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【玩具レビュー】THE合体マイトガイン〜その2〜

この記事は、この記事の続きとなっています。

今回は、その1で紹介できなかったロコモライザーと、目玉ギミックであるマイトガインへの合体について解説します。


ロコモライザー

ロコモライザーは、SL型のサポートメカ。
マイトウイングやガインを目的地まで運搬したり、
マイトガインに合体したりします。

フロントビュー

紺色のボディがカッコいいです。
アニメだと、合体するために呼ばれて走ってくるくらいの出番しかないんですが、遠くから汽笛を鳴らしながらやってくる姿を見るたびにワクワクします。

リアビュー

設定だと、車体後部にはマイトウイングとガインを格納するためのスペースがあるんですが、THE合体では合体後の関節が仕込んである関係で無くなっています。
無くなったからと言ってどうという事は無いんですが、無ければ無いで寂しいです。

サイドビュー

合体後のプロポーション調整のために、機関車とは言い難いフォルムをしているんですが、ボイラー部分が一回り小さくなっているくらいで、全体のバランスはそこまでおかしくない絶妙な塩梅になっています。

アニメ設定画のアングルです。
合体後のフロントスカートの部分が長すぎるんですが、このアングルで見ると少し悪目立ちしてしまいますね。

列車形態のマイトウイング、ガインとの比較。
小型メカは放送当時の実在の車両で、大型メカはSF的アレンジを加えた旧式の車両というのが面白いですね。

活躍シーンのようなイメージ。
思いのほかロコモライザーが小さいのですが、
これはこれで遠近法みたいでしっくり来ますね。

ロコモライザー(旧玩具との比較)

フロントビュー

左が旧玩具版です。旧玩具版は機関車らしいプロポーションに上手くまとまっていて、ちゃんと機関車にも見えるしアニメ設定のロコモライザーにもちゃんと似てるんですが、色が暗すぎて形がわかりづらいような気がします。

リアビュー

旧玩具版には、アニメ設定同様にマイトウイングとガインを格納するスペースがあるので、後ろから見ても楽しかったんですが、THE合体版はそういうのが無いので、いろんなところから眺めて楽しむ面白さは減ってしまったかもしれません。

サイドビュー

旧玩具版もTHE合体版も全長は同じくらいなんですが、手堅くまとまった旧玩具版は不思議と小さく見えるし、全高が低くてメリハリのあるプロポーションのTHE合体版は何故だか大きく見えます。
どちらも甲乙付けがたいです。

ロコモライザーの合体準備

さあ、それではTHE合体マイトガインのメインギミックである合体遊びをはじめていきましょう。
「レーッツ、マーイトガイーン!!」

①アンテナの取り外し

車体後部に付いているアンテナを取り外します。
このアンテナ、アニメの合体シーンだと、最初(車体後部が割れるカット)だけ付いてるのに、次の場面(走行がスライドするカット)になると突然無くなっているのが不思議でした。

②膝の変形

膝の金色の突起が起き上がり、青色の装甲がスライドすることで、太腿が露出して膝が完成します。
膝の突起部分は、旧玩具版では変形機構が無いのに、アニメで印象的に変形していたので、今回ちゃんと変形できて嬉しいですね。
その反面、アニメの合体シーンで一番最初の工程である脚が分かれる場面がTHE合体版では再現できないのがもどかしいのですが。

③爪先の変形

車体後部の黒い部分(アニメ設定だとリアウィング)を後ろに向かって倒すとつま先になります。
ここは爪先の大きさが旧玩具版よりも大きくなっている分、ダイナミックに感じます。

④サイドスカートの変形

機関車の先輪部分が変形してサイドスカートになります。
これは旧玩具版には無かったTHE合体版獨自の変形ギミックです。

⑤腹部の変形

このギミックもTHE合体独自のものです。
最初はアニメ設定と違うので違和感がありましたが、実際に触ってみると結構楽しいのでクセになります。

⑥肩ジョイントの展開

これもTHE合体独自のギミック。
パネルがパタパタ入れ替わることで、ジョイントが出てきた後も外観がそこまで変わらないようになっているところが良いですね。

⑦胸部の回転

ロコモライザーの先端が回転するギミック自体は旧玩具でもありますが、THE合体版では、他のギミックとの兼ね合いで、かなりクリアランスの無い変形ギミックになっています。
ロコモライザーの先端を45°傾けた状態にしていないと回転させることができないのですが、回転の途中で除煙板が動輪に当たるので、上手いこと調整しながら回さないといけません。
アニメみたいに景気よくグルンと回したいところですが、なかなか難しいですね。

⑧胸部の完成

これも他のギミックとの兼ね合いで、胸部を45°傾けた状態にしていないと、頭部が収納されている胸エンブレムを開く事ができないようになっています。

⑨腰部の完成

胸部から垂れ下がっているフロントアーマーとサイドスカートを降ろすことで、腰部が完成します。
ここだけは旧玩具版と同じですね。

⑩バックパックの完成

⑤で変形してしばらく音沙汰の無かった動輪の部分を畳んで、バックパックにします。
アニメの設定とは異なる形状ですが、すっきりまとまっていてよいです。

これで、ロコモライザーの合体形態が完成しました。腕がついていないところ以外はほとんどマイトガインですね。

ガインの合体準備

①前腕の変形

引っ張り出した車体後部を下に降ろすと、その部分がそのまま前腕になります。ここは旧玩具版と同じですが、THE合体版では車輪部分が裏返る事で、合体後の腕の外観が白一色になり、よりアニメ設定に近くなります。

