釣りをしていて考えたこと15

相変わらず釣りを続けています。

最近、釣り関係の知人が増えてきました。
知り合った方たちは、皆さん、初心者の僕にとても親切です。
経験したことのない釣りに誘われる機会が少しずつ増えてきました。

いろいろな釣りを知ると自分の視野の狭さに改めて気付かされます。
恥ずかしさのあまりこれまで書いたブログを全部削除したくなるほどです。
(それをすると永遠に何も書けなくなるので残しておきますが…)
今書いていることも数年後には多分恥ずかしく感じるはずです。

不親切な釣り人は多いです。
マナーの悪い人や粗暴な人も結構います。
だけど、親切な人もたくさんいます。
親切な人もいれば不親切な人もいる。
ただそれだけのことのような気がします。


この日は、1人で何度目かの鯖ジギングに。
30~40センチの鯖が30匹ほど。
鯖は数が釣れるしそれほど高価な魚でもないので釣れても喜ばない人もいますが、僕は好きです。
美味しいですからね。


ハーブとニンニク、塩水に漬け込んだ干物。


アラで出汁をとって、身と一緒に炊いてみました。

釣った魚は食べきれないので、大体、おすそ分けします。
メールで「いりますか?」と訊くと一斉に返信が来るのですが、30匹釣って手元に残るのは5匹くらい。
そのくらいがちょうど良いです。

さて、ここまではいつもの釣り。


琵琶湖でビワマストローリング。

ビワマスは琵琶湖にだけ生息する超高級魚。
ボートから竿を数本出し、それぞれルアーを結んだ糸を100mくらい伸ばして、水平方向に船で静かに引っ張ります。
釣り人の腕というよりは、操船する船長の腕が釣果を左右する釣り。

十数年来の知人にお誘いいただいたのでありがたくお邪魔した次第。
去年に続いて2回目です。
2日間お世話になり、たくさん釣らせてもらいました。

さらにその知人が「お前、いっつも同じ魚釣ってるから、釣りの幅を広げたほうがいいよ」と、友人を紹介してくれました。
実はその知人、釣り好きなら名前を知っている人も多いであろうプロアングラーなのですが、紹介してくれた友人もプロ。
プロの中でもかなりスゴイ人。
さらには釣りライターの方も紹介していただきました。

「持つべきものは友」という言葉は本当ですね。


ビワマス親子丼。

朝ごはんに知人が作ってくれました。
身と卵をそれぞれ漬けにして丼の上で合わせたもの。
破壊的に美味いです。


鯖の棒鮨とビワマスの押し鮨。

こちらは自宅に帰ってから僕が作りました。
先日の鯖を酢締めにして冷凍してあったので、一緒にお鮨に。
大衆魚と高級魚のコラボです。

ビワマス はご近所に配って手元に残ったのはやはり5匹。
捌いてから配ったのでアラが大量に残りました。
半分は出汁をとって冷凍庫で保存中。
半分は揚げて粉砕してフリカケにしました。


堤防サビキも定期的に楽しんでいます。
同じ場所でも週ごとに釣れる魚が入れ替わっていくので、海の中の様子を知るためにもってこい。


で、カタクチイワシがたくさん釣れたので、アンチョビを仕込んでみました。
完成は2ヶ月後。
出来上がりが楽しみです。


アンチョビはフィレだけを使うので、残った骨は骨せんべいに。
これ好きなんです。


ムツの子供を中心に小鯖、豆アジもたくさん釣れたので、まとめてエスカベシュに。
油で揚げてから、アップルビネガー、オリーブオイルなどで作った調味液に野菜と一緒に一晩漬け込みます。
片栗粉が多すぎたのか、ちょっと粉っぽくなってしまいました。
が、美味いです。
また釣りたい。


続いてカマスルアー。

琵琶湖で紹介してもらったプロの方にお誘いいただきました。
一度会っただけなのにあり得ない親切。
その日は新たに釣りのスゴイ人を2名ご紹介いただきました。

そして、爆釣。
ミノーを投げると1投1ヒットの時間も。
40センチ前後のカマスが入れ食いです。
頭の中で100匹までは数えていたのですが、以降、釣れすぎて何匹釣ったのかわかりません。

