見出し画像

絶対音感崇拝

割とずっと話したかった音感の話。

今日は僕の音感に対する気持ちを書いていきます。

音感ってなんだよ!!って人も相対音感の君も絶対音感のあなたもみんな見てください。


絶対音感と相対音感

おん‐かん【音感】

〘名〙
高低長短強弱などを感受識別できる能力。高低については補助手段なしに絶対的な音の高さを聞き分ける絶対音感と、他の音との比較において音の性質を判断する相対音感とがある。

コトバンク


わあむずかしい。


とりあえず僕の感覚では音感って「音の高低を聞き分ける/感じ取る能力」のことです。

絶対音感がある人は適当に音鳴らしたらその音名(ドとかソとか)がわかる。

相対音感がある人は適当に音鳴らしたらその音にハモれるってイメージですね。


絶対音感も相対音感もこれまでの経験とかで精度が人それぞれ。

だから「俺ハモれねえんだけど!」って人も練習すればハモれます。

そんな君もよわーい相対音感です。多分。
(音感が全くない人って存在するのかな)


僕は中学3年間吹奏楽部だったのでまあまあな精度の相対音感です。
もっと鍛えたい。鍛えます。

絶対音感あれば無敵?


「絶対音感ってさ、6歳半までに身についてないともう手に入らないらしいぜ。」

よく聞きますよねこれ。
絶対音感って音楽英才教育受けないと手に入らないイメージ。

実際僕もアカペラサークルに入るまで絶対音感がある人と出会ったことがありませんでした。


レアだからこそ最強のイメージがある絶対音感。

みなさんは絶対音感にどんなイメージを持ってますか?

  • 楽譜見るだけで楽譜通りに歌えるんでしょ

  • 絶対音感6人集めたら最強バンドじゃない!?!?

  • 相対音感の上位互換だよな

  • こわい


わかります。

「音違う!!!」って怒ってくるんだよね…こわいね…


音感と歌唱力は別物


もっかい絶対音感の定義を確認してみましょう。

高低については補助手段なしに絶対的な音の高さを聞き分ける絶対音感

コトバンク

絶対音感って絶対的な音の高さを聞き分けられるだけなんですよね。

楽譜を見れば「これはこの音で〜」ってのはわかります。

でもそれを喉に反映できるかどうかは別問題。
(喉の絶対音感なんてものもあるみたいですが割愛)


絶対音感持ちの全員が正しい音、正しいピッチで歌っているとは限らないんですよね。

「私相対音感しかないからどうせ絶音には勝てないんだ!!!」

そんなことありません。

僕らは絶対音感じゃないから分からないだけで、絶対音感のみなさんも多分音間違ってる時あります。

人間だもんね、当たり前です。


全員悪いし全員悪くない


僕がアカペラ初めてから半年間で1番びっくりしたことは
アカペラ界では必ずしも絶対音感が重宝されるわけではないってことです。 

なんならむしろ相対音感の方が重宝される場合もあります

アカペラで重要視されるのは「正しい音かどうか」よりも「正しい和音かどうか」。

「正しい和音かどうか」において絶対音感が必ずしも重宝されない理由は(ちょっとこれ文章で説明するのが難しいんですが…)

絶対音感の人だけ正しい音(ピッチ)で歌ってしまう可能性があるからです。

正しい和音(というか気持ちよく聞こえる和音、?)とはその『和音を構成する音同士の距離感』が正しい状態を指します。

文章で説明するの難しすぎるのでこれみてください

僕含め相対音感は「他の音との距離/直前の自分の音との距離」で音をとっています。(多分そう)


なのでリードのピッチが上ずるとそれにつられてピッチが上ずるなんてことは日常茶飯事です。

(夏合宿の時これでずっと怒られてた。ごめんね。)


例えばコーラスに1人絶対音感がいるバンドを考えます。

絶対音感以外の全員がリードにつられてピッチが上ずった場合、絶対音感の人は正しいピッチで歌っているので和音は汚くなりますよね。

この場合、改善する必要がある人は誰だと思いますか?

絶音「正しいピッチで歌ってないみんな!」

まあ、言っちゃえばそうなんですが…
和音的に言えば犯人は絶対音感の人です。

全体のピッチが上ずった時はそれに合わせるのがアカペラ的には正解なんですね。多分ね。

もちろん練習の時はそもそもピッチが上下しないように練習するべきですが、人間なのでこういうこともあるんです。

でも、絶対音感の人からするとピッチがズレた音を歌うのはめちゃくちゃ気持ち悪いらしい。

なんならカラオケのキー変更も気持ち悪いらしい。

そりゃそうですよね間違ってるって思いながら歌うんですから。
未成年なのに怖い先輩に無理やりタバコ吸わされてるようなもんですよね。知らんけど。


中には絶対音感で相対音感もあるっていう最強の人たちもいるので絶対音感全員が「合わせられねえよ!」ってなるわけではないです。

気持ち悪いに耐性がある人もいるだろうし。

「この音と何度離れてて、ピッチがちょっと高いから…」っていう絶音式相対音感の可能性もありますが、とりあえずハモればなんでもいいです。


絶対音感同士でもハモらないことがある?


そういうこともあるらしいです。

絶対音感の人って全員基準音が同じというわけではなく、習得した環境や地域によって微妙に周波数が違ったりするらしいんですよね。

難しいよ!絶対音感!
意外と万能じゃないのが人間らしい。

そんなわけで絶音6人のバンドが最強ってわけでも無さそうです。

先輩いわくおすすめの構成は

  1. 全員相対音感

  2. リード+ベースが絶対音感

  3. リード+コーラス1人が絶対音感

  4. コーラス1人+ベースが絶対音感


個人的には「無自覚の転調を避けたい」「音・ピッチの間違いをビシバシ指摘してほしい」って理由で1人は絶対音感が欲しいですね。

ハモってないときの原因をすぐ見つけられるとか練習の無駄を無くしてくれますしね。

絶対音感の皆様にはいつも感謝してます。


当たり前ですがこの構成じゃないと絶対うまくならん!!ってわけではないです。


まとめ:結局のところ絶音羨ましい


今回伝えたかったのは「絶音が最強なわけじゃないで。だから絶対音感も相対音感もみんな一緒に頑張ろうな。」ってことなんですが、やっぱ羨ましいよ絶対音感。

だってリード譜なにも聞かなくても書けるんでしょ!!!!
一番嫌なんだからリード譜書いてる時間。

書きますけどね音感鍛えれるからね。

ちなみにアレンジ自体は音感があってもなくてもみんな書けます。
良い楽譜かどうかは別問題ですが。


最後に、絶対音感の皆さまへ

いつもお世話になっております。
今回の記事は絶対音感の皆様を下げるつもりは全くありません。

相対音感のみんなに実際はこんなんだよって説明して、過去の僕のような過剰な崇拝を取り除こうと思っただけでございます。

今回の説明で間違っているところがありましたら教えてください。
もっと知りたい、あなたのこと。

あと、絶対音感って聞いた瞬間になにかしらを叩く等して音を出して「これなんの音????」って聞いてすみません。

やりたくなっちゃうんです。
これからもご対応していただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?