創世巨人のゼナン_2

創世巨人のゼナン

「おはよう、被検体49号。言葉はわかるよね」

突如現れた異界の科学者。彼のもたらしたクローン技術は世界を変えた。最強戦士のクローン、伝説的剣士のクローン、選ばれし勇者のクローン…その力は邪を圧倒し、人の世は平和になった。

…はずだった。

「僕の名はマガタ。人間に滅ぼされた魔王のクローンだ。

そして彼は偉大なる夜の一族、その始祖のクローン。あっちのは大陸を腐海に沈めた魔導士のクローンで、僕らを造った女だ。

そして君は…驚くなよ、この世界を創世した邪悪な巨人、そのクローンだ。君はチビだが力は最強なんだぜ! 名は素体に基づいてゼナンにしよう…って、おい、おい!」

ゼナンと呼ばれた少年は突然跳躍し、天井を突き破って上空高くへと舞い上がっていた。

眼下には広がる緑。はばたく鳥たち。風の音。地平線の向こうから柔らかい朝の光が差している。

「うわぁああ…⤴」

ゼナンの声がはじけた。

「僕は産まれた! この素晴らしい世界に!!」

【次回「人間にばれちゃった」に続く】

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しゅげんじゃ

ただひたすら功夫あるのみ。

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