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持続可能な生活のために今からできることを考える

サステナブル、持続可能な社会、今では全ての企業で義務のように叫ばれているその言葉、仕事でもファブラボでもそのことはある程度理解しているつもりだった。それが世界のトレンドだからと盲目的に信じていた部分も少しある。そして、今改めてひとりの人間として持続可能な生活について何を考えているかときかれると答えに詰まってしまう。


新型コロナウイルスが猛威を奮っている中、今まであたり前だった生活があたり前がじゃなくなり、強制的にライフスタイルが変化していっている。それまで、隔週で通っていた図書館は閉まり、借りていた本は延長された。その中に一冊にこんな絵本があった。

以前本屋さんの平積みで置いてあって興味を持っていて、たまたま図書館で借りてきていた。その中に一文にこんな文章がある。

あくことなくものを手に入れ、ものをつくり続けることが、今の社会を動かしています。もしこの動きがストップしたら、明かにお金の流れもストップします。お金の流れがストップしたら、不景気という妖怪がひとりひとりをおそうでしょう。

普通なら単に心に響いた言葉として消費されるところが、今まさに非常事態宣言で経済がストップしたときに、「今、この国はものをつくり続けないといけない、数週間止まることができない仕組みで動いているんだ。」というのを今さらながら、強く実感した。そんなことは頭では前から理解していたのだけれど、体感して心で理解した。


自分自身の生活も意識的に持続可能なものに変えていきたいと思った。例えば何ができるだろう。忘れてしまうからリストにしておこう。それが出来たか出来てないかは後で見直して、出来ないものはリストから削除して、もっとよくできるものはリストを更新していこう。これは、世界を変える提案とかそんな大それたことじゃなくて、自分の中のライフスタイルを少しかえていこうという意思表明のような。


家族との時間を大切にしよう

家族と一緒にいる時間が増えた。これは、この自粛のポジティブなところ。物理的な一緒にいる時間というよりもしっかりと向き合う時間。これまで旅行とか娯楽施設とか非日常を一緒に楽しんでいた時間が、家で妻や娘とのんびり過ごす時間に変わった、当たり前の日常が意外と新鮮だった。何より心から娘が楽しそう。

家庭菜園を楽しむ

今までもハーブやチューリップなどを楽しんでいた我が家の家庭菜園。でも、少し視野を広げると、周りは荒れ放題の雑草だらけ。それらを手入れしていくと、世の中のもやもやから解放されていく感覚があった。もっと庭に時間を使おう。少し広げてジャガイモとか自給自足も意識した庭づくりもしていこう。

生ごみを減らして家庭菜園の栄養に変えていくコンポスト


永く使えるものを選ぼう

ファッションだったり、テクノロジーを使った製品だったり、これらは便利で魅力的で生活を豊かにする。だから、生活から急に追い出すのは寂しい。まずは、それらを選ぶときに『永く使えるか』という視点をいれよう。


シェアする流れをつくる

今まで、中古の商品を買う理由は「安いから」だった。でも、新しいものを常に求めなくても、世の中にはいろんな素敵なものがある。持続可能というのは、自分が始まりでも終わりでもなくて中継地点になれることなのかも。


意志を持って寄付をしよう

世の中にはたくさんの持続的な社会を目指す取り組みがある。今まで寄付というと、コンビニの箱に気まぐれで入れてみたり、クレジットカードの貯まったポイントを寄付にあててみたり、なんとなくで寄付をしていた。でも、継続的にこの活動に寄付をするとか、そういうのをつくっていってもいいな。


芸術にふれる

油絵を描いてたのはもう5年以上前の話。いつのまにか芸術から遠ざかっている。たまには立ち止まってアートに目を向けよう。


なんかざっくばらんなだけど、運営しているコミュニティのファブラボ神戸の中でも、ものづくりを楽しみつつも持続可能な考え方も少しずつ取り入れていきたい。


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