釣りをしていて考えたこと7

相変わらず釣りを続けております。

昨年12月で釣りを始めて1年が経ちました。季節が一巡りしたことで、海の変化が何となくわかってきました。季節によって水の色も違えば釣れる魚も違う。同じ魚でも水面近くまで浮いているときもあれば、底にべったり貼り付いているときもあります。時間帯でも釣り方が変わってくるし、やはり釣りは面白いです。

…面白いと思うのですが、12月に入って海に出かける回数が減ってきました。12月は寒いです。「こんな中をわざわざ釣りに出かけて何か良いことがあるのかな?」と考えると、堤防からでは多分シーバスは釣れないし、メバルやカサゴは行けば釣れるものの、25センチ以下はリリースすることにしているので、お持ち帰りサイズは滅多に釣れません。たまに持ち帰ると深夜に捌くのが面倒臭かったりします。
命を奪っておいて「面倒臭い」という感覚持っている自分にはやはり抵抗感があります。じゃあ、釣らなければ…。今日は寒いから、風が強いから、釣れても1年前と同じようには感激しなくなってしまいました。釣りに対する目標を見失い始めていたのかもしれません。

12月末、漫画関係の知人と3人でシーバスボートに乗りました。11月にも同じメンバーでボートに乗りましたが、その時は知人の1人が1匹も釣れず。リベンジです。

釣りを始めた1年前の目標は、「陸からルアーでシーバスを釣ること」でした。夜中、仕事帰りに近所の堤防に立ち寄ってルアーを投げ、気軽に釣りを楽しみたかったのです。でも釣れない。後から知ったことですが、僕がホームグラウンドにしている場所は、シーバスはあまり生息していないそうです。まったく釣れないというわけではないけど、東京湾に比べると個体数が少なく、上手な人でもポツポツとしか釣れません。

一方、東京湾はシーバスのメッカと言われています。陸からでも釣ってる人がいっぱいいます。仕事帰りに釣りたいならそちらに行けばいいのだけど、行かないのはやはり完全にキャッチ&リリース派にはなれないから。釣ったらできるだけ食べたい。ビルや工場に囲まれた場所で釣ったシーバスを食べても、あまり美味しくなさそうな気がして。

東京湾でもボートで釣ったシーバスは美味しいです。釣れた場所によって味が違いますが沖で釣れた個体はとても美味しいです。工業地帯付近の個体は油臭かったり、適切に処理しないと味も良くありません。前回ボートに乗ったときは、知人が「食べたい」というので、僕が釣ったシーバスを持ち帰ってもらいました。が、活き〆にしなかったのと、釣った場所が微妙だったのであまり美味しくなかったようです。今回は「いりますか?」と聞いても「NO」でした。初めてシーバス釣りに出かけた人はとにかく魚を持ち帰りたがるものですが、それによって「シーバス=マズイ」をなってしまうのはもったいないなぁ…。

途中、セイゴサイズが入れ食いになり、知人も無事にシーバスゲット。

冬はジギングのシーズン。ジギングとは、メダルジグという金属のルアーを底まで沈めて巻くを繰り返す釣りです。ルアーをポイントに向けて遠投する釣りを横の釣りだとすると、縦の釣りですね。寒くなり底のほうにいる魚を狙います。
で、僕はジギング初挑戦。船長に釣り方を教えてもらいながら無事に釣り上げることができました。沈めて巻くだけの簡単な釣りかと思いましたが、水にルアーが入る時の角度が悪いとルアーの動きも悪くなってしまい魚に見向きもされない。なかなか奥が深そうです。新たな釣り方を知ることができて面白かったです。

ボートに乗ればシーバスは釣れるんだよなぁ…。
仕事帰り行くというわけには行かないのが難点。

大晦日は近所の堤防へ。

除夜の鐘を聴きつつ、20センチ前後のカサゴ、メバルが16匹釣れました。根魚はサイズにこだわらなければ釣れるんです。16匹釣ったけど25センチ以下だったので、全部リリース。何のために釣るんだろう?2018年は何を目標に釣りをすればいいんだろう?

年が明けて、2週間釣りから遠ざかりました。寒いしシーバスは陸から釣れないし、根魚は釣れるけどサイズが小さいし、ボートシーバスは月イチの贅沢だし。
目標の選択肢はいくつかあります。

・シーバスに目標を定め、陸からルアーで彼らが釣れる場所(東京湾など)に遠征する
・シーバスに目標を定め(釣れないとわかっていて)近所の堤防に通う
・ルアーにこだわるのをやめ、近所の海で他の釣りにチャレンジしてみる

他にも「ウェーディング(「ウェーダー」と呼ばれる専用のウエアを着用し、入水状態で釣りを行うこと)してみようかな」とか「磯でヒラスズキ狙ってみようかな」とか「手漕ぎボート乗ろうかな」とか「だったら、SUPを覚えてそれで釣りしようかな」とか「エギングはイマイチ興味ない」とか「オイルサーディン作りたい」とか「船舶免許取るとか言いださないようにしよう」とかいろいろ考えるんですが、「シーバスはボートでたくさん釣れるんだし、近所では釣れる魚を釣ればいいじゃん」という僕と、「最初に陸からシーバスを釣りたいと思ったはずなのに、最初の目標をクリアしないで他に行くのかよ?」という僕がいて、結局、釣りは自分への縛りなんです。ルアーで釣ることにこだわる必要もなければ、魚種にこだわることもないし、好きなことをすればいいんだけど、勝手に自分で制限を作り、それをクリアして喜んでいるだけなのかもしれません。目標が定まらず、このままじゃ本当に釣りに行かなくなってしまいそうだなとお手軽な根魚釣りへ。

