釣りをしていて考えたこと3

相変わらず釣りを続けています。


最近は週に3~4回程。
昨年末から釣を始めて一時期よりペースは落ち着いてきたものの、趣味として定着してきた感があります。とりあえずは年間を通じて海の変化を感じたいと思い、夜中に短時間でも海へ通うようにしています。

最初は魚がまったく釣れずジタバタしました。気が向いた時に気軽にできそうだからとルアーを始めたはずでしたが、あまりの釣れなさに心が折れそうになりました。やがてメバルが釣れるようになり、4月に知り合いのUさんの案内でボートに乗り、念願のシーバス(スズキ)をたくさん釣らせてもらいました。これで釣り熱も少しは収まるかと思いきや、「もっと釣りたい」「今度はガイド無しで釣りたい」と思うようになっただけでした。

数ヶ月釣りを続けて、自分の中にいろいろと変化が起こった気がします。ひとつは「何でもいいからとにかく魚を釣りたい」という気持ちが薄らいできたこと。2つ目は、釣った魚を全部食べなくなったこと。

僕は釣りという遊びに対して、罪悪感がありました。命をもてあそび、それを楽しむことは良くないんじゃないかなと。だから、「釣ったら食べる=食べるために釣る」ことを自分のルールとし、実際、釣った魚は食べられる魚であれば、必ず食べるようにしてきました。でも、夜釣りで釣った魚を眠い目をこすりながらさばくのは正直面倒くさい。小さすぎる魚は食べにくいし美味しくない。メバルは美味しいけど、毎週食べるのはさすがに飽きた…。

結果的にあまり大きくない魚はリリースするようになり、メバルは釣りに行けば何匹かは釣れるので、彼らを目的に釣りに行くこと自体、回数が減りました。人によっては、大きな魚こそ貴重な存在なのだからリリースすべきだ、という意見もあって、それもそうだなと思ったりもします。シーバスは、工業地帯の運河など釣れた場所によっては水質が気になるので、大きくても逃がします。水のきれいな場所で釣れた場合でも、1~2匹は食べますがそれ以上は1度に食べきれないのでリリースします。じゃあ、水質が気になる場所では釣らなければ、食べる分以上に釣らなければいいのですが、ボートに乗って釣りに行った場合などはお金もかかるわけですし、やっぱり釣れるポイントに行けばいっぱい釣りたくなってしまいます。釣るという経験を自分の中に蓄積したいですしね…。

最近の傾向をまとめるとこんな感じ。

・小さい魚は釣りに行かない

・堤防から釣る場合は釣れ過ぎても困るので、あまり釣れない場所で釣る

・月に1回、ボートに乗って沖に釣りに行く。その時は釣れるだけ釣るけど、食べる分以上はリリースする

・いろんな経験をしてみる

数ヶ月前の自分とはいろいろと方針が変わってしまいました。自己矛盾に苦しんでいます。釣り上級者から見れば笑ってしまう価値観だろうし、釣りをしない方から見ればただのエゴに見えるでしょう。


こちらは27センチのメバル。メバルとしては大きめです。一定数釣れるようになると、やはり大きさを求めてしまいますね。30センチ越えを釣りたいですが、メバルはまた冬になったら釣りに行こうかな…?美味しくいただきました。

そう言えば、少し前から自分がルアーにこだわる理由がわからなくなってきました。僕がルアーフィッシングに向かったのは、魚の餌が臭かったり、管理が面倒くさいからです。でも、釣った魚を触ったりさばくことに抵抗がなくなってしまうと、餌に対しても気持ち悪さがなくなってきました。近所のコンビニで餌を売っているので、24時間いつでも手に入れることができます。

メバルの場合、ジグヘッドというオモリと針が一体になったものに、ワームと呼ばれる虫みたいな形状のゴムを刺して釣るのですが、ある日、「なんでワームにこだわるんだろう?」と考えました。「もしかして、本物の虫をつけたらもっと釣れるんじゃね?」と、アオイソメという虫をジグヘッドにつけてみました。そしたらね…釣れる、釣れる。爆釣です。


堤防や河口からシーバスを狙っていると、よくクロダイの姿を見かけるんです。クロダイ用のルアーというのがやはりあって、「それにアオイソメをつけたら釣れんじゃね?」とやってみたら、クロダイは釣れませんでしたが60センチほどのマゴチが釣れました。ずっしりと重い何かが針にかかって、「クロダイっぽくないし、ゴミ袋でも引っかかったかな?」と引き上げてみたら猫みたいなサイズの恐い顔をした魚がかかっていてビビりました。

後からネットで調べたら、「ルアーマンが生き餌を使うのは反則だ」「ダサい」という考え方があるようです。マジかよ…。釣れる釣れないという価値観から、美学の領域に入ってしまいますね。


