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困難に立ち向かう方法は「たたかう」だけなのか?

『困難に立ち向かう方法は「たたかう」だけなのか?』結論からいうと、答えはNOです。
全ての困難にいちいち戦うを選び続けていたらHPがいくらあっても足りません。

「若い頃の苦労は買ってでもせよ」
嫌いな言葉のひとつです。馬鹿の一つ覚えのように、苦労する道を選ばせようとしてくる他人は、自分の精神を侵食する悪に他なりません。

正しく困難に立ち向かうためにはどうしたらいいか、考えるためにRPGの世界に置き換えてみましょう。

どの手のRPGに例えればいいかというと、ポケモンやドラクエをやったことのある方はそれらを想像していただければと思います。

あなたは物語の主人公で、困難は野生の敵キャラクターだと思ってください。人生にはいくつか、逃れられない困難があるかもしれません。それはボスです。しかし結局のところ「逃げられない」と決めつけているのは自分であることは往々にしてあるので、世の中にボスはそう多くはいません。ボスばかりのRPGなんて聞いたことないですよね。

ゲームのRPGの世界では戦闘が始まると、

・たたかう
・どうぐ
・スキル
・にげる

のような選択肢が用意されていますね。でも、考えてみてください。この選択肢があることは、実はとてつもなく凄いことです。
この4つはどれも立派な戦術です。そして冒険の序盤から主人公はこの4つの手段を知っていて使える状態にあります。

一方で人生RPGの世界では、主人公の経験が浅いと、困難との戦闘が始まったときに

・たたかう

しか用意されていなかったり

・たたかう
・にげる

の2択しかなかったりするわけです。
小学生の頃の勉強を思い出してください。分からない問題があったときに、

・自分で解いてみる
・放置する

この2つの選択肢くらいしか頭にない人がほとんどだと思います。少し賢くなってくると、

・自分で解いてみる
・放置する
・答えを写す
・人に聞く

くらいの選択肢が選べると思います。
これが、ゲームのRPGと人生RPGの違いです。メニュー画面の選択肢を増やすことができるのが自分RPGの特徴であり特長だと思います。

そして、人生RPGではそれぞれの選択肢を選ぶときに使うHPやMPが異なります。

主人公のあなたは、会社でやったことがない仕事を依頼されたとしましょう。

このときに持っている選択肢が、

・自力で取り組む
・できる人を探して手伝ってもらう
・仲のいい人に手伝ってもらう
・断る

この4つだとしたらこの選択肢全てが同列ではありません。

自力で取り組むには勉強や準備が必要です。
できる人を探すには人脈や人望が必要です。
仲のいい人もその仕事に詳しくないかもしれません。
断ると消耗しませんが、依頼者の期待値が下がります。

つまり人生RPGでは、以下のようにHPやMPを払って困難に立ち向かっています。

・自力で取り組む
(HP15消費)
・できる人を探して手伝ってもらう
(HP5消費,MP10消費)
・仲のいい人に手伝ってもらう
(HP10,MP5消費)
・断る
(HP,MP消費なし)

上記はあくまでら一例で、人によって、HP,MPがどのくらい消費するかは違います。また元々持っているHPとMPも違います。それはコミュニケーションが得意な人、作業が得意な人、どちらも大丈夫な人、それぞれ個々の性質によるものです。もしくは、困難の内容によるものかもしれません。

しかし、このままでは人生RPGの世界でゲームの「たたかう」の選択肢を選ぶ人は少なくなってしまいます。
そこで人生RPGにあるのが「経験値」と「お金」の概念です。

ゲームのRPGでは経験値と、ゴールドが貰えます。経験値はレベルアップができ、ステータスが向上します。ゴールドはアイテムと交換でき、装備や回復のための道具を買うことができます。

人生RPGでは、経験値がたまることは自分のスキルアップを指します。そしてスキルアップをすると、同じ困難をより簡単に解決できるようになり、新しい選択肢を作り出すことができます。
ゴールドは文字通りお金です。自分を癒すために美味しいものを食べたり、欲しいものを買ったり、旅行に出かけたりできます。これは、報酬のある仕事でのみ発生します。

先の列で言えば、会社で、やったことがない仕事の依頼に対して

・自力で取り組む
(HP15消費,MP0消費取得経験値15,獲得ゴールド10)
・できる人を探して手伝ってもらう
(HP5,MP10消費,取得経験値10,獲得ゴールド5)
・仲の良い人に手伝ってもらう
(HP10,MP5消費,取得経験値10,獲得ゴールド5)
・断る
(HP0,MP0消費,取得経験値0,獲得ゴールド0)

という様に選択肢を取ることで得られる経験値とゴールドが設定されていることが多いです。

経験値を得てレベルアップをすれば、

・分割自分で出来ないところを人に依頼する

などの新しい選択肢を見つけることができます。または、次に同じ仕事が来た時に消費する体力が3ずつ減ります。
こうして困難を「なんとかする」ことができるのです。

しかし、人生RPGの最も厄介なところは、各選択肢を選んだ時に得られる経験値やゴールド、必要なHPやMPを直接知ることができないところです。

つまり人生RPGの仮想画面にはこのように表示されています。

・自力で取り組む
(HP?消費,MP?消費取得経験値?,獲得ゴールド?)
・できる人を探して手伝ってもらう
(HP?,MP?消費,取得経験値?,獲得ゴールド?)
・仲の良い人に手伝ってもらう
(HP?,MP?消費,取得経験値?,獲得ゴールド?)
・断る
(HP?,MP?消費,取得経験値?,獲得ゴールド?)

この状態から1つを選ばなければなりません。

右も左もわからなまま選択肢を選ぶのはとても怖いことです。
自分の体力よりハードなことを引き受けたら身が持ちません。

・人生RPGをうまく進めるにはどうしたらいいか

以上を踏まえて、どのように人生RPGを進めればよいかをまとめると

・たたかうだけが選択肢ではないことを理解する

・適切な人に相談する

・自分の糧となる経験をする

この3つに集約されると思います。
何事もフルパワーでたたかうばかりが能でない。
自分の置かれている状況、持てる力、人脈全てを加味して、
時にはたたかわないことも、立派な困難への立ち向かい方になると思います。

よく、楽をして何かを成し遂げた人のことを悪く言う人を見ます。
それは9割の嫉妬と1割の器用に生きられない自分の露呈に他ならないです。
その人がどんなに苦労して、それに見合わない待遇や成果を得られなくても、所詮はその人が適切でない選択肢を選び続けてきた結果です。

上手な人はいち早く自分が活躍できる場を選んで輝こうとします。

困難から逃げ回って見える人は時に、困難から逃げきります。
それもいいと思います。それも他人に迷惑をかけすぎない範囲で認められるべきです。

いまあなたの周囲に困難に立ち向かっている人がいたら、その人の話を聞いてください。そしてその人に色々な選択肢があることを示唆してください。それで十分です。
それ以上ああせいこうせいお節介をするのは野暮というものです。
あなたの人生RPGはあなたが主人公なのに、NPCとか道端のキャラクターが勝手に冒険の道筋を変えてきたら嫌でしょう?
他人にとって自分はストーリーの中に登場する道端の石ころか、よくて1人のキャラクターにしか過ぎないことを弁えて欲しい。
その上で道端の石ころでも主人公のためにできることをすべきです。

困難に立ち向かうためにすべきことは、決してがむしゃらにたたかうことではなくて、どうやって向き合うかを考えて、実行することだと思います。

これを読んでくれた人の人生RPGがうまく進みますように。

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