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甘えた舌

木本周磨
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Recorded at studio Nido 2015 0220(first Demo 2014 0619) 使用機材 GUILD M-20 iphone4 Voice memo micW i436 Vocal mic shure57 Guitar mic shure58

なんの考えもなしに吐き捨てるような言葉を吐く。10代の終わりに人にそれを指摘されたことがある。今ではそれを無意識が荒れてるとか適当にうそぶいてみるけど、向き合ってはいない。ただ、育ちが悪い、下品なんだと思うことにした。なおしたい性格。弾き語りのレッスン時にそれが、「吐き捨てるような歌い方がいいほうに作用してますね。」とおっしゃっていただいたことがある。
あ、でちゃったと省みる。だけど、反省の歌ではない。

まぶした砂糖のように
言葉を降り積もらせる
甘くて癖になるけど
躊躇いはしなかった

最初の気持ちを
取り戻したくて
何度も口にする言葉

いつしか消えてなくなる
気持ち 追いかけて
いたものは
なんだったかな

つもった言葉を
払いのける
ぼくの姿を
君は笑うかい?

すがりついたものは
跡形もなくなって
消えていった

甘い言葉を耳元で
ささやきかける
なんてだらしなくて
汚らしい舌
なんだろう

さあ口を閉じて
噛み締めなさい
よく回る舌を
休ませて

今度はその苦味を
追い求めるように
なればいいけど

黙っていても何も
変わらない
よく回る舌を
休ませて

蘇って欲しくない
記憶が甘えた舌に
あるのなら

噛み締めたものは
苦味だけが身体中
拡がって

骨のないこの舌
乱暴な言葉をやめて
そしたら味わい知れるのさ
まだ君に言いたいこと
何一つ言ってないこと

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