カンバセーションパートナー

カンバセーション・パートナー


 1998年、私はカルフォルニアに留学していました。
 大学にはカンバセーション・パートナーというシステムがありました。留学生達はそれぞれの国の言葉を勉強したい地元の学生とペアになり、時々会ってお互いの国の言葉を教え合うのです。
 私のカンバセーション・パートナーはVさんでした。大変な美女でした。
 あるとき、Vさんに結婚式でヴェールガールをするので見に来ないかと誘われました。ヴェールガールとは、花嫁がヴェールを踏まないように、後ろからヴェールの裾を持って、ついていく人のことです。海外で結婚式に出席するなんて、嬉しいですね。奮発してスーツを買って、参列しました。
 本格的な教会での結婚式に参列するのは初めてで、色々珍しかったです。
 ついに花嫁、花婿の登場。その後ろにヴェールを持ったVさんが・・・2人いました。
 びっくりしました。私はVさんが双子だと知らなかったのです。
 式後、Vさんにこう話しかけました。
「双子だって知りませんでしたよ」
すると、衝撃的なことに、彼女は否定しました。
「私達は双子ではありませんよ」
「?」
「私達は三つ子です」
彼女の他の2人の姉妹を紹介してもらいました。
 2回びっくりしました。
English

イラスト by きんとも

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?