釣りをしていて考えたこと12

相変わらず釣りを続けております。

最近、魚を釣ったら血抜きをきちんとするようにしています。
食べるのは釣ってから2日後〜2週間くらいまで。
釣り場で血抜きして、家に帰ったらさらに下処理をしてペーパーとラップにくるんでジップロックに入れて冷蔵庫へ。
そうすると臭みが消えて日持ちもするし美味しいです。
理屈はいろいろあるっぽいですが、素人なので解説はパス。
多分、親切丁寧に下処理すると、魚もそれに応えてくれるのです。


アラはチゲに。
以前は捨てることも多かったですが、丁寧に処理すればアラも美味しいです。
日曜日の朝にお刺身とご飯と食べると最高です。
魚はカサゴ。

小型船舶免許を取ってから、時々、1人でレンタルボートで沖に出るようになりました。
ネットであれこれ調べたり、釣り船に乗って釣り方を覚えたり、基本的に独学です。
なのであまり釣れません。
誰かに教えてもらえれば上達が早いのかもしれませんが、トライ&エラーが好きみたいです。
沖で1人で魚を釣れる人になりたい。

で、近所の釣り船屋さんを調べていたら、小さなイワシ(5〜6センチ?)を活き餌にしてメバルを釣らせる船がありました。
メバルなら堤防からワーム(ルアーの一種)でよく釣っているので馴染みがあります。
活き餌でメバルを釣るのは経験がありませんが、初めてでも取っ付きやすい気がします。
釣り船屋さんのHPを詳しく見ていると、イワシが入荷できないときは小さなエビ(=モエビ)を生き餌にするとのこと。
地域によってはモエビでメバルを釣るのが主流な場所もあるそうです。
僕の住んでいる地域は冬に陸からイワシは釣れませんが、モエビを捕獲できる場所なら思い当たります。
モエビを持参してボートに乗り、1人で釣りをする姿をイメージしてみました。
これなら僕でもできそうです。

て言うか、HPの情報が丁寧な釣り船屋さんは信頼できそうな気がしますね。

網を持って川底をガサゴソ。
30分で20匹捕獲。
船に乗る前に、いつもの堤防からメバルが釣れるか実験することにしました。

エビ、カワイイ…。
結局、餌にするのですが、モエビ結構釣れます。
ワームと違って、メバルが針にしっかりと食いつくまで時間がかかります。


釣ったメバルで鯛飯ならぬ「メバル飯」。
アラに塩を振って15分くらい放置し臭みを抜きます。
出てきた水分をよく洗い流し、90度くらいのお湯を回しかけて、さらに臭み取り。
その後、作り置いた昆布出汁に放り込んで火にかけ、醤油とお酒、アクが出なくなったら出汁の出来上がり。
常温まで冷ましてから洗ったお米を分量分の出汁に浸し、メバルの身を乗せて、鍋を火にかけます。
沸騰するまで強火で炊いて、その後、弱火で7~8分。
10分蒸らして、魚を取り出したら、身をほぐして小骨を外します。
ほぐした身をお米に戻し、よく混ぜ合わせたら完成。
丁寧に丁寧に。

うん、美味しい。

何度かモエビで釣りをしてみましたが、活き餌はとにかく釣れます。
モエビを確保する手段も仕掛けも覚えたので、後は沖のポイントを覚えたいです。

いざ、釣り船屋さんに電話してみました。

え?今年はイワシメバルやってない?
餌の小さなイワシが入荷しない?
大きめのイワシは入荷してるので、それを生き餌にヒラメはどうかって?

