少数派になろうと頑張ってみる

周囲と同じステータスや身なりであることは、バッシングの対象となりにくく、安心感をもたらすことがある。

そうは思わないぞ、と思う方は是非平日の昼9時のオフィス街をジャージで颯爽と駆け抜けてみて欲しい。

でもふと世の中を見回してみれば、少数派になることが活躍するポイントとなることもある。

例えば野球のピッチャー。
日本でプロ野球が創設された当初は、ピッチャーの投げる変化球の代表格といえばカーブ。スピードの速いストレートと遅いカーブを織り交ぜて打者を打ち取っていたようだ。
しかし、カーブを投げる人が増え、次第にバッターもカーブの対応が上手くなってきた。そして、新しいスライダーなどの球種が開発されたのだ。
そして、2010年代は縦に曲がるスプリット系や、手元で動くボールが変化球の主流となっている。
しかし、ここ数年、再びカーブを投げる投手が増えてきているとのデータがある。これはカーブが少数派となったことで、打者もカーブを普段から目にしなくなり、カーブが打たれにくくなったためと考えられている。
また、次第にカーブが注目され始めれば、カーブは打たれやすくなり…と、これは時代ごとのイタチゴッコでもある。

しかし、年代で区切って、他に投げる人があまりいない変化球を使いこなせれば、それは武器となるだろう。これが、少数派にあえてなる、ことである。

スポーツだけでなく、普通の社会においても、同じことは言えるはずだ。

例えば、同じ組織にプレゼンがうまく、交渉が苦手な人ばかりが集まっていても、その組織は上手く機能しない。同じタイプの人ばかりでは、天井がすぐきてしまうのである。

全員が王道で活躍できれば、それに越したことはないが、王道はそんなにたくさんはない。

だとしたら、敢えて目先を変えた方向で活躍できる方法もアリなのではないかと思う。トガッていびつなパズルのピースも、いつかそのピースしか入れないくぼみが待っていると思う。そう信じたい。

#コラム

サポートがnoteを書く頻度の向上+モチベーションアップになりますので是非お願いします。