見出し画像

#177 わが大学サッカーに一片の悔いなし(伊藤諒/4年)

はじめまして。
筑波大学人文・文化学群日本語・日本文化学類4年の伊藤諒と申します。


偉大な先輩方が書き残してきた部員ブログを自分も書かせていただけるということで、
プレッシャーもありますが、この濃密な4年間で感じたことをありのままに綴らせていただこうと思います。


はじめにどのような経緯があり、蹴球部に入部したのかを簡単に記載しておきます。


毎日土まみれになりながらサッカーに打ち込んだ高校時代は、3年次の選手権敗退と大阪府2部リーグ(勝点3で最下位自動降格)を最後に引退となり、その後、関西の国立大学入学を目指し、受験勉強に打ち込んでいました。しかし、自分の可能性を捨てきれず、「プロサッカー選手になる」という夢を諦めきれず、センター試験1ヶ月前に志望校を筑波大学に変更しました。


そして、コロナ禍真っ最中の2020年に入学し、はや4年。この4年間は怒涛のように過ぎ去っていきました。振り返ってみると、高校時代までには考えられなかった経験ができ、とても充実していたように思います。高3のときの自分によく志望校を変更したと褒めてあげたいです。



しかし、TSCチーム所属でシーズンを終えた自分が、順風満帆な蹴球部生活を送ってきたのかと言われれば全くそうではありません。



入部時に自分の中で掲げていた、


「4年間を経てプロサッカー選手になる」

「TOPチームで活躍し、筑波を勝たせる」


という目標は、4年の11月になっても達成できていませんし、これまでB以上のカテゴリーでプレーできたこともありません。



「悔しい」



これまでの結果について言えば、この3文字に尽きます。



理想としていた場所に届かなかったこの悔しさは、とてつもなく大きく、今でもTOPチームの公式戦を応援する度に、なんともやりきれない気持ちになります。(もちろん勝ったらめっちゃ嬉しい)



しかし、この4年間に全くもって「後悔」はありません。



自分でもこんなに後悔のない状態で学生サッカーに別れを告げることになるとは思っていませんでした。



この「後悔」がないというのは、なぜなのでしょうか。



「4年間、自分ができる限りの努力をした。」



たしかにそれもあるかもしれません。



でも後悔がない理由はそこじゃない。



考えるまでもなく、その答えは自分の中ではっきりとしています。



それは、この4年間で、

「最高の仲間と本気でサッカーに向き合った時間」のおかげです。



振り返ると、チーム練習後も永遠に自主練をしたり、平砂風呂で理想のサッカー人生について語り合ったり、自分の試合の際に、グラウンドが揺れんばかりの大声で声を枯らして応援してくれたり、ときにはプレーに関して言い争いをしたり、、、


遥かに上の高みを目指して、共に戦い続けた仲間の存在が、僕のサッカー人生を彩り、充実したものにしてくれました。

彼らは家族のような存在です。



たしかに目標を達成することができなかったかもしれない。
けれどその結果が、最高の仲間と全力でサッカーに向き合い高め合ってきた日々をぶつけて、出た結果だからこそ、「後悔」がないのだと思います。



「わが生涯に一片の悔いなし」



みんな大好き「北斗の拳」の主人公ケンシロウとの戦いに敗北した宿敵ラオウが死ぬ間際に残した名言です。



学生サッカーの最後だけでなく、人生の最後にもこの言葉を言えるような、最高の人生を送りたい。



私事になりますが、卒業後は海外でプロを目指してプレーを続けます。



サッカーの借りはサッカーで返したいというようなことを、僕の仲のよい同期(編入してきたから先に卒業した奴)が言っていましたが、



大学サッカーを最後にサッカーから離れる同期の夢や期待を(勝手に)背負って、人生を賭けてチャレンジしたいと思います。



※インカレのメンバー追加登録も諦めていません。最後の最後まで泥臭くもがいて足掻き続けたいと思います。




最後にはなりましたが、この4年間の蹴球部生活でお世話になった全ての方に感謝申し上げます。
また、家族やずっと応援してくれている地元の友達には感謝してもしきれません。

ほんまにありがとう。




長い文章を読んでいただき、ありがとうございました!

これからも筑波大学蹴球部の応援のほどよろしくお願いいたします。

筑波大学蹴球部

人文・文化学群日本語・日本文化学類4年 

伊藤諒

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?