帰りのファミレスでいろんな釣りのお話を聞けたのもとても勉強になりました。
多分、釣りじゃなかったら、初対面の人たちに混ざって1日を過ごすのはあまり得意ではないタイプの人間です。
なんとか馴染めるのは釣りだから。
みんさん、とても親切だから。


カマスの満員電車。

65匹持ち帰り、手元に10匹残して他はご近所や職場に配りました。
3枚下ろしとハーブ干物をセットでお一人様5~6匹ずつ。
魚は下処理の方法で味がかなり変わります。
できるだけ美味しい状態で食べてもらいたいので、できれば血抜きと2枚に下ろすところまではやってから渡したい。
ついでに干物を食べてもらいたい。

6時間以上かけて下処理しました。
一仕事でした。


自分で食べたのは棒鮨や刺身、昆布締め、酢締め、干物、塩焼き、大葉チーズフライ、卵のみりん干し、などなど。
釣りたてよりも3日目〜1週間くらいが旨味が凝縮されて美味しかったです。


ビワマス に誘ってくれた知人が今度はタコ釣りに誘ってくれました。
カマスに誘ってくれた知人と3人。
釣り前夜は遠足前夜。
楽しみで眠れません。
朝4時半集合と言われたのに、4時前には集合場所にいました。

タコエギと呼ばれるルアーを糸の先に2つ結んで、投げては竿をしゃくり、海底をズルズル引きずります。
ずっしりと重みが乗ったらタコがエギに抱きついた証拠です。
海底に張り付かれないように一気に引っ張り上げます。

またしても爆釣、初体験で18匹。
なんて楽しいのでしょう。
ついでにアジ釣りも楽しみ、知人の馴染みの飲食店で数匹試食させてもらい解散。


さて、ここからはおすそ分けタイム。
下処理がめんどくさい人には茹でてからおすそ分け。


全部は下処理できなかったので、その他の人には下処理法を描いて、タコと一緒に渡しました。

お、タコは結構、欲しい人多いな。
あの人にもあげなきゃ。
欲しい?どうぞどうぞ。

気がつくと手元に残ったのは大量の内臓と小さいタコ1匹。


内臓を洗い塩を振って15分、塩を洗い流した後、お酒に数時間漬けてお味噌汁に。
道具汁と呼ぶらしいです。
これがめちゃくちゃ美味しい。

小さいタコはタコ焼きにして食べました。

しかし、おすそ分けしすぎたかなぁ…。
次は自分用のタコを釣りに行かなきゃ。

繰り返しになりますが、僕は人見知り傾向が強く、これまで誰かにお世話になるのがあまり得意ではありませんでした。
何かしてもらったら借りを返さなくてはいけない気持ちになるので。

車の免許を持っていない頃は、車に乗せてもらうのが苦手でした。
「今度は僕が車を出しますよ」ができないので。
漫画の取材でお医者さんにお世話になった時は、病院の広報ポスターを描いたり。

釣りは、船をセッティングしてもらったり、道具を貸してもらったり、かなりいろいろな人たちにお世話になっていますが、まだ何もお返しできていません。
だけど、長い目で見て僕が何かできる順番がくればいいのかな、と。
僕はせっせとご近所に魚をおすそ分けし続け、特に見返りは期待していません。(野菜とかいろいろもらうけど)

誰かに何かしてもらったり、誰かに何かしてあげたり、そういうサイクルが自然なことになり、僕を取り巻く世界は少しだけ優しくなった気がします。

ということで、明日はタコを釣りに行く予定。
またお誘いいただきまして。

その次は鯖ジギング。
釣り2回目、船は初めてのご近所さんと一緒に。

SUPもまた行かなきゃ。
海の上をボードに乗って漕ぐヤツ。
この間、ご近所の漫画家さんに教わって、初挑戦したんですよ。
夏の間にちゃんと乗れるように練習しなくては。
SUPフィッシング覚えたい。
最近、立ち入り禁止になった堤防があって、釣り人が来ないのでアオリイカが溜まっているらしく。
SUPならあの場所に近づける。

小学生の友達をボートに乗せてあげる約束も果たさなくては。

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