いつもの堤防でメバリング(メバルをルアーで釣ること)してたら、25メートルくらい離れた場所で水面がざわついています。「ナブラが立つ」という状態です。水面が沸騰したように細かく波打っています。小魚が彼らを餌とする大きな魚に下から追われて、水面付近を逃げ惑っている状態です。そこへ何かが水中から現れ、バクッという音とともに水面に波紋が現れます。ボイルというヤツですね。
そう言えば、これまで何度か見かけた光景だな。メバルは30センチあると「尺メバル」と呼ばれます。堤防から釣れるのはそれ以下の個体が多く、それほど大きな魚ではありません。一方、シーバスは60センチ、70センチということもよくあり、魚の力も段違いです。なので、メバリング用のライトタックル(従来の釣り道具よりも軽くて細いもの)でシーバスを狙おうという感性がなく、かつ、ナブラまで距離がありすぎてルアーが届かないので深く考えていませんでしたが、「これこそシーバスなんじゃないか」と頭の中の回路がつながりました。

ルアーケースにシーバス用の大きなルアーがあったので、ライトタックルに結びナブラ目がけて投げ続けます。竿は頼りないですがルアーが重いのでナブラに何とか届きました。
そして、シーバスがヒット(!)。
シーバスはエラ洗いという独特の動きをするので、すぐにわかります。大きさは50~60センチといった雰囲気。何とか堤防まで引き寄せたものの、糸が細いので、海中から抜き上げると切れてしまう可能性大です。こんな大きな魚がかかる予定ではなかったのでネットも持っていません。迷った挙句、「えいやっ」と抜き上げたら糸が切れてしまいました。

残念でしたが興奮しました。これまでナブラは何度か見かけていて、考えてみればその下にシーバスがいる可能性はあったはずです。何で気がつかなかったんだろう?
初心者でも気がつけることだし、教えられれば僕でも納得することですが、メバリングをしに1人で堤防に通っていたので、そんな簡単ことに気がつきませんでした。自分で気がつくって難しいことなんだな、と。ボートシーバスは船長にポイントに連れて行ってもらって、教えられた通りにやってるだけだから、言ってしまうと「釣らせてもらった」状態です。それでもいろいろと勉強になるのですが、やっぱり自分の力で釣りたい。
釣り方は分かったので、次回はシーバスタックルで挑もう。多分、気がついていないことがいっぱいあるんだろうな。僕が下手だから釣れないんです。ようやく2年目の目標が決まりました。

「シーバスを目標に近所の堤防に通う」です。

その日もカサゴがたくさん釣れましたよ。

で、2日後くらい。同じ場所に行きましたが、ナブラは立っていません。前回と時合を合わせて行ったんだけどなぁ…。シーバスは釣れませんでしたが、30センチに届かないくらいのカサゴが釣れました。


持ち帰って煮付けに。

後日、再び同じ場所でチャレンジ。やはりナブラ無し。

20センチ以下のカサゴが5匹釣れました。

あの日以来、ナブラは見かけません。今もその場所でシーバスは釣れていませんが、引き続き頑張りたいです。

関係ないけど、殻付きカシューナッツを食べつつ、剥いた殻を指でずっとすり潰していたら粉になりました。確実にゴミなんだけど捨てたくないこの感情に名前を付けるとすれば何になるのでしょうか?

2月に入り、久しぶりのシーバスボート。自宅近所で陸からシーバスを釣ることは目標ですが、ボートはボートで奥が深いです。船長はいつも船の後ろのほうで釣りをしています。遊んでいるわけではなく、海の中の様子を探り、釣り方のアドバイスをしてくれます。教えられた通りにすれば僕も釣ることはできますが、船長は僕の数倍釣ります。テクニックも判断力も桁違いです。ボートは確かに釣れるんです。でも、「簡単な釣り」ということではない気がします。僕はいつも「釣らせてもらってる」だけ。
この日もジギングメイン。雪が降り水温が急激に下がったため、ここ数日、魚の活性は下がっているそう。でも、魚は水温の変化に敏感なだけで、水温が低くても低いところで安定してしまえば活動できるらしく、そこに期待します。

結果はシーバス12匹、メバル1匹。シーバス用のルアーに大きめのメバルが食ってきました。大漁です。沖で釣れた2匹を持ち帰りました。

その日はパン粉焼きに。マヨネーズと粒マスタードを混ぜたものを切り身に塗って、粉チーズとパン粉、オリーブオイルを混ぜたものをまぶしてトースターで焼くだけ。
洗い物も出ないので後片付けも楽チン。すごく美味しい。多分、誰が食べても美味しい。

翌日はブイヤベース風に。オリーブオイルでニンニクと玉ねぎを炒め、ホールトマト、白ワインを加えて煮立たせ、シーバス、イカ、エビ、アサリをぶち込んで煮るだけ。ヤバイ…美味しい。魚が美味しければ、どう料理しても大体美味しい。

ということで、今年も釣りを楽しみます。

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佐藤秀峰

釣り

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