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中国のwechatを使ったお年玉事情

春節が近づいて、街も紅色の飾りでにぎやかになってきた。

年始、日本の子どもたちはお年玉に心躍らせただろう。我が家は成人祝いが最後のお年玉という暗黙のルールがあるのでこれで、20歳を最後にお年玉をもらうことはなくなってしまった。
そして職を得たのでいとこの子どもたちに今度はお年玉を配り歩く側に回るのである。いことに子どもが8人いるので中高生になった矢先には末恐ろしいことになりそうだ。

しかしながら、お年玉の文化は個人的には非常に好きで、こういったノブレスオブリージュの動きはもっとあっていいと思う。あげた方ももらった方も喜びがあって(見栄や周りの目を気にしてたらうもの以外)ほっこりするではないか。
勿論、中国にも「お年玉」のようなものは存在する。

それは親戚や友達の子どもだけでなく、会社の先輩や上司から部下に渡すこともある。

中国の会社は日本よりも仕事とプライベートの境目が曖昧な傾向にあると思う。仕事でよく関わる人の家庭の事情や恋人の有無など、ほぼ筒抜けである。どこまで筒抜けになるかは仲の良さや会社の文化におおいに相関するが、少なくともどこかよそよそしい日本の中大企業よりは会社の人と近しい関係になる。

そういった文化的な背景もあって、中国では半分ゲームをするかのようにwechat上でお年玉を渡す"謎の"文化がある。

以前の記事でも伝えたようにwechatには微信(wechatpay)の機能が存在している。お年玉はこのwechatpayの送金機能「红包」を用いている。

グループトークに红包を送金すると
・いくら送るか
・何人に送るか
・分配はランダムか一定か
を選択することができる。

そして送金ボタンをえいやっと押すと、お年玉を送ることができる。

例えば30人のグループに5人用の红包を投下すると、最初に開いた5人だけが受け取ることができる。
そしてランダムの場合は設定金額のうちのいくらかを受け取れるのである。

日本にも、あまりよくない言葉だが「慌てるこじきはもらいが少ない」という言葉があるが、ランダム金額の红包も、最初に開けた人のもらえる金額は少ない。とても面白い。

というわけで実際にやってみた。
18秒で完売!

もらった人が、また同じチャットで人にもあげたりするのでカオスではあるが、みんな楽しげである。

红包くれてありがてぇ!みたいなスタンプもあるくらいなのでやはりたくさんの人が使い盛り上がっている機能なのである。


LINEPayもマネしてこの機能つければいいのに。

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