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『アタック25』の出場権を獲得した話

「大事な大事な、アタックチャンス」という日曜の午後のひとときにお茶の間に流れるあまりに有名なセリフを聞いたことがない人はいないだろう。

そう、テレビ朝日系列のABCが製作している『パネルクイズ アタック25』のクライマックスである。

お笑い芸人の博多華丸・大吉の華丸さんは初代司会の故・児玉清のモノマネはあまりに有名で、「アタックチャンス」や「なぜ角をとらない」などのセリフだけが独り歩きしているかもしれないが、番組の中身は視聴者参加のクイズ番組である。

毎週、「◯◯大会」と題して同じカテゴリーの人を集めて大会を開催。優勝者は地中海10日間のクルーズへの挑戦権が与えられる。

社会人になったことだし、出てみようかなと思って、応募をしてみたのだった。

元々小さい頃からクイズが大好きで、何かを覚えては親にクイズを出すような子どもだった。
小学生の頃の夢の1つは確か『高校生クイズ』に出場することだったと思う。

視聴者を置いていくような難しい問題を解いているあの番組に出てみたいなと思っていた。
結果として、高校2年のときにその夢を叶えて高校生クイズの全国大会に出場することができた。山梨県の代表としては久しぶりに予選通過の8位に迫る13位(だったと記憶している)という結果を収めた。
途中で当時の司会の桝太一さんに話しかけてもらえたのが嬉しかった記憶がある。

そういった経緯と、社会人になった年なら、新卒社会人大会、20代大会、最近囲碁将棋がさかんなのでそういったカテゴリーに引っかかる可能性があるなどの目論見から予選に応募したのだった。

予選はウェブから申し込んだ。
予選のフローは
ウェブ選考→ペーパークイズ→面接→合格→(出場決定者に連絡)→出場
という感じだった。

ウェブ選考(抽選?)を突破して向かったのは都内で行われた予選。
自己紹介を詳細に記入したのちにペーパークイズがあった。

問題はざっくり言うとすべてのジャンルと時事の2つに分かれていた。
難しい問題もあったが、1番難しいと言われている普通のクイズと時事のそれぞれの最後の問題を対策と卒論のお陰で正解した。

予選の会場は、なんとなくそわそわして、隣の人と話をして緊張を紛らわしていたのだが、終わった後に「初めて予選に参加して、全然自信ないです」と言ってからの、
周りの人が全員ふるいにかけられる中でのペーパーテスト通過だったので、多少の罪悪感はあった。

テスト全然勉強してないわーって言っておいて高得点とる奴みたいな。

小休憩の後、その日のうちに面接があった。

自分はあまりにハキハキ喋るものだからプロデューサーの人に「就活で面接慣れてるね」との評をいただいた。間違いない。

23歳にしては他の人よりも貴重な経験を積んでいる自分があるため、面接は無事そこそこ盛り上がってくれた。

面接は通過者全員が同じ部屋で順番に行うのだが、他のペーパーテスト通過者もバックグラウンドが興味深い人ばかりだった。

「内村さまぁ〜ず」で観たことがあるお笑い芸人、界隈内外で有名な将棋のライター、他の有名番組に自身のエピソードが再現VTRになった方、前回出場決定したのに上司にチャンスを潰された方、
などなど、、、

特殊な人種のるつぼかと思った。

面接の結果は3週間ほどだった頃に届いた。

合格。

これで1年間の出場権を得た。
でもこれで出場が確定したわけではなく、番組から声をかけられるリスト入りをしたと言うことだ。

ペーパーテストの点数や、出られそうな大会の有無などで、実際に出場できたりできなかったりする。出場決定の連絡は電話で来るらしい。

そして出場権を得た矢先、私は中国に出張が決まった。
残念ながら、出場権のある期間のほとんどが海外で過ごすことになる。

出場権を得ても出られない人も多いと聞くので、仕方ないと割り切っていた。

そして、春節で日本に戻ってきて、日本の携帯電話が使えるようになり、
機内モードを外したとき、それらしき時期に、それらしき番号からの不在着信が・・・その番号でインターネット検索をしたが発信元は分からない。

真実は闇の中である。

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