雑談「芸人とテレビの裏側では」

今日、lineで

「あの◯◯、アメトーークで見た。売れたなぁー。」

と同級生から連絡が来た。

それはそれでご本人にとって嬉しいとは思うが

アメトーーク出たから売れた。

笑点出たから売れた。

等と芸人の世界は甘い話ではない。

もし、イチミリでも先ほどのように思うなら

新宿カウボーイ石沢さんをゲストに迎えた芸人裏話チャンネルを見てほしい。

「新宿カウボーイさんでも食えないんすか?」

と僕が聞いてる部分からの会話にすべてが集約されている。

変な話、昔ほど

一発屋という人も1年は安泰の時代でなくなったし

少しポッと出た人も星の早さのように最近は消える。

それが今のテレビ。

強いてテレビ出演のメリットといえば

YouTubeのチャンネル登録者が再生回数があがる。

収益で飯が少しでも食える。

それくらい、特にこのコロナも相まって

今お笑いというのは窮地に立たされていると思っていいと思う。

けれども、みんな光の部分しか見てないから

「アメトーーク出たから相当お金をもらってる」とか

「あんな豪快ライブ出たならギャラも沢山もらってる」

と思うのだが

舞台収入で食えていけるのはよしもとの芸人だけで

他事務所の芸人が舞台だけで食えるケースは皆無。

だから、食えていけないというのはそういう事なのだ。

話が反れたので

テレビに出るとは?

メリットとデメリットがある。

メリットでいうと、お笑い番組に出ると

テレビでどんなキャラクターかと理解できる為

賞レースやライブでも

「実は僕はこういう人でありまして・・・」

という説明が必要ない。

ライブでは尖ってるキャラが理解されなくてまも

テレビで「このコンビの尖ってる、こういう部分が面白い」

というのが幅広く色んな人に伝わるので

M-1の予選も

「この◯◯君は尖ってまして・・」

という説明なく

テレビ出演をフリにネタを展開する事ができる。

それがメリットになるかな。

デメリットはテレビネタに寄せすぎて

そのネタのイメージが拭えずに

賞レースやライブになった瞬間「ん?」と違和感が生じるパターン。

べしゃり暮らしに登場した女性コンビで例えると

お笑い番組のプロデューサーに

「収録は水着で漫才しろ」

といわれ

テレビでは水着で漫才やってるのに

普段のライブでは

「本人的に普通の格好で自分たちの漫才をちゃんと見てほしい。」

といって

実際に漫才をやっていたパターンとかかな。

ちなみに「べしゃり暮らし」ではそこもリアルに描かれていて

賞レースでは

このコンビは「あの格好がくる」と思ってる客席が

普通の格好で女性コンビが出てきた事に驚き

変な空気がぬぐえないまま漫才が終わり

結果、普通に予選を敗退するシーンを

事細かに著者の森田先生は描いている。

テレビのイメージと普段のイメージが変わらないのならいいけど

イメージがかけ離れるとテレビ出演はただのデメリットにもなってしまうので

あながち、テレビ出演は良い部分だけでない。

悪い部分も持ち合わせている事も見て

これからテレビを見るとすごく面白く見れますよ。

以上、芸人とテレビの裏側についてお話ししましたとさ。

おしまい。

芸事だけで少しでも食べていきたいです。