iOSエンジニアとしての今後の身の振り方を考える

この記事を読んでいて出てきたツイートがグッときた。

「データとAI」を扱う経験を積むことに全張りするべき
そこにしか付加価値を作れないから

これはほんとにそう思う。自分がiOSエンジニアとしてうまくいっている理由を一言で表現するなら「付加価値をうまくつくれているから」だと思う。画像処理であったり、BLE(ハードウェアプロジェクトでの実務経験)であったり、Metal(iOSデバイスにおけるGPU周りの知見)であったり、機械学習(on iOS)であったり。

そして、今後「データとAI」が付加価値の王者にしばらく君臨しそうというのは肌感として僕もある。iOSアプリ開発自体は今後も需要があるだろうが、その(基本的な)技術はかなりコモディティ化してしまってそこに付加価値はない。iOSエンジニアのスキルレベルの違いによって開発効率が10倍になることはありそうだけど、売上が10倍変わることはなかなか考えづらい。ということはそのエンジニアの値付けが10倍になることはないしたぶん2倍でも厳しい。要は一般的なスマホアプリ開発スキルはビジネス的にレバレッジが効きづらい。一方で「データとAI」はそれをうまく導入できるか否かによって売上が10倍違うということはありそう。「データとAI」はビジネス面でレバレッジの効く技術なのだ。

まぁただ、「データとAI」というのはモバイルアプリ開発のスキルとの親和性は今のところ低い。とくに大量のデータをモバイルデバイス上で扱う、というのはユースケースとして聞いたことがない気がする。モバイルデバイス上でAIを扱う、というのはニッチだけど多少はあるところなので、その数少ない椅子を取っていきたい。AI/機械学習まわりは数年前からめちゃくちゃ加熱してるので既に遅れをとっている感はあるが、過去には「ハードウェアプロダクト開発にiOSエンジニアとしてゼロから関わる」という数少ない椅子をいくつも取ることに成功した前例があるので、今回もどうにかする道はあるはず。。

(以下、具体的な行動案を追記していく予定)

それにしても、ずっとiOSしかやってないシングルスタックエンジニアであるうえに、最近はそのiOSですら周りのiOSエンジニアに遅れをとってきている、あれもこれもキャッチアップしなきゃ・・・という焦りが常にどこかにあったが、この付加価値という観点を獲得してから妙にすっきりした。ああ、自分のやり方は正しいし、焦ることはないなと。


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