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広がる写真群・香るコーヒー・沈黙するトリニトロン。落合陽一個展『質量への憧憬』@天王洲レポート

こんにちは、コダカです。
今日はいつも注目している落合陽一先生の個展『質量への憧憬』に行ってきましたのでレポートしたいと思います。

ボクのようなアートに精通していない人間にとって、格式高い美術館ではなく街の一画で開催され尚且つ無料の個展は非常に行きやすいし本当にありがたいです。

こじんまりとした個展をイメージしていましたが予想を超える作品の数々が窓越しに見えます。
物理的にも入りやすいドア(自動ドア)で緊張感もなく入場。ふんわりした香ばしい匂いが出迎えてくれました。入り口のところで販売しているコーヒーは今回の個展を記念しての特別ブレンドということです。

バスケットコートを少し小さくしたぐらいの会場には、壁一面に写真が張り出され、木にネオンが走り、切り出された本、トリニトロンが砕けたブロック塀にまみれて積まれています。
今回、写真集「質量への憧憬」が基盤となる個展ですがこれは写真展には留まらない展示群というのを会場に足を一歩踏み入れた瞬間から思い知らされます。

写真一つ一つが入り口になっていて、個としての情報、またそれがランダム?の並び、組み合わせもそれぞれの世界を作っているのであきません。正直、全部の写真を一枚一枚しっかりと見るには1日の訪問では時間が足りないでしょう。

多岐にわたる分野に挑み続ける落合先生だからこそ見える世界、何事にも代えがたい唯一無二の組み合わせがここに集結しています。
そんな多様で多層な日常と非日常を通して現代という過去を切り出し焼き付けられた作品の塊。これがほんの少しだけ垣間見える落合先生の今(今まで)なのかなと。写真の前で暫し立ち止まります。
これから先、どのようなものを見せて頂けるのか楽しみです。

入場無料だったのであの美味しそうな匂いの珈琲でも飲もうかなと思ったものの、このあと映画鑑賞を控えておりトイレが近くなったら困るなぁということで、ドネーション(1000円)してテストプリントを頂きました。(どれも素晴らしかったのですが一番最初に気になったものを選びました。ちなみに支払いはクレジットカードでした。)

次に行くときは予定を入れないで特別ブレンドコーヒーを飲まないと。

(ビックリしたのが今日観た映画がこの写真とつながっていて…それは…また別のお話ですね。 )

場所は天王洲。運河の横に建っているイベントスペース。
品川駅から徒歩も可能ですが、一番近いのは東京モノレールの天王洲アイル駅、ボクは用事で目黒にいたので大井競馬場行の都バスで会場近くのバス停(天王洲橋)で降りました。グーグルマップ片手にフラフラと橋を渡っていると、テレビ東京の天王洲スタジオの向こう岸に広がるオシャレな商業施設が目に入ります。その商業施設の横にある黒いビルが会場です。
ここまで読んでいただいたかたは是非行ってみてください。

この展覧会をメインに運河のお散歩デートもいいのでは?(うらやましい笑)

最後までおつきあいありがとうございました。

会期:2月6日(水)まで
住所:東京都品川区東品川2-2-43 T33ビル1F amana square
開館時間:11:00~21:00(トークショウ等で閉館時間変動あり)

展覧会公式サイト
https://shitsuryou2019.jp

展覧会公式アカウント
https://twitter.com/shitsuryou_2019

美術手帖(記事)
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/19222

朝日新聞デジタル(記事)
https://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2019012590741.html



つたない文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。 もっと上手に書けるよう精進します。