#128 振り返り(益子尚希/4年)

皆さんこんにちは、筑波大学理工学群応用理工学類4年の益子尚希です。


応援してくださる方が非常に多いこの筑波大学蹴球部の部員ブログとして、自分の文章がHPで公開されること、数多くの人の目に触れ得るようになることに、誇らしさよりもとても大きな怖さを感じつつ文章を綴っています。


現在は10/23のリーグ戦最終節を最後に今までよりも少しサッカーから距離のある生活を送っています。


少しだけ自分がどんな部員であるか説明すると、蹴球部入部後チーム配属される際には一番下のチームに配属され、4年間上のチームに上がったり、下のチームに落ちたりを繰り返しながら最終的には筑波大学蹴球部の5軍にあたるB2チームでプレーしていました。4年生になっても5軍にいるってことは、、、と思う人もいるかもしれません。その考えはあながち間違っていません。


では、毎日必死に練習して、5軍どまりな4年間は詰まらないものだったのでしょうか。



僕の部員ブログではそのことについて書いていこうと思います。

(※この文を読んで何かを得られるような内容にはなっておりません。ご了承ください。)







振り返ってみると、僕の蹴球部生活は楽しいことよりもつらいことの方が多かった気がします。


つらい事というのは、全国からサッカーをするために集まった同期たちとのとてつもなく大きな実力差を入学後すぐ肌で感じたり、メンバー争いに敗れベンチから試合を眺めたり、そもそも1年生の頃はベンチメンバーにも入れないことの方が多かったです。けがをして長い期間サッカーが出来なかった時期もありました。僕たちの代は入学後3か月部員として認められませんでしたし、遠征先ではことごとく大敗しました。下のチームに落とされるというのは慣れないもので、何度経験してもその日食べるご飯の味が感じられなくなります。


どれも自分が悪いことですが、わかっていてもつらくなります。そんなのつらいうちに入らないと思う人もいるかもしれませんが、僕はつらかったです。


ではやはり、蹴球部での4年間は詰まらないものだったのでしょうか。




答えは、そうではありません。




僕は蹴球部に入部したことを後悔していません。むしろ蹴球部でサッカーが出来てよかったと思っています。


理由はいろいろあります。


毎日とてもいい環境で本気でサッカーができたこと。


今もしくは今後プロサッカー選手として活躍する人たちのプレーを間近で見れたこと。


毎週近くのサッカー少年団でコーチをし、子供たちの成長にふれられていること。


大学近辺の店々に自分が作ったポスターが貼ってあること。

(大勢の部員に協力してもらって貼らせていただいたのですが)


100人以上の部員の声援を受けながらサッカーができたこと。



挙げればきりがありません。



他に一つだけ自分の中で蹴球部に入ってよかったと思えた理由を挙げるとするならば、それは、生涯おそらく忘れることのできない試合を何度も体験できたことです。




僕には忘れられない試合というものがあります。


一番記憶の古いものだと、小学生の時初めて点を取ったとき。僕は初めてゴールネットを揺らしたその試合で2ゴールを挙げることが出来ました。試合後、いつもとても怖かった監督に「ナイスゴール、ありがとう」と握手されました。すごく嬉しかったのを覚えています。


もう14年も前の事なのに今でも鮮明にゴールの瞬間を思い出せます。



皆さんにも似たようなものがあるのではないでしょうか。


僕はこの4年間でこれと同じように、きっとこの先ずっと自分の心に残り続けるような試合をたくさん体験できました。



他の人から見れば、ただの大学生の部活のサッカーの一試合。それも、どちらのチームもTopチームではない。ましてや僕たちのチームは5軍です。


それでも、僕にとっては忘れられない試合です。




このブログを読んでくれているかもしれないその時のチームメイトに向けて書くと、それは2019年シーズン最後の2節だったり、2021シーズンの初戦や、リーグ首位のチームに勝利した試合、リーグ上位の相手に後半ロスタイムで追いついた試合だったり、です。


他にも印象的な試合はたくさんありますが、特に心に残っているものを挙げました。


これを読んでる元チームメイトが共感してくれていたら嬉しいです。




心に残っている理由はそれぞれの試合で微妙に違ったりしますが、どの試合も毎日練習してきたことの積み上げを、全員が十分に発揮し一つになって戦い勝ち点をもぎ取った試合だと思っています。


本当に当たり前のことですが、毎日一緒に練習し一つの目標に向かって頑張ってきた仲間で勝利をつかむというものは、言葉では言い表せない喜びがあります。



小中高では悔しくて忘れられない試合ばかりだったので、余計に勝つ喜びを感じたのかもしれません。



そして振り返ってみると、そんな経験を共有できたチームメイトや、チームは違っても互いに励まし合いながらそれぞれ頑張ってきた同期など、蹴球部を通じてたくさんの人との大切な繋がりが出来ていました。






僕は筑波大学蹴球部に入部してよかったと心から思っています。。






実際に文にしてみるとどこかで見たことのあるような文章になってしまいました。


振り返って自分が感じたことをそのまま書いた結果なのでお許しください。



最後に、蹴球部の活動を支えてくださった関係者の皆様、つくばまで会いに来てくれたり応援のメッセージや連絡をくれる高校の友人、部活頑張れよと励ましてくれる学科の友人、様々なこと形で支え続けてくれた両親、家族、祖父母に感謝を述べたいと思います。


本当にありがとうございました。





筑波大学蹴球部
応用理工学類4年
益子尚希


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