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投資を始めるために知っておくべきこと

前回、株式投資はギャンブルか?というお話しをしました。
その中で、「株式投資はその会社の決算内容がわかる程度の勉強をしてから始めましょう。」と書きました。

決算報告書が読めるだけでなく、その会社の将来性や世界の経済状況などを判断できるようになるには相当時間がかかりそうです。もう少しお手軽に投資を始めることができないでしょうか?

投資信託の勧め

投資の第一歩を踏み出すには投資信託をお勧めします。
投資信託は、例えば全世界の企業に少しずつ投資するようなイメージです。これなら、一つや二つくらい会社がつぶれても、残りの多くの会社が儲かっていれば、全体としては儲かりそうです。個別の会社の株を購入するより安全です。しかも一つ一つの会社の決算報告書を調べる必要がありません。

投資信託は種類が多い

さて、投資信託を買うと決めた時に、困るのがその数の多さです。
投資信託は約6000種類もあり、投資を始めたばかりの方は、どれを買えば良いかわからないと思います。
そのため、投資信託についても最低限の勉強が必要です。株式投資に必要な勉強と比べれば、はるかに少ない時間で済みますので頑張りましょう。

投資信託は手数料の安いものを選ぶ

くれぐれも、金融機関の窓口で「どの投資信託がお勧めですか?」と聞かないようにしましょう。
投資信託を買ったり売ったりするには、色々な手数料がかかります。金融機関は手数料の高いものを買ってくれた方が儲かります。私たちは手数料は安い方が良いですね。これを難しい言葉で「利益相反」と言います。
同じような内容の投資信託であれば、手数料の安い方が良いと覚えておきましょう。

インデックスとアクティブ

投資信託は大きく2つに分類する事ができます。
インデックス型と呼ばれるものは、コンピューターが運用します。例えば日経225(日本株の指標)という数値に連動するようなものや、ダウ平均(アメリカ株の指標)に連動するものなど多くの種類があります。

アクティブ型は、インデックス型以上の儲けを目指し、人間(ファンドマネージャーと呼ばれます)が運用します。人間が介在しますので、手数料はインデックス型と比較して高めとなります。手数料以上に高い運用成績が出ているかが問題です。

最初はインデックス型の投資信託で経験を積み、アクティブ型に興味があればチャレンジするのが良いと思います。

積立投資枠対象の投資信託がお勧め

2024年から始まる新NISAで、「積立投資枠」で買える投資信託は、手数料も安く比較的リスクの少ない投資信託です。金融庁が定めたルールに沿った、長期で積み立て投資をするために厳選された商品となっていますのでお勧めです。

今話題となっているのは、全世界株式に投資するタイプ(オルカンと呼ばれています)です。積立投資枠の商品の中でも手数料が一番安い部類となっています。全世界の企業に投資しますので、どこかの国が不況になっても他の国の景気が良ければ、全体としては大きな値下がりすることは有りません。世界的な大恐慌が起きた時はだめですが。

時間を味方に(ドルコスト平均法)

私たちは、投資のプロではありません。そのため短期で売買を繰り返し儲けることは非常に難しいと言えます。
私たちがテレビや新聞で接することができる情報は、投資の世界では既に遅い情報です。その情報で投資してもほとんど儲からない、逆に損をすることになるかも知れません。

私たち一般市民の強い味方は時間です。長期で一定額の積み立てを継続することで、短期での値上がり、値下がりを逆に利用することができます。値下がりした時は多く買う事ができます。また値上がりした時は少ししか買えません。結果として平均の購入価格を低く抑える効果があります。これを「
ドルコスト平均法」と言います。投資の勉強を始めると必ず聞く言葉です。

値下がりした時にたくさん買う事ができ、その後値上がりした時に持っている資産が大きく膨らみます。ある意味、値下がりするとちょっと嬉しかったりします。

投資信託は金額を指定して購入することができますので、ドルコスト平均法を実践するには最適な商品です。

今回は、投資信託で投資するための、最低限知っておくべき情報をお伝えしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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