth 4.2をサポート
- 消費電力を従来の半分に抑えることでバッテリの持続時間を従来と同等に維持

### W3

- Series 4に搭載
- 詳細不明

## 共通

- 入力機器には独自のデジタルクラウンとボタンを採用
- タッチパネルは圧力感知も可能、軽いタップと深いプレスの違いを判別する
- 有機EL(OLED)を搭載しており屋外でもはっきりと見える
- マイク、スピーカー、光学式の心拍センサー、加速度センサー、環境光センサーを搭載
- タプティックエンジン
- 内蔵カメラは無い
- 電池寿命は標準的な使用で18時間であり、背部にマグネットで密着する装置と電磁誘導を用いてフル充電するのに2.5時間を要する
- BluetoothとWi-Fiが搭載されており、基本的にiPhoneとの通信に使用される
  - Bluetoothが利用できないとき、Apple Watchは、ペアリングしたiPhoneが接続したことのある2.4GhzネットワークにWi-Fiで接続し、iPhoneとの通信を試みる

## Series 2以降共通

- Series 2以降はGPSを搭載
  - Apple Watch OriginalとSeries1はGPSは内蔵しておらずもiPhone内蔵のGPSと連携する
- Series2以降は50mの耐水性能
  - スイミングや、サーフィンをしながらの着用も可能
- Apple Watch (初代)とSeries1は防水では無くIPX7(一時的に水没しても浸水せず機器に悪影響の出ない「防浸形」)等級

## 参考

- [Apple Watch - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/Apple_Watch#cite_note-18)
- [Apple Watch(第 1 世代)- 技術仕様](https://support.apple.com/kb/SP735?locale=ja_JP)
- [Apple Watch Series 2 - 技術仕様](https://support.apple.com/kb/SP746?locale=ja_JP&viewlocale=ja_JP)
- [Apple Watch Series 3 - 技術仕様](https://support.apple.com/kb/SP766?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP)
- [Apple Watch Series 4 - 技術仕様](https://support.apple.com/kb/SP778?locale=ja_JP&viewlocale=ja_JP)
- [Apple Watch - モデルを比較する - Apple(日本)](https://www.apple.com/jp/watch/compare/)
- [Apple Watch Series 2とSeries 3 両方買ってみた比較(ついでに4とも) - シュウジマブログ](https://www.shujima.work/entry/2018/09/10/194202)
- [Apple初の無線SoC「W1」など:Appleの新しいカスタムチップ3種を考察 (2/2) - EE Times Japan](https://eetimes.jp/ee/articles/1609/09/news048_2.html)
- [Apple Watch Series 3進化のポイント|MacFan](https://book.mynavi.jp/macfan/detail_summary/id=79439)
- [【Apple Watch】seriese3の進化点ーseriese2とどう違う?|ププルのスタッフブログ](https://pupuru-blog.com/others/post-2218)
- [Apple-designed processors - Wikipedia](https://en.wikipedia.org/wiki/Apple-designed_processors#Apple_W3)


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