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「自分」というバイアスの外し方

人間、どうしたってバイアスからは逃れられない。

それは、現状維持を促す甘い誘惑だったり、世間や周囲の声に流されてしまう自分の弱さだったり、見えている世界こそがすべてだという思い込みだったりする。

バイアスを完全に無くすことはできないので、その存在を自覚した上で、上手にお付き合いしていくしかない。そんな「バイアスを外す」上で、大事だと思っていることが2つある。

1つは、「他者を知る」こと。自分とは違う価値観やものの見方があることを知る。時に心がざわついたり、怒りや悲しみを味わうことがあったとしても、異なる世界があると知らないことには何も始まらない。
引き出しの数は多ければ多いほどいい。もちろん、ひとつひとつの見方、ひとりひとりの世界を深く知ることができるなら、それに越したことはない。
でも、まずは質より量だと思う。ある程度の幅の広さがなければ、自分の見識は広がっていかない。自身のバイアスを相対化する術を増やす必要がある。

もう1つは、「自分を知る」こと。簡単なようで一番難しいのが、自己理解であるように思う。自分が何が好きで、何が嫌いで、どんな時に喜びを感じ、どんな時に悲しむのか。そもそも、生まれ育った環境はどうなっていて、どんな人たちとどんな関係性の中で生きてきたのか。何を見ていて、何を感じていて、何を信じているのか。
そういった自分の「ありよう」を理解しなければ、そもそも自分を取り巻くバイアスを識別できない。相対化する対象である自分自身を認識できない。

言葉にするとものすごく当たり前のようだけど、この2つをちゃんと積み重ねていきたいと思ってます。

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