で、平日に仕事をサボってヒラメ釣り。



残念ながヒラメは釣れず。
45センチのオオモンハタと28~36センチのカサゴ4匹。
これはこれで嬉しいです。



アラも捨てずに使います。
キーワードは親切丁寧ですよ。


潮汁。
材料はアラとコンブ、水、塩だけ。



出汁で使ったアラをいくつか取り出し、ほぐして醤油を数滴、大葉。
出汁を取った後なので味は薄めですが、粉々になるまで食べ尽くすと謎の達成感があります。



オオモンハタの塩焼き。
塩焼きはグリルをよーく温めてから強火で7~8分。



こっちはカサゴとオオモンハタの漬け。
漬けが多過ぎてお皿に乗り切らなかったので、山盛りになってしまいました。
雑、良くない。

しかし、ヒラメが釣れなかったのは悔しいです。

その日、釣りをしたポイントは地図アプリに記録しておきました。
1人でボートで行けそうな場所ですが、生きたイワシを用意するのが難しそうです。


と言うことで銀平。
銀平とは、ウグイという川魚の小さいヤツのことですが、イワシに代わる活き餌として釣具屋さんで売っています。
川魚だけど海でも元気に泳ぎます。
1匹150円。
10匹買って1500円
高い…。
モエビは無料。
メバルも美味しい魚です。
でも、ヒラメ釣りたい。

で、ボートをレンタルしました。



釣れたのはオニカサゴ(21~22センチ?)1匹だけ。
残念。
赤字。
ヒラメ釣りたい。



ところで、僕はルアーから釣りを始めたので、PEにはリーダーを結ぶことが常識となっています。
「PE」というのは釣り糸の一種で、細くて丈夫です。
細いからルアーが遠くまで飛ぶし、丈夫だから切れにくいです。
縦に引っ張る力に対しては強い一方、瞬間的に強い力がかかったり、岩などに擦れると切れやすい性質を持っています。
要は魚がルアーにかかった瞬間や暴れた時に切れやすい糸なので、PEの先に「リーダー」と呼ばれるショックを吸収してくれる性質の糸(フロロカーボンなど)を結束します。
この結束の方法が難しくて、最初は苦労しました。

で、活き餌を使った海釣りの場合もPEを使うことが一般的なようですが、ネットで仕掛けを調べると PEを直接仕掛けのスナップと結んでいる図が出てきます。
ルアーの常識からすると、「え?直接結んじゃってPEが切れたりしないのかな?」と疑問に思いました。
そんな疑問をfacebookに書き込んだところ、いろんな方から回答をいただきました。
親切丁寧。
その中でもこちら。

「船釣りのエサ釣りにはリーダーが必要なの?」漫画家・佐藤秀峰さんの疑問に答えながら感じたこと

あしたの釣りをもっとワクワクさせるメディア「ORETSURI」の平田さんの記事です。
わざわざ独立した記事を書いてくださいました。
僕の疑問に答える形で、リーダーを結ぶ意味やメリットをとても丁寧に解説してくださっています。
解説に納得したことはもちろんですが、「なんて親切な人なんだ!」と感激しました。
感動的丁寧。
奇跡的親切。

さて、近所に診察態度が横柄だと囁かれているお医者さんがいます。
そんな前評判を知りつつ、ある時、実際に診察を受けたことがあります。
感想としては別に横柄じゃありません。
「ちょっとぶっきらぼうな雰囲気で断定的な話し方をする人」というくらい。

と言うか、堤防にいるおっさんたちに比べればまったく横柄ではありません。
堤防のおっさんは釣った魚がいらないとその辺に捨てて、干からびるまで放置します。
ゴミを海に捨てるし、ツバを吐くし、コマセを洗い流さないし、後からやってきて「俺の場所だ」と言わんばかりにすぐ隣に座るし、たまに怒鳴るし常に上から目線だし。
あのお医者さんを「横柄」と囁いている人たちに、堤防のおっさんたちを見せてあげたいです。
釣り人の横柄はレベルが違います。
「横柄」と書いて「つりびと」と読みます。

と、僕の偏見が吹き飛ぶくらいに親切です。
僕は考えを改めました。

「釣り人には2種類いる。親切なヤツと親切じゃないヤツだ」

当たり前か…。

こういう先輩が近くにいてくれたら、釣りがもっと身近になるのになぁ、と思いました。
初心者ながら僕も親切派でありたいものです。

記事を書いてくださった平田さん、ありがとうございました。



オニカサゴはアラはチゲに、身はお刺身に。



ヒラメを何とか釣りたいので、今度はまた別の釣り船に乗ってみました。
が、写真の通り。

大きなワニゴチは、隣のおじさんからの頂き物。
親切、親切。

しかし、ヒラメを釣りたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?