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【配信中】切り絵作家のいわたまいこさんのFABTALK

クリエイターをゲストに迎えてじっくりと話を聞くPodcastラジオFABTALK。第4回目のゲストは切り絵作家のいわたまいこさんです。

こちらで聴けます。 SpotifyでFABTALKと検索してもみつけることができます。


配信では、いわたまいこさんの切絵作家になるきっかけや作品に対する想いなど、じっくりお話いただいています。

今回のnoteでは、配信のときに話題にあがった内容をリンクや写真で補足します。


FABTALK初の公開収録、神戸酒心館のIKITERASUイベント内で行われました。


分子生物学会との出会い


動物園で働く傍ら切り絵をはじめたいわたさん。だんだんと切絵の世界に入り込んでいきます。作品にするモチーフも最初は会いにいく動物だったものが、もともと小さな頃より興味のあった日常に潜む小さな生物たちに変わっていきます。そして、切り絵作家としての最初の展示はなんと分子生物学会。日々小さな生物に触れている研究者がみるのだから、細部まで正確な作品が求められます。それは、想像や図鑑で調べるだけではなく、その研究者からモチーフの資料を借りることで、まずは生物学的なモチーフを理解してからアートの側面を入れていくという自信も分子生物と寄り添うスタイルが確立するきっかけでもありました。


ミジンコは人気のモチーフ

微生物の代表ともいえるミジンコ。いわたさんの作品でもミジンコグッズは人気だそう。横からみる姿は愛らしく小さい目玉と細い手足はミジンコ好きにはたまらない。でも、実は正面からミジンコをみると全然違うショッキングな姿をみせます。興味のある方は、「ミジンコ 正面」で調べてみてください。


切るは一番の楽しみ

いわたさんの切り絵の製作過程は資料を集めるところから始まります。資料は標本や図鑑などを常にみえるところにおいて、「これだ。」という作品イメージが来た時に、デザイン作業を開始します。スケッチ作業はもっとも時間がかかり、緻密に線を描き足す作業に妥協はできません。最後の「切る」は一番の楽しみ。時間を忘れて切る作業は最後のデザートのようなもの。机に向かった作業よりもソファやカフェでいつでもできるはさみによる切り絵を楽しみます。出来た作品は角度を変えたり、額装して光を当てたり、様々な角度で観察します。


いきもにあ

いきもの好き同士のコミュニティの熱量の高さに感銘を受けたいわたさんは生きもの好きのためのイベントの開催を決めます。いきもの好きのための生きものファンイベント「いきもにあ」。魚のスプーン、サルのぬいぐるみなど微生物から大型の動物までいきものファンが集まるためのイベントは200ブース以上が集まる魅力的なイベントです。グッズ販売だけでなく、研究者による生きものについての講演があります。いわたさんが研究者に出会ってより深く生きものの世界に入り込んだように多くの人に生きものの魅力に触れてほしいという願いを込めたイベントは他に類をみないような生きもので溢れたイベントになりそうです。


からだと生物

最近は小さな生物だけでなく、人の身体と生物の関わりに興味を持っているそうです。例えば、「耳にフタマタケカビ」という作品。普段はみることのできないカビを音楽のように耳で感じる、そんな情景をイメージした作品です。



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