②手首の取り出し

合体後の手首はガインの左脚に収納されています。
これで、ガインの合体準備は完了です。

マイトウイングの合体準備

①前腕の変形

ここまではガインと同様です。

②手首の取り出し

マイトウイング側の手首は、一度マイトウイングの主翼を開いてから、車体の内側にあるつまみをスライドさせる事で取り出す事ができます。
これでマイトウイングの合体準備も完了しました。

マイトガインへの合体

ロコモライザーから伸びているジョイントの、右肩側にマイトウイングを、左肩側にガインを接続することでマイトガインが完成します。
変わった形のジョイントですが、取り付けはむずかしくありません。

マイトガイン

マイトガインが完成しました。
アニメと同じ手順での合体は不可能でしたが、そういうのは気にならなくなるくらいプロポーションが良いです。
胴体が小さくて両腕の長いアニメ特有のプロポーションがかなり自然に再現されていて、まるでアニメの中からそのまま出てきたと言ってもよいくらいのバランス感です。

アニメの設定画みたいなアングルで撮ってみました。これまでに発売されたマイトガインは、プロポーションをよくするために部品を入れ替えたり、そもそも変形しない仕様にしていたりしていましたが、このTHE合体マイトガインは差し替え無しの変形でこのプロポーションを再現しているところが凄いです。

横から見てもプロポーションに破綻がありません。
本当に変形するのか疑わしくもあります。

背面も文句なしです。
特にリアスカートは再現しなくても誰も文句を言わなそうなのにしっかり再現されていてすごいです。

頭部の造形も、とても良いです。
胴体に収納されているのに、耳の羽飾りが左右に広がる形状になっているのがすごいですね。

マイトガイン・アクション

動輪剣が付属しています。
通常時(右)と、必殺技発動時(左)の2種類があります。飾る時は必殺技発動時の状態のものを使うと思うのですが、剣戟をやったり敵のミサイルを切り落とす時とかは通常時の状態なので、再現したい場面に合わせて入れ替えて遊べますね。

動輪剣は拳に持たせる事ができます。
拳は、親指・人差し指・残りの三本指の計3箇所が可動するので、いろいろ表情を付ける事ができます。

しかし、保持力が弱いので動輪剣を持たせた状態でポーズを付けても維持できないなど心許ない面があります。

そんなときには、ポーズ固定の手首を使用します。
指差し・平手・動輪剣用・握り拳、と計7つ付属しています。

拳を、握り拳に取り替えてみました。
大分パワフルになり、よりアニメの雰囲気に近くなりました。

力強いファイティングポーズも決まります。

いろいろな手首を使ってアクションポーズを決めてみます。何気なくガチャガチャ触ってますが、変形玩具であることを忘れるくらいよく動かます。
変形もできるアクションフィギュアなのか、アクションもできる変形玩具なのか定義が難しいくらい良くできています。
他のネットレビューでも、触った人の殆どが満足すぎて言葉を失っていますが、正直自分も何を書いていいかわからないくらいです。

マイトガイン(旧玩具との比較)

左が旧玩具版です。
旧玩具版は当時としても、小顔でスラリとしていてプロポーションは良い部類だったのですが、流石にTHE合体版には敵いませんね。
THE合体版を手に入れるまでは、旧玩具版のマイトガインがこの世界で一番カッコイイマイトガイン玩具だと思っていたのですが。30年の間の技術の進化は恐ろしいものです。

横からのアングルです。
まず、目につくのは旧玩具版の胸板の厚さです。
取って付けたんじゃないかと思うくらい大きいです。

背面。旧玩具版は背中に電池ボックスの蓋があったり音声ギミック用のスイッチがあったりと外観はおもちゃっぽいですが、正面から見る分にはわからないので全然問題無いですね。

さいごに

と、言うことでTHE合体マイトガインでした。
凄い玩具でした。
マイトガインとしては最高傑作の玩具だと思います。マイトガインのカッコ良さの全てが詰まっています。
30年前に発売されていた特急合体マイトガインは、当時としては夢の玩具でしたが、このTHE合体マイトガインも夢の玩具だと思います。
THE合体シリーズは他にも購入しているのですが、旧玩具版の現代的リメイクの域を出ていない印象だったので、ここまで感動したものは初めてでした。
これはおそらく、私が個人的にマイトガインに対して思い入れがあるから、というのは間違い無いのですが、同じようにマイトガインに思い入れのある方なら、まず間違い無く手に取って欲しいアイテムだと思います。

2024年5月発売のマイトカイザー、マイトガンナーも楽しみです。今から半年近くありますが、いろいろやっていたら多分あっと言う間でしょう。
それまで、アニメを観返したり旧玩具版のレビュー記事を書いたりして時間を潰したいと思います。

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