今回、水戸ホーリーホックに完全移籍する事になりました。

あれだけ札幌愛、コンサドーレが好きって言ってたのにも関わらず、チームを離れる決断をしてしまい、申し訳ありません。

オフィシャルのコメントでも書いたんですが、今回の移籍の経緯について書けるだけ書いてみます。多少話せないこともありますが…

2022年4月に、コンサドーレに入団し、夢であったトップチームでプレーするという事を、12年越しに果たせました。
夢が叶い、そして夢の様な日々を過ごさせていただきました。
しかしピッチ上ではと言うと、私自身このクラブのレベルに対して、全く追いついていない、到底及んでいないなと感じていました。

でもそれは移籍する前から、多少分かっていたので、しっかりチームの役割を全うし、ゆくゆくは指導者として北海道、そしてコンサドーレに貢献したいと思っていたので、勿論選手として一生懸命トレーニングはしていましたが、今後の事についても考えながら日々の生活を過ごしていました。

そうして2022年シーズンが終わり、2023年シーズンが始まりました。
長い沖縄キャンプと熊本キャンプが終わり、たまにカップ戦やリーグ戦でメンバーに入ったりしていく中で、ピッチで輝いている、菅野選手、大谷選手、高木選手、ソンユン選手を見て、やっぱり試合に出たい、サッカー選手としてこのピッチでプレーしたいと強く思う様になりました。

夏にソンユン選手の移籍と、菅野選手の怪我により、GK2人になってしまい私と大谷選手のみで、何試合か戦っていたんですが、そこでもチャンスは貰えず…
その後高木選手が大分から来て、またメンバー外の日々。

悔しい気持ちと、それでもチームに貢献していきたい気持ち、将来の為に今我慢することだ！と
心の中でいつも葛藤していました。
並行して、常々赤池GKコーチや、ミシャ監督のトレーニングメニューだったり、チームマネジメントを記録し、今後の指導者人生に活かすために準備も行なっていました。

あと2023年は、妻が妊娠し、より責任感というかなんというか…父として上手くやっていけるかな、サッカー選手のうちに生まれてくれそうでよかったかな、みたいな感情で日々過ごしていました。
無事9月に息子が産まれ、12月の最終戦の札幌ドームでの浦和戦に初めて来てくれて、サンクスウォークでは一緒にドームの芝を踏む事が出来ました。

その時に、満員の観衆を見ながら、パパがＪリーガーだったって事を、息子にいつかは見せたい。
息子と一緒に選手入場したい、一緒のユニフォームを着てピッチを踏みたいと強く思いました。

その後契約通知やタイ遠征が終わり、札幌からは残って欲しいと言われていましたし、私もその時点で他チームからオファーもなく、リストアップされてるという話もなかったので、普通に札幌に残ってプレーするつもりでした。

なんですが、心の底で、このまんま札幌にいても試合には出られない、また毎日宮の沢で練習練習練習の日々を過ごしてしまうのではないかとも考えていました。
もちろんポジション争いは、負けたくないですし、常に試合には出たい。
けれど客観的に見た時に、菅野選手、高木選手の方がいいGKだと思っていたし、監督やチームの信頼度を考えても、中々チャンスは巡ってこないだろうなと思っていました。

それでも、まぁプロサッカー選手でいられるうちは、しっかり頑張ろう、来季も大好きなクラブで頑張ろうという風に考え方をシフトして行きました。

そんな時水戸から話が来ました。
来季も札幌でやる予定だったし、それ用にオフシーズンの予定も組んでいました。
本当にビックリしてしまい、気が動転してしまいました。
しかし、返答もわずか2日程度で決めなければならず、群馬県出身の妻と話し合い、そして両クラブと時間が無い中でしっかり話し合い、決断しました。

やっぱりプロサッカー選手として、まだまだやれる所を見せて行きたい、息子にパパがJリーガーだって事を見せたい、そして若い選手達ともう一度、自分を違った角度から成長させたいと考え、水戸ホーリーホックに移籍する事になりました。

札幌ではミシャ監督、赤池GKコーチの指導のおかげで、新たなGK理論、GK像、サッカー観を学ばせていただきました。
選手としても人間としても大きくなれたと思っています。
そして三上さんをはじめとするフロントスタッフ、クラブスタッフ、コーチングスタッフ、マネージャー、通訳、トレーナーの皆さん、チームメイトのみんな、本当に感謝しています。

最後に、コンサドーレに関わる全ての皆様、2年間本当にありがとうございました。
夢を叶えさせていただいて、そして夢を見させていただいてありがとうございます。
まだまだ、プロサッカー選手として頑張って行きます。
水戸に行くからにはもちろん、そこで骨を埋めるつもりで毎日頑張りますし、水戸の皆さんに認めてもらえるように結果出してきます。
ただ、私の故郷のクラブ、幹となるクラブは永遠に北海道コンサドーレ札幌です。
ずっとJ1に居続けて、近い将来必ず、宮澤選手、荒野選手、深井選手に必ずシャーレを掲げさせてください！
約束です。
これからも、北海道コンサドーレ札幌に熱い応援、ご支援お願いします。

津軽海峡渡ってきます。

行ってきます！

サッポロビール飲み過ぎに気をつけて！
また会いましょう！

最後は2023年を写真で振り返ります！