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フリーランスの単価設定 - 最初の値付け編

先日フリーランス単価の変遷を公開する記事 を書いたら想像の100倍ぐらい反響がありました。やはり「単価」というのはフリーランスにとって超重要なテーマでありつつもあまり具体的な情報が出回っておらず、みんな実際のところを知りたかったんだなーと。

で、フリーランス歴のべ5年ぐらいの僕も未だに単価設定は暗中模索感があり、自分の値段が高いのか安いのか、世の中の水準と比較してどうなのか、みたいなところはよくわかっていません。要は「なんとなく」です。

その単価にまつわる僕の「なんとなく」の感覚を言語化すべく、シリーズで記事を書いていきたいと思います。まずは僕も困った「最初の値付け」について。

自分の欲しい額を決める・・・?

フリーランス開始時の単価設定は非常に迷うと思います。調べたり人に聞いてみたりすると「自分の欲しい額を決めましょう」的なことがよく言われるのですが、これ、最初は意味がわかりませんでした。「欲しい値段?もらえるなら5兆円でもほしいけど...?」という感じで。

もちろんそういう話ではなくて、相場を鑑みて『自分ならこれぐらいはもらっていいはず』という値段を決める、ということなのですが、それにしたって「これからフリーランスを始める」人にはかなり難しいと思います。冒頭に書いたようにそもそも実際の単価を公開している人はほとんどいないし、相場感なんてわからないわけで。。

そんなわけで、僕は「最初は適当」でいいんじゃないか、と思っています。たとえばソフトウェアエンジニアの単価の範囲として

1人月60~140万円

( https://type.jp/et/feature/old_contents/article/fukuyuki30/ より)

こういう意見がある(僕もだいたい同じような感覚)ので、この範囲で、

・まだ自信がないので60万円
・技術力に自信があり需要にも確信があるので100万円

みたいな感じで決めればいいかなと。

安めスタートもあり

そうはいっても、自分のスキルや実力がどれぐらいの価値があるのかわからない(上記範囲のどのへんに位置するかわからない)という人もいると思います。あるいは「正直まだ技術力に自信はなくて、60万円でも高い気がする」という人もいるかと。

そんな場合、とりあえず実績を得るために、あるいは実案件を通じて経験を積むために、一時的に報酬面で妥協するのはありだと、僕は考えています。

クリエイター界隈では「報酬面では妥協すべきではない」「ずっと買い叩かれることになるぞ」というような意見もよく言われるのですが、僕はそうは思わなくて、ちゃんと実力がついて「然るべきタイミングで然るべき行動をしていれば」ちゃんと報酬はついてくると思います。

実際に案件をこなすうちに自分の仕事ぶり、お客さんからの必要とされっぷり、他からの引き合い殺到ぶりから考えて、「もっと高くてもいいなぁ」と思ったときに単価アップの交渉をするなり、別のもっと高単価な案件を得るなりすればいいのです。(単価交渉や、仕事獲得の方法についてはまた別の回で書きたいと思います)

「業務未経験フリーランス」だった頃の僕の単価

僕は30代になって初めてプログラマとしてのキャリアを開始したのですが、

実は、このプログラマとして転職して業務経験を積み始める前に、ほんのちょっとだけフリーランス的に個人で仕事を受けたことがあります。

この時期に僕がお客さんに提示した月単価は・・・

20万円

でした。

結局先方がそれでは安すぎる、ということで60万円を提示してくれたのですが、当時の僕としては「何の経験もない僕が実案件をもらえて、スキルを磨けるだけじゃなくてお金までもらえるなんて!」という感じなので月20万円でも全然おいしいと思えたわけです。

ちなみにその後上の記事の通り転職するわけですが、その頃提示していた希望年収は200万円でした。転職前の年収からすると3分の1以下ですが、僕としてはそれでもよかったのです。これも同じ考え方で、

仕事の報酬 = お金 + スキル + 実績

と当時から考えていたからです。

その後経験を積み、改めてフリーランスデビューしてからの単価の変遷はこちらで公開しています。「安いところから始めて確実に経験を積み、徐々にアップしていけばいい」という考えは僕のこの実体験から来ています。

次回:単価アップ交渉編

さて、今回の「最初の値付け」編の結論としては「あとから交渉すればいいので最初はざっくり適当・むしろ安めでもいい」ということになったわけですが、そうするとその「交渉」をどうやるのか、という話になってくると思います。それはまた次の記事で書きたいと思います。

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僕はまだまだですが、腕を磨き続ければいったいどこまでいけるのか?について書いた記事はこちら。

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