写真がアップ過ぎてよくわかりませんが、マゴチとメバルのアクアパッツァ。釣った直後に活き締めにした魚の味は、スーパーで買う魚とは一線を画しています。自己満足補正も入って、最高に美味しかったです。


メバルの煮付けも食べ飽きてきました。料理にもバリエーションが欲しくなってきました。揚げ物に挑戦すべく、揚げ物鍋を購入しましたよ。次は天ぷらにしようと思って。
ところで、メバルは良いヤツなんです。
釣果が上がらない日が続いた寂しい時に彼らを釣りに出かけると、必ず釣れてくれます。持ち帰る基準は20センチ以上にしています。


月に1度はボートを予約してシーバスを釣りに行きます。1年を通じて季節の変化に応じた釣り方を知りたいと思い…って、さっきも同じようなことを書きましたね…。月イチの贅沢です。

シーバスはサイズによって呼び名が変わる出世魚。セイゴ→フッコ→スズキ。写真はフッコサイズ。40センチ無いくらいかな。東京湾はシーバスの魚影が抜群に濃く、釣果はその日の天候や海の状態に左右されるものの、ボートに乗れば釣れないということはまずありません。


最初にシーバスボートに誘ってくれたUさんから琵琶湖で小鮎釣りに誘われました。車を往復1000キロ運転してノコノコと出かけましたよ。(そうそう。車も空気を汚してしまうので移動目的以外には乗らないようにしています。が、月2000キロ以上移動しています。僕は矛盾に満ちています)

鮎は1年で生まれて死んでいく「1年魚」。川で生まれて、琵琶湖に下った鮎が捕獲され、全国の川や湖に放流されます。元を正せば全国の鮎の半数以上は琵琶湖産なんですって。釣りをしなければ知らなかったな…。

釣りを始めて1年目の密かな目標は年間300匹釣ることでした。琵琶湖に出かける前までにメバル、カサゴ、シーバスなど150匹程釣り上げていましたが、この日は1日で300匹以上釣りました。

やはり基本は釣ったら食べる派。写真は釣った小鮎を琵琶湖の近くのお店で天ぷらにしてもらったもの。揚げ物鍋を購入していたので、事務所に戻ってから自分でも天ぷらを作ってみましたが、そちらも美味しかったです。小鮎は体重が軽いので、砂を食べて体重を重くして、川の流れに負けないようにするのだそう。釣った鮎はお腹をしごいて飲み込んだ砂を肛門から出し、内臓は取り出さずに丸ごと食べます。

現地でブラックバスを専門に釣っている方に出会ったのですが、「誰でも釣れる魚だったら自分が釣る必要はない」と言っていたのが印象的でした。淡水で釣りができる人は海に行っても上手いんですって。ブラックバスは食べる魚という印象があまりなかったので、興味を持っていませんでしたが、今度やってみたいなぁ。


そしてまたシーバスボート。この日も風が強くて沖にはで出られませんでしたが、スズキサイズを3匹釣り上げました。ベイスラッグというマイナー(?)なルアーがあるのですが、実は使い方次第ですごく釣れるんです。
魚がいる場所で適切なルアーを選択することが重要なんだなと実感します。


また別の日、僕と同じ時期にルアーを始めた知人が、まだルアーで釣ったことがないというので、一緒にボートに乗ってみました。
またしても風が強く、釣りが難しい状況でしたが、僕はなんとか60センチくらいのを1匹釣り上げました。
知人は釣れず…。
僕は船長のアドバイスを忠実に守る派。
知人はアドバイスからアレンジする派。

釣りをしながら考えます。ある日、気が付いたら僕はそこに存在していました。三輪車を裏返しに地面に置き、ペダルを手で回しながら、タイヤに砂をかけていました。それが僕の最初の記憶です。それから自分が何なのかよくわからないまま思春期をむかえ、それを知りたくて漫画を描くようになりました。やがて漫画家にはなったけど、自分が何者なのかは今もよくわかりません。釣りをしていたら、それが少しはわかるのかなぁ…?



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佐藤秀峰

釣り

コメント1件

佐藤先生と同年代でかれこれ40年ほど釣りをしています。釣りに魅力を感じた仲間が増えたのが素直に嬉しいです。僕はシーバスは対象魚としてメインで狙わなくなってしまいましたが、やはりあのゲーム性や引きは何度経験しても楽しいです。近頃はカヤックを使って自らの力でポイントまで行き、魚群探知機で見える海底の様子探りながら中深海でアカムツやクロムツ、タラなど多種多様な魚を狙ってます。自らの勘と培った経験を使ったこの釣りは遊漁船とは違った魅力がありハマっています。
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