見出し画像

印象的なshow in 2023

おはようございます。



休みがあけて一週間、いよいよ新年が始動したなという感じでございます。



さて振り返りというわけではないのですが、昨年の公演の中で、特に自分の中で印象に残った回を厳選して書き出してみました。

先日のインスタライブでも似たようなことを聞かれて、そのときはパッと出てこなくて申し訳なかったのですが、それをふと思い出したので……今日はそのお話。





その1. 「白鳥の湖」3/24(金)

1つ目は「白鳥」。
ハッキリと覚えているわけではありませんが、マスク着用ルールや歓声禁止などが少しずつ緩和されてきた時期だったような。


そのせいもあってか初日から盛り上がりは凄かったのですが、この3/24の4公演目は格別でした。



僕自身の調子も良くて、確かな手ごたえも感じつつのパフォーマンスだったのですが、それ以上にお客さんの反応が凄まじくて、最後のポーズを決めたときの地鳴りのような拍手と歓声。あれを日本で感じられるとは……。

アメリカではよくあったことなのですが、日本でそこまでフィーバーすることってあまりないので、面食らってしまったのを隠すのに必死でした。笑


という感じで、自分の手ごたえとお客さんの反応がこれ以上無いくらいマッチした嬉しい公演、ということで「白鳥の湖」からこの回がチョイスされました。




その2. 「蝶々夫人」5/25(木)マチネ

2つ目はマダムバタフライから。
ヤマドリ役のデビューの日だったかと。


©️Yoshitomo Okuda


マダムもどの公演も印象的で、何なら踊りそのものの出来から言えば最終日の海兵とか、2回目のヤマドリの方が自分的には良かったような気もします。


が、自分のパーソナリティに近いこのヤマドリという役を初めて生きた公演であるということ、キャシディさんや宮尾さんというKバレエレジェンド達と共演できた回であるということなどから、この回がやはり印象的でした。

宮尾さんはリハーサルのときから本番までよく気にかけてくださり、とても嬉しかったのは記憶に新しいです。




その3. 「眠れる森の美女」10/15(日)

ランクインしないわけがありません、新制作の「眠り」から、4公演目です。


これも理由としては「白鳥」と近いのですが、自分の身体の元気さとお客さんの反応が噛み合った回だった、からですね。


この日は本当にお客さんが温かく、バリエーションで最初から最後まで拍手が鳴っていた唯一の回でした。


ルーマニアでもアメリカでもブルーバードは踊っていて、そのどちらもで「最初のファイイ・グランアッサンブレ」で拍手を受けたことがあります。

なので日本でのブルーバードでも……!と隠れ目標に設定していたのですが、結局この一回限りでした。笑 でも一度でも達成できたので僕としては満足であります。


次点で、眠りの11/7福岡公演、大千穐楽もある意味で印象的でした。

ラストということで1ミリもセーブせずに全開で踊ったのですが、ハケたあと20分くらい倒れて動けなくなってしまい「もう歳かな……」と若干ショックを受けていたのですが、実は胃腸炎で発熱していたと後から分かり、そりゃーしんどかったわけだ!と少し安心したのでした。笑




その4. 「くるみ割り人形」12/24(日)大千穐楽

最後は今年のラスト公演でもありました、「くるみ」の岡山公演です。

昨年9月にできたばかりのハレノワ劇場は綺麗で大きくて、踊れてとても嬉しかったです。



ただ理由としてはそこではなくて……。


香川と岡山の公演では、オーケストラではなく音源でのパフォーマンスでした。

そのためいつもは指揮者さんが我々に合わせてくださるところ、今度は僕らが音の方に合わせていかなければならないという意味でハードな回だったのです。


踊り慣れないホームではない劇場、いつもと違うテンポの音源、そして豪雪。


そういう意味でラスト公演の「雪」はとてもスリリングで、楽しく踊れたのは間違いないのですが体力的にもけっこう大変でした。




そして最後のフェッテのところ、あれが本当に一番肝を冷やしました。

実はあのクイーンの最後のフェッテは回数をきっちり決めていて、普段から「ここでキャッチする」というタイミングを絶対動かさない、と2人で決めていました。


しかし岡山公演当日は前述の諸々の条件から2人のタイミングがズレてしまい、普段通りあと一回待つけど音遅れるか、やったことないけど一回分早く音通りキャッチにいくかという究極の二択を迫られました。


時間にして0.3秒くらいの判断、脳内では半日くらい経過したんじゃないかというZONEに入りかけたような気もしますが、結果として普段よりも早いタイミングでキャッチにいき、無事成功しました。


もう一回自力でフェッテしようとした人をキャッチするのって結構リスキーで、逆にキャッチしてくれると思って回ってる人をサポートにいかなかったらひっくり返ってもおかしくないので、本当にギリギリの判断だったんです。

成田さんはその辺僕を信頼して立っててくれたので、そのおかげで何とかなりました。思い出しても変な汗が出ます。笑


という、言っていいのか分からないですがそんな裏話があったということで、このくるみ公演がランクイン。




番外編: 大宮校スクールパフォーマンス 8/8(火)


こちらは僕は出演していないのですがとても印象的だったということで。



教え子の晴れ舞台、そして初めて自分が振り付けた作品を準団員のダンサーが踊ってくれた舞台。


直前まで割と厳しいことばかり言ってしまっていましたが、本番ではキラキラ輝く表情で踊っているみんなを見ていると本当にこちらまで嬉しくなりましたし、自分が上手く踊れたときとはまた違った達成感を味わうことができました。


今後のキャリアに間違いなく影響を与えてくれるであろうと確信できた舞台でした。







以上、2023年最も印象に残った5公演でした。


今年も記憶に残る素晴らしいショーを一つでも多く生み出せますように